山梨学院パブリシティセンター
山梨学院理事長賞受賞記念講演会
〜いま花開くカレッジスポーツ-夢と情熱と信念-〜
〜下田正二郎センター長・西田孝宏柔道部総監督〜

山梨学院生涯学習センターは6月16日、第4回山梨学院理事長賞の団体部門賞を受賞した山梨学院カレッジスポーツセンターの下田正二郎カレッジスポーツセンター長と個人部門受賞者の一人西田孝宏柔道部総監督の2氏を招き、受賞記念講演会「いま花開くカレッジスポーツ−夢と情熱と信念で世界へ−」をトークセッ ション形式で行った。カレッジスポーツセンターは1977年にレスリング部とスケートの2つのクラブからスタートし、現在は13クラブの強化育成クラブを統括するカレッジスポーツ振興の拠点。下田センター長は「センターの人間全員の力で頂いた受賞と強く思っています。お集まりの皆様に我々のコンセプトを知っていただ く機会になれば」と冒頭で挨拶。昨年柔道女子を3度目の大学日本一・男子を初の3位に導き、世界女王を誕生させた西田総監督は「いつかは自分もと願っていた賞、この賞を励みにさらに飛躍したい」と冒頭で語った。山梨県内の指導者やアスリートら約100名が会場を訪れ、2人の指導者の言葉に耳を傾けた。
山梨学院理事長賞は、教育・研究活動、学校改革、スポーツや芸術文化活動などで、学校法人山梨学院の発展に貢献する顕著な功績があったと認められる教職員・団体に贈られる賞。第1回の平成19年度は小菅信子教授と法科大学院・短期大学。第2回は神田忠彦水泳部監督と附属中高・附属小。第3回の平成21年度は横 森巧・川上隆史・上田誠仁の3名将に贈られた。第4回の平成22年度は西田孝宏柔道部総監督と山梨学院中・高川手佳彦副校長、総合図書館大久保力事務長の3氏およびカレッジスポーツセンターが団体表彰された。
 
第4回受賞記念講演会は、山梨学院50周年記念館(クリスタルタワー)8階大会議室で16日午後6時から行われ、最初に永井健夫生涯学習センター長が山梨学院理事長賞の趣旨と内容を説明、青山貴子生涯学習副センター長が1団体3個人の受賞理由を紹介した。司会進行役をFM甲府の人気パーソナリティー平賀正友氏がつとめ、平賀氏の質問に2人の指導者がそれぞれの思いを熱く語るトークショーの形で進められた。また、トークショー中盤では、ともにロンドン五輪を目指す実業団コマツ女 子柔道部の法兼(旧姓野中)未奈選手と浅見八瑠奈選手の2人の柔道部OGから、西田監督と山梨学院への感謝を伝えるメッセージVTRも紹介された。
≪下田正二郎カレッジスポーツセンター長発言趣旨≫
好きな言葉「夢・一志一道」(夢を追いかけ、よそ見をせずに一つの道を歩む)
「山梨学院に赴任して35年、山梨学院だから出来る、だったら出来る、にしか出来ないという、よそとは違う発想を胸に、指導者には夢と希望を与え、学生には自分たちで考え、自分たちが出来ることを、勇気と自信を持って実現させる大学にしたいと思ってやって来ました。2004年にJOC(日本オリンピック委員 会)から初代トップアスリートサポート賞を受賞した時、JOCは「カレッジスポーツの振興に貢献した」という表現をした。「カレッジスポーツ」という言葉は、学長先生が作られた造語、この時彼らが認めたことの意義は大きい。そこにはアメリカのスポーツ文化が流れていると思う。35年で終わってはいけない、これを50 年に持って行かなければいけない。そのために次の世代を育て、しっかり受け継がなければ、伝統は作れない」。夢を追い、道を切り開いた開拓者は、熱く語った。
 
≪西田孝宏柔道部総監督発言趣旨≫
好きな言葉「心 技 体」(一番最初に大切なのは 心 だ)
「日本一の選手を育てたい、世界チャンピオンを作りたいという思いで、山梨学院の門を叩き、学長先生や下田先生に受け入れて頂いて14年が経ちました。昨年女子が3回目の大学日本一、男子が地方大学初の3位、浅見八瑠奈が世界チャンピオンになってくれた。浅見は高校時代はエリートではなくセンスもなかったが、 心の素質が世界チャンピオンになる素質を持っていた。自分の心を磨き、努力で世界一になった。指導者には、情熱とそれを伝える力が必要だと思う。天才はいない、努力を継続させたものが天才。女子の大学日本一は、彼女たちの情熱と努力が実を結んだ優勝、次の目標は、オリンピック金メダルと男子を日本一にさせること」。 熱血指導者は、その熱き思いを、熱く語った。
 
参加者の一人、馬術競技モントリオールオリンピック代表でナショナルチームコーチの山梨県馬事振興センター石黒建吉専務理事は「下田先生とは同年輩、かいじ国体当時の話も懐かしく聞きました。お二人の情熱と信念の強さにまったく共感しました。指導者にとっても選手にとっても大切なのは心、大変勉強になりました」と感想を述べた。
 
文(M.I) カメラ(平川大雪)
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