山梨学院パブリシティセンター
第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(準決勝)
〜山梨学院 甲府南を7回コールド7対0で破り決勝進出〜
〜主砲小林 新記録4試合連続HR/エース廣瀬1安打投球〜

第93回全国高等学校野球選手権山梨大会の準決勝は23日、小瀬球場で2試合を行った。第1試合は2年ぶり5度目の甲子園出場を目指す山梨学院と、甲子園初出場を目指す甲府南高校の試合が行われた。山学は7対0(7回コールドゲーム)で南に勝ち2年ぶりの決勝進出を決めた。山学は、攻めては1回裏の二死三塁のチャンスに3試合連続本塁打の主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が2ー1からの「内低目のストレート」を右芝席に大会新記録となる4試合連続本塁打を放ち2対0と先制。3回裏にも主砲4番・小林の大会通算5号本塁打となる2打席連続の2ランで4対0。山学は4回裏も2点を加え6対0。迎えた6回裏の二死三塁、3番・丸山が「外低目のチェンジアップ」を左前適時打し7対0とした。守っては、エース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)が2回表に三塁前安打の1安打のみと7回を完封した。決勝戦は24日、小瀬球場で午前10時00分、3年ぶり6度目の甲子園出場を狙う日本航空高校と戦う。


☆第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(準決勝) 於 小瀬球場

甲府南
0
0
0
0
0
0
0
0
山梨学院
2
0
2
2
0
1
×
7

[山梨学院]
投手:廣瀬(7回、87球、1安打、1四死球、8三振)
捕手:丸山
本塁打 小林(2本)  二塁打 田口 小林
[甲府南]
投手:玉川(6回、95球、11安打、3四死球、1三振、1暴投)
捕手:湯田坂

■山梨学院はエース左腕・廣瀬直紀(2年・河口湖シ)が先発。廣瀬は先頭打者を3ー2から左翼飛に打ち取ると、2番を投手ゴロ、3番を二塁ゴロに仕留め、危なげない立ち上がり。
■1回裏の攻撃、二死後3番・丸山陵司(3年・調布シ)が左前安打で出塁すると、3試合連続本塁打の主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が2ー1からの「低め内よりのストレート」を右芝席に大会新記録となる4試合連続本塁打で2対0と先制。
■2回表、エース左腕・廣瀬は4番打者の三塁前安打、犠打、盗塁で二死三塁となるが、6番・7番を連続の空振り三振に打ち取り窮地を脱した。
■3回裏、1番・武藤泰啓(3年・河口湖シ)が左前安打、2番・鈴木孝昌(3年・八王子シ)の犠打、3番・丸山の中飛で二死三塁。主砲4番・小林の、2ー1から「内真ん中のストレート」を叩く、2打席連続の大会通算5号本塁打タイとなる2ランで4ー0。
■4回裏、先頭打者6番・坂上泰斗(2年・静岡裾野シ)が左前安打で出塁すると、7番・加藤久也(2年・千葉市シ)の2球目に盗塁。7番・加藤が四球を選び無死一二塁。続く、8番エース・廣瀬の犠打で一死二三塁。9番・青戸角太郎(2年・青葉緑東シ)が2ー2から相手の意表を突く投手前へのスクイズプレーで坂上が生還。相手捕手の一塁への悪送球をも誘い加藤も生還して6対0。
■6回裏、9番・青戸がセーフティーバントで出塁。1番・武藤の犠打で一死二塁。二番・鈴木の中飛で二死三塁。3番・丸山が「外低目のチェンジアップ」を左前適時打し7対0とした。
■7回表、エース左腕・廣瀬はクリーンアップトリオを迎えたが、先頭打者の3番を空振りの三振に、4番を左翼飛に、5番を三振に取り、規定により7回コールドとなり甲府南を下した。


■大会新記録となる4試合連続本塁打と大会通算5号本塁打タイ記録がともに2ランと気を吐いた主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)は「記録より、先取点が勝敗の鍵をにぎるので、先取点が取れたのが嬉しかった」。「今は球が良く見えているので、決勝でもファーストストライクを逃さず打ち、得点に繋がるバッティングでチームに貢献したい」と、チームバッティングに徹していることを淡々と述べた。
■7回を1安打8奪三振のピッチングで好投したエース左腕・廣瀬直紀(2年・河口湖シ)は「相手は乗っているチームだったので得点を0に押えることを心掛けた。しかし、投球内容はボールが先行し良くなかった。6回頃からしっくりきたが、修正に手間取った」と、反省の弁。「決勝戦では、自分の投球を心掛け、冷静に自分の持っている力を出し切りたい」と、平静に述べた。
■6回裏7点目を叩きだした丸山陵司(3年・調布シ)は「7点目は初球を狙っていたがチェンジアップだったので躊躇したが、打てる球だったので思い切りスイングした」と振り返った。「決勝では3番として、出塁率を上げるチームバッティングに徹し、4番・5番に繋げたい」とチーム一丸の野球を強調した。
主将の田口蒔人(3年・青葉緑東シ)は「点差が開いていたが、走塁などのミスがあった。皆で話し合って、明日の決勝に生かして頑張りたい」と、大勝しても課題を持ち心を引き締めていた。
須田喜照監督は「甲府南は準々決勝を4対0で勝ち上がってきたチームなので東海とは違う緊張感があった。1回裏の小林の2アウトからの2ランは先制点となりチームにとって、気持ちが楽になった一発だった」と、笑みを浮かべた。小林の記録については「小林は結果を残しても、それに満足すること無く、常に課題を持ち前に進んで行く。それに自主性を持って毎日練習している。その結果が今大会に出ている」と、評価した。先発について「迷わずエース・廣瀬で勝ちに出た。廣瀬は期待にこたえて1安打ピッチングと好投してくれた」と、手放しでエースの好投を喜んだ。明日の一戦について「決勝でも、相手に関係なく自分達のやれることを確りやるだけ」と、目を据えて語った。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)(八巻和夫)
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