
第93回全国高等学校野球選手権山梨大会組み合わせ抽選会が6月23日、甲府市総合市民会館で行われた。組み合わせ抽選は、38チームの主将が臨んだ。本抽選で、Aシードの春季大会優勝の第1シード・東海大甲府が1番(Aパート)に、準優勝の第2シード・甲府工業が20番(Cパート)に、3位の第3シード・日本航空が29番(Dパート)に、4位の第4シード・甲府城西が10番(Bパート)に札を掛けた。続いて、Bシードの春季大会ベスト8が4パートに分けられた封筒を取り、吉田19番(Bパート)、身延28番(Cパート)、日大明誠38番(Dパート)、山梨学院9番(Aパート)を引き当てた。その後、残り30チームの主将が予備抽選順に番号札を引き抽選会が終了した。2年ぶり5度目の優勝を目指す山梨学院は、田口蒔人主将(青葉緑東シ)が抽選し、7月11日午前9時からの甲府昭和戦が初陣となった。順当に勝ち進むとベスト8で第1シードの東海大甲府とあたる。開幕戦は塩山と駿台甲府となった。選手宣誓は身延の望月梓主将が引き当てた。大会は、7月9日に開会式が行われ開幕。甲府市の小瀬球場と富士北麓で日程どおりに行われれば、7月24日に決勝戦が行われ山梨県代表が決まる。
■会場には選手や監督など約200人が詰めかけた。
小澤清山梨県高野連会長は「今日で対戦相手が決まります。今日から試合の日まで、日頃培った技と力が十分に発揮できますようコンディションづくりに励んでください。素晴らしい夏になることを期待します」と挨拶。続いて
北島重司朝日新聞甲府総局長は「抽選会と言えば試合開始と同じです。試合まで2週間あまり、対戦相手をじっくり研究し自分の持っている力を発揮すれば、恐れることはありません。相手の看板や名前に負けずに戦ってください。皆さんの、熱い、熱い、戦いに期待します」と選手を激励した。
■昨年の覇者・日川は、第2シードの甲府工業とBシードの身延のグループのCパートに入り1回戦に山梨と対戦する。第1シードの東海大甲府は富士学苑と、第2シードの甲府工業は巨摩と、第3シードの日本航空は甲府商業と、第4シードの甲府城西は峡南と、それぞれ2回戦で対戦する。
■選手宣誓者の
身延の望月梓主将は「びっくりした。選手宣誓の内容は、これから考えたい。チームメイトは『やらかしたな(やったね)』と喜んでくれると思う。夏の大会は、最後に笑って終われるように頑張りたい」と語った。
■抽選会に臨んだ山梨学院の
田口蒔人主将(青葉緑東シ)は「抽選会では、相手はどこでも『勝つだけ』と臨み、プレッシャーは全く無かった。大会は、全員野球で守り抜く野球で頂点を目指したい。一人一人の出来ることを精一杯やりたい」と、決意を述べた。
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須田喜照監督は「トーナメントは目の前の相手を倒すことに集中するだけ。まず初戦突破。一戦一戦、積み重ね、5回勝ち、甲子園出場を決めたい。選手には日頃、練習してきたこと、出来ることを着実にやってもらいたい。それ以上のことをやろうとすると、プレッシャーに押し潰される。自分を見失わずに、平常心で戦ってもらいたい」と語った。
いよいよ、戦いの火蓋が切って落とされる。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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