山梨学院パブリシティセンター
第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(決勝)
〜山梨学院10対3で日本航空破り 選手が歓喜爆発〜
〜廣瀬快投・打線猛攻で2年ぶり5度目の甲子園出場〜

第93回全国高等学校野球選手権山梨大会は24日、小瀬球場で決勝戦を行った。2年ぶり5度目の甲子園出場を目指す山梨学院と、3年ぶり6度目の甲子園初出場を目指す日本航空高校の試合が行われ、山梨学院がエース左腕・廣瀬の快投と打線の猛攻で10対3と日本航空に競り勝った。選手は甲子園出場切符を手にし歓喜を爆発させた。山学は4回表、一死二塁で4試合連続本塁打新記録の主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が右前適時打し先制。エース左腕・廣瀬は4回裏、先頭打者1番を空振り三振に打ち取り6連続三振の快投。しかし、2番打者に四球を与えると、3番と4番打者のヒットエンドラン2本で1対1の同点とされた。続く5番打者の初球スクイズの空振りを失策し1対2と逆転され、さらに犧飛で1対3とリードされた。山梨学院は6回、7回で同点とし、8回に四死球4とタイムリーヒットなどで一挙4点を奪うと、9回にも3点を追加し10対3とした。守っては、エース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)が最後の打者を遊撃飛に打ち取り山梨県代表の名誉を獲得した。夏の甲子園大会は8月3日に組み合わせ抽選会が行われ、6日に開幕する。


☆第93回全国高等学校野球選手権山梨大会(決勝) 於 小瀬球場

山梨学院
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0
1
0
1
1
4
3
10
日本航空
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3
0
0
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0
0
3

[山梨学院]
投手:廣瀬(9回、120球、4安打、1四死球、11三振)
捕手:丸山
三塁打 鈴木  二塁打 田口 廣瀬

[日本航空]
投手:藤本(8回1/3、139球、13安打、5四死球、3三振、2暴投)
投手:玉川(2/3、17球、3安打、1暴投)
捕手:丸山

■山梨学院はBシードで初戦(2回戦)を甲府昭和と対戦し5回コールド11対1、3回戦の富士河口湖に9対6。迎えた準々決勝、第1シードの東海大甲府。エース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)がプロ注目の高橋周平を擁する東海の猛攻打線に真っ向勝負で4失点に抑え、攻めては主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が大会記録タイとなる3試合連続本塁打、また9回裏には9番・青戸角太郎(青葉緑東シ)の右前打で、5対4のサヨナラで東海を振り切り、2年振りで準決勝に駒を進めた。準決勝では甲府南をエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)が1安打のみと7回を完封。攻めては主砲4番・小林の大会通算5号本塁打大会記録タイなどの猛攻をみせ7得点を奪い7回コールドで決勝に駒を進めてきた。
■山梨学院は先発にエース左腕・廣瀬直紀(2年・河口湖シ)を起用。1回裏の廣瀬は先頭打者を左翼飛に打ち取ると、2番を3球三振に、3番を一塁ゴロに仕留め、落ち着いた立ち上がり。
■4回表の攻撃、内野ゴロで2番・鈴木孝昌(3年・八王子シ)が出塁すると、3番・丸山陵司(3年・調布シ)の犠打で一死二塁、4試合連続本塁打新記録の主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が1ー0からの「内よりの真っ直ぐ、真ん中」を右前適時打し、鈴木が生還し先制。
■4回裏、エース左腕・廣瀬は先頭打者1番を空振り三振に打ち取り6連続三振の快投。続く、前打席に三振を奪っている2番打者を0ー2と追い込みながら四球を与えると、3番打者の2ー1からのヒットエンドランで一死一三塁に、4番打者の1ー2からのヒットエンドランで1対1の同点。一死一三塁、5番打者が初球をスクイズ空振り、しかし失策(2ー5Eー2)でホームインされ1対2と逆転、さらに5番打者の右翼犧飛で1対3とリードされる。
■6回表、9番・青戸角太郎(2年・青葉緑東シ)が中前安打、1番・武藤泰啓(3年・河口湖シ)の犠打で一死二塁とし、2番・鈴木の中前安打で一死一二塁。続く、3番・丸山の「外低目のチェンジアップ」を左前適時打し2対3と追い上げる。
■7回表、5番主将・田口蒔人(3年・青葉緑東シ)四球を選び出塁、6番・坂上泰斗(2年・静岡裾野シ)の2球目にワイルドピッチで二塁へ進塁。坂上の犠打で一死三塁とし、二死後の8番エース・廣瀬の中前適時打で3対3の同点とした。
■8回表、1番・武藤の死球、2番・鈴木の犠打で一死二塁。二死後、4番・小林への敬遠の1球目がワイルドピッチとなり、三塁へ進塁。小林が四球で二死一三塁。5番主将・田口の四球で満塁。6番・坂上がフルカウントから四球を選び押し出しで武藤が生還し4対3と逆転。7番・加藤の「外低目のスライダー」を右前に2点適時打し6対3、8番エース・廣瀬も右前適時打し7対3と駄目押。
■9回表の一死後、2番・鈴木の左中間への三塁打、続く3番・丸山の投手の足に当たる左前適時打で8対3とし投手交代とした。4番・小林の右前安打で一死一二塁。5番主将・田口の1球目にワイルドピッチで一死二塁三塁。田口の右フェンスに当たる二塁打となる2点適時打で10対3とした。
■9回裏、エース左腕・廣瀬が先頭打者の3番を一塁ゴロ、4番を左翼飛、5番を遊撃飛に仕留め、山梨学院に5度目の甲子園出場の勝利をもたらした。

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主将の田口蒔人(3年・青葉緑東シ)は「正直、山梨県代表として甲子園出場が決まり嬉しい。廣瀬が良く踏ん張って投げてくれたので、野手が逆転しようと頑張り、最後の攻撃に繋がり良かった。甲子園では、大胆なプレーではなく確実に確実に、細かい所に意識して一戦一戦臨みたい」と、満面の笑みで述べた。
須田喜照監督は「選手がよく頑張ってくれた。積み重ねたものを全部出してくれた勝利。同点に追いついた後、4点取れたのが勝因。廣瀬は完璧なピッチングをしてくれた。それがバッティングにも良い結果をもたらした。甲子園に行っても、積み重ねたものを出すだけ。山梨県の代表として、一つ一つ集中して戦ってきたい」と、語った。文(H.K)、カメラ(平川大雪)(八巻和夫)
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