山梨学院パブリシティセンター
やまなし食のマッチングフェア2011
〜大学・現代ビジネス学部の学生が県産品商品開発〜
〜短大・食物栄養科生が県産品新作メニュー試食会〜

山梨中央銀行が主催する山梨県産食品の商談会「やまなし食のマッチングフェア2011」が7月6日、甲府市・アイメッセ山梨で開催された。山梨学院大学・山梨学院短期大学と山梨中央銀行は、地域産業の活性化を積極的に推進する「包括業務連携協定」を昨年7月に結び、その取り組みの一環として、このフェアに大学の現代ビジネス学部と短大の食物栄養科が参加協力した。大学現代ビジネス学部は今年が初参加、学生が開発に関わった出展企業商品の売り込み やマーケティング活動を行った。短大食物栄養科は、昨年に続く2年連続参加、山梨県産の食材を活用した学生考案メニューの試食会を行った他、出展者が抱える食や栄養に関する悩みに教授陣がアドバイスを行った。このフェアは、商品の販路拡大を図る県内企業と、東京・神奈川・中京地区などの仕入れ企業に商談の場を提供す るイベント。山梨学院大学・山梨学院短大は、地域との連携、地域貢献をより一層重視し地域産業の発展を図るこうしたイベントには、今後も積極的に参加協力することにしている。
「やまなし食のマッチングフェア」は、販路拡大を目指す県産品事業者と、仕入れ企業とを結ぶ県産食品商談会として、山梨中央銀行とやまなし産業支援機構の共催で6年前から実施されている。商品開発・販売の縁結びフェアとして好評を得て、昨年は1500件を超える商談が行われ、141件の商談が成立した。6回目 の今回は初出展の15社を含む77社が出展した。
 
今年初参加の山学大現代ビジネス学部は、今井久教授のゼミ生と伊東洋晃教授のゼミ生が、出展企業6社の商品開発やマーケティング・リサーチ活動に参画した。このうち、(株)R0OTSの商品開発に携わった今井ゼミの学生5人は、山梨特産の桃を活用した焼肉のたれの商品化に取り組み、ありが桃(とう)園の『桃ダレ』を完成させ、会場でセールス・プロモートやアンケートを募るマーケティング活動を行った。メンバーの一人佐藤佑太さん(3年)は「最初は『桃カレー』のマーケティングサポートから入って、『桃ダレ』の商品開発に関わらせて頂きました。瓶のデザインやパッケージについても我々学生の意見を参考にして下さり、実務を学ぶとてもいい体験になりました。『桃ダレ』が目に留まってくれれば最高です」と話し、仕入れ業 者に懸命に売り込んでいた。
 
2年連続参加の山梨学院短大ブースでは、北杜市明野産の金時を活用して学生たちが考案した特別メニュー「あけのサンドアイス」「あけのボール」「あけのナッツ・すももナッツ」の展示・試食会が行われた他、教授陣による出展社企業の食・栄養に関する食品相談も行われ、大勢の参加者が次々に試食や相談に訪れた。学 生の一人食物栄養科の齋藤悠さん(2年)は「今年のテーマは、県産品を活かしたお菓子作り、何回も試作して会場に持ち込みました。アイスがいい状態で出せなかったのは反省材料です。ナッツが好評で人気を呼んだのでホッとしました。今日の体験を今後のゼミの勉強に役立てていきたい」と顔をほころばせた。
大学・現代ビジネス学部今井久教授は「出展企業6社の商品開発、マーケティングに関わらせて頂きました。大学としては初めての参加でしたが、学生たちは作る過程にしても、今日の商取引の場にしても、ビジネスの場は真剣勝負の場だということを実体験しました。いい実習の場になったと思います」と話し、短大・食物栄養科依田萬代教授は「学生が作ったレシピ集を基にお弁当の丸政さんが「甲州頬落鶏(ほおとしどり)唐揚げ」を試作して提供して下さるなど、2回目で出品する数も増え、ここを目指してくるお客様も多くなりました。地域のこうしたイベントには積極的に参加して社会貢献をして行きたい。お客様の反応を学校に持ち帰り、学生た ちはよりいいものを目指してほしい」と語った。
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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