
夏の甲子園大会出場を決めた山梨学院高校野球部が7月26日、山梨県庁・甲府市役所・マスコミ各社を表敬訪問して県大会の優勝報告を行い甲子園での健闘を誓った。山梨県庁には、川手佳彦副校長・野球部の田中信幸部長と田口蒔人主将の3人が、山梨県高野連の小澤清会長らとともに訪問、副知事室を訪れ、小沼省二 副知事に優勝を報告した。川手佳彦副校長が出場の報告を行い「2年ぶり5回目の出場ですが、高校野球であっても教育の場と考えています。被災地の人々にも元気を与えるようなプレーをしてくれることを期待しています」と述べ、田口蒔人主将が「山梨県代表としての責任を持って、気持ちは熱く・心は冷静に、平常心で一戦一 戦全力で戦ってきます」と真っ黒に日焼けした顔で挨拶した。副知事の激励を受けた一行は、県庁内を巡回し滝田武彦教育長と浅川力三県議会議長にも出場報告を行った。また甲府市や午後からはマスコミ各社を訪問して、憧れの夢舞台で熱く冷静に戦うことを誓った。
副知事室訪問では、最初に県高野連小澤清会長が出場の経過報告を行い、「山場の準々決勝東海大甲府戦を5−4サヨナラ勝ちで乗り越え、準決勝で30年ぶりベスト4進出の甲府南を7−0コールド、決勝で日本航空を終盤に突き放し10−3で優勝。2年生エース広瀬君の好投と4番小林君・5番田口君を中心とする打 線のつながりで優勝した」と紹介「監督・部長ともに2度目の甲子園、落ち着いて初戦を突破し、県民悲願の深紅の優勝旗を山梨に持ち帰ることを期待している」と述べた。小沼省二副知事は「今年の山梨大会は激戦でした。苦しい思いをして勝ち抜くと必ず化けるので、勝ち抜いたことを自信にして、サッカーに続いて全国制覇を 山梨にもたらして下さい」と激励した。取材陣の質問に対し
田口蒔人主将は「チームは雰囲気が良く、いい状態にあります。しっかり準備して甲子園に向かい、ピッチャーの広瀬を中心に、守りからリズムを作り、打線がそれに応えるようにして行きたい。目の前の戦いに集中して、先は見ないで、しっかり戦い抜きたい」と答えた。
一方、高校がある甲府市酒折地区では、酒折駅前通りや酒折宮周辺の道路沿いに地元自治会の人たちによって、甲子園出場を祝う横断幕や立て看板が設置された他、JR酒折駅には、職員の人たちによって、駅舎入り口とホームの2か所に「出場おめでとう、がんばれ山梨学院高校ナイン」の大きな看板が飾られた。また、 大学に隣接するコンビニストアでは「優勝おめでとうセール」と銘打って手作りパンなどの割引セールを開始させた。JR職員の人は「うれしくて、優勝した翌日の朝7時に掲げました。地域を盛り上げるためにも学生たちに頑張ってもらいたい」と話している。
山梨学院高野球部は、30日に学校で壮行会を行い、8月1日午後に甲子園に向けて出発する。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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