山梨学院パブリシティセンター
第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(第3日)
〜山梨学院 4番・小林 中越え2塁打で3点を先取し先制〜
〜エース廣瀬9奪三振の好投、打線猛攻11対1(5回コールド)〜

第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(第3日)は11日、小瀬球場で2回戦3試合を行った。第1試合は山梨学院と甲府昭和の試合が行われ、2年ぶり5回目の甲子園を目指す山梨学院は11対1(5回コールド)で勝ち好発進した。後攻の山梨学院は、満を持してエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)を登板させた。廣瀬は期待にこたえ、5イニングを9奪三振4安打1四球の1失点と好投。攻めては、1回裏に1番・武藤泰啓(3年・富士河口湖シ)の中前安打、鈴木孝昌(3年・八王子シ)と丸山陵司(3年・調布シ)の連続死球で満塁とすると、4番・小林義弘(2年・千葉市シ)の中越え2塁打で3点を先取し先制。4回には3番・丸山と4番・小林のアベックホームランが飛び出すなど12長短打を放ち相手投手を攻略。3回戦進出を決めた山梨学院は、17日(第8日)小瀬球場の第2試合(11時30分)でベスト8進出をかけて、塩山高校を5対2で下した富士河口湖高校と戦う。


☆第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(第3日) 於 小瀬球場
甲府昭和
0
0
0
0
1
1
山梨学院
3
3
0
5
×
11

[山梨学院]
投手:廣瀬(5回、87球、4安打、1四死球、9三振)
捕手:丸山
本塁打 丸山 小林  三塁打 鈴木  二塁打 小林 武藤
[甲府昭和]
投手:戸栗(3回2/3、89球、11安打、4四死球、1本塁打、0犠飛、4三振)
投手:遠藤(0回1/3、5球、1安打、0四死球、0本塁打、0犠飛、0三振)
捕手:渡邊

●山梨学院は1回表、エース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)が1番打者を2ー2から二塁ゴロに、2番打者を三振、3番打者を空振り三振に仕留める上々の立ち上がり。
●攻めては1回裏、相手エースから1番・武藤泰啓(3年・富士河口湖シ)が1ー0からの「外よりの真っ直ぐ真ん中」を中前安打し出塁。2番・鈴木孝昌(3年・八王子シ)、3番・丸山陵司(3年・調布シ)の連続死球で満塁とし、続く、4番・小林義弘(2年・千葉市シ)の初球「真っ直ぐ、外の低め」を振り抜く中越え2塁打で3点を先取。
●2回裏、一死後に1番・武藤が左を破る二塁打で出塁。続く、2番・鈴木が右中間を破る三塁打で4対0。3番・丸山の右翼手失策で鈴木が生還し5対0。4番・小林の四球で一死一二塁、5番主将・田口蒔人(3年・青葉緑東シ)の左前安打で満塁とし、続く6番・坂上泰斗(2年・静岡裾野シ)の内野ゴロで丸山がホームインし6対0とした。
●4回裏には、先頭打者3番・丸山が「3ー2とフルカウントとなったので、ストライクがくる」と思い、待ち構えていた6球目の「内の真っ直ぐ高め」をフルスイングすると、打った途端にホームランとわかる右越え本塁打で7対0。続く、4番・小林は1ー0からの「内より、低めの真っ直ぐ」を振り抜き、右越え本塁打し8対0。5番主将・田口の右前安打で無死一塁。続く、二塁封殺の一死後、7番・加藤久也(2年・千葉市シ)の右前安打で一死一三塁、さらに加藤の盗塁で一死二三塁とした。8番が倒れた二死後の9番・青戸角太郎(2年・青葉緑東シ)は中前に2点適時打で5回コールドとなる10対0。続く1番・武藤の、この試合4打数4安打となる左前適時打で11対0とした。
●コールド勝ちのかかる5回表のエース・廣瀬は、先頭打者の5番打者に右前安打され無死一塁。続く6番打者を空振り三振に仕留め一死一塁としたが、7番打者に中前安打され一死一二塁。エース・廣瀬は8番打者を空振り三振に打ち取り二死一二塁と相手チームを追い込んだ。しかし、9番打者に内野安打され二死満塁とされると、1番打者に押し出しとなる四球を与え11対1。満塁を背負ったままのエース・廣瀬は、落ち着いたマウンドさばきで2番打者を投手ゴロに打ち取り5回コールドとした。

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■中越え2塁打で3点を先取し、4回には本塁打を放った4番・小林義弘(2年・千葉市シ)は「相手投手のファーストストライクを上手く打てた」と、会心の笑みを浮かべた。「次の試合もファーストストライクを積極的に狙って、得点に繋げるように心掛けてチームに勢いをつけたい」と、気を引き締めていた。
■4打数4安打二塁打一本と切り込み隊長の役割を果たした1番・武藤泰啓(3年・富士河口湖シ)は「初戦の先頭打者なので、緊張するかと思っていたが1番打者として塁に出ることに集中できた」と、「次の試合も1番打者としての仕事をしたい」と気持ちをさらに高めていた。
■今季チーム1号本塁打を左芝席に放った丸山陵司(3年・調布シ)は「3ー2のフルカウント。変化球がワンバンとなっていたので、勝負球はストレートと決め狙っていた」と、捕手らしい読みが冴えての一打に笑みがこぼれた。
■5イニングを9奪三振4安打1四球の1失点と好投したエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)は「ボールが高めに浮き、まとまりが無く良くなかった」と肩を落とした。「ボール(悪い球)が先行しボールカウントを悪くし苦しんだ」と反省の弁。エースとして「次の試合までには、自分の本来のピッチングに復調したい」と、気持ちを切り替えていた。
田口蒔人主将(3年・青葉緑東シ)は「エラーを無くし、打ち勝つより、1点を守り切る野球で、一戦一戦積み重ねて行きたい」と、チームの手綱を締めていた。
須田喜照監督は「相手、好投手を満塁に追い込んでから、4番らしい小林の一振りで3点が先取できチームが乗った」と、打線に合格点をつけた。その反面、エース・廣瀬には辛口、「廣瀬の実力からして、今日の出来は15点。廣瀬らしからぬピッチングだった。甲子園に行きたいなら、守りに入って、小さくまとめた投球では駄目。廣瀬らしいダイナミックさが欲しい。次回までには、立て直して次の試合に臨みたい」と、敢えてエースに苦言を呈し球場を後にした。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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