山梨学院パブリシティセンター
東北インターハイ2回戦
~山梨学院サッカー2連勝でベスト16に進出~
~先制許したが金沢桜丘高を5-1大差で圧倒~

平成23年度全国高等学校総合体育大会(インターハイ)サッカー競技は7月29日、秋田県秋田市・男鹿市などの8会場で2回戦16試合を行った。28日の初戦で大阪代表の桃山学院高を下し2回戦に進出した山梨学院高は、前日の試合会場と同じ秋田市八橋運動公園健康広場で、石川県代表の県立金沢桜丘高と対戦した。試合は、前半28分にPKを決めた金沢 桜丘が先制したが、その1分後に、PKを与えるファオルをした山口聖矢が、ミスを帳消しにするヘディングシュートを決めて、試合を振り出しに戻した。山学イレブンは、同点直後に投入された主将の白崎凌兵を起点に、次々に得点を奪う逆転劇を見せた。萱沼・白崎・木下・名嘉真がゴールを決め、終わって見れば5-1の大差 で金沢桜丘を圧倒しベスト16に名乗りを上げた。3回戦の対戦相手は強豪の呼び声高い、島根県代表の立正大学淞南高との対戦となった。優勝を目指す山学イレブンにとっては、3回戦が正念場の一戦となる。明日30日に激突する。
≪山梨学院高vs金沢桜丘高≫(7/29)於 秋田市八橋運動公園健康広場
○ 山梨学院高 5
前半 1−1
後半 4−1
1 金沢桜丘高 ●
得点 山口聖矢・萱沼優聖・白崎凌兵・木下伶耶・名嘉真朝季(山学)、才野裕太(金沢)

29日の秋田市は、時折強い雨が降った前日から一転、暑さが戻り晴れ間が広がった。試合開始時刻は12:00、先制したのは、金沢桜丘だった。前半27分にペナルティーエリア内で9番山口聖也(3年)がラフプレーの反則を取られPKを与え、これを金沢の主将才野裕太に決められた。しかし、そのわずか1分後、PKを与えた山口が、7番中川大海(3年)が上げたCKのボールをヘッドで合わせ、ミスを帳消しにして試合を振り出しに戻した。同点直後に山学ベンチは、故障から回復してきた主将の10番白崎凌兵(3年)を投入、押し気味に試合を進め、前半は1-1の同点で折り返した。
後半の山学イレブンは、次々に得点を奪う逆転劇を見せた。開始直後に8番萱沼優聖(3年)、2分に白崎、8分に後半2分に投入された13番木下伶耶(3年)、22分に16番名嘉真朝季(2年)がゴールを決め、金沢の反撃を許さず、終わって見れば5-1の大差で圧倒しベスト16進出を決めた。
 
1回戦の山学は、初戦の緊張感から、立ち上がりはボールがうまくつながらなかった上に、後半から出場した白崎と他のメンバーとの連携が必ずしもうまくいかなかったが、山学イレブンは1日でプレーを修正する力がある。2回戦は、白崎が真ん中で敵のDF陣を引き付けてタメを作り、他のメンバーがうまく連携す る動きを見せて多彩な攻撃を展開した。自分たちが出来る最高のプレーで危なげなく勝ち上がった。
 
同点シュートを決めた山口聖矢選手「PKを与えてしまったので、自分がやらなければという気持で走り込んだ所に、中川がいいボールを上げてくれた。合わせるだけだった。次はミスをしないで、前半で流れを作って勝負を決めたい」。藤原光晴副主将「先制されたが、1点ぐらい取られても焦ることはなかった。ハーフタイムに監督から勝ちたい気持ちが見えないと怒られて、やってやろうと気持に火がついた。次の相手は、組織でやってくるチーム、個で負けないで、球際とセカンドボールを競り勝つ」。白崎凌兵主将「今日も立ち上がりが良くなくて相手にボールを取られることが多かったが、自分が入る前に同点にしてくれた。入ってからは周りとの連携を心掛けた。自分も、チームも、状態はまだまだだが、次が山場。相手も疲れはあるだろう、(甲府の)あれだけ暑い中でやっているので、絶対負けない」。横森巧総監督「ここまでは順調、ここからが正念場。どこも強いところが順調に来ている、明日は大一番、全力で戦ってもらいます」。吉永一明監督「一番起きてはいけないことが起きて失点したが、白崎を入れる前に同点にした。入ってからは白崎が真ん中で起点になっていい展開が出来た。去年もここまでは来た。次の相手、立正大淞南はうちを研究してくるだろう。うちはうちのやり方をやっていく、明日は頭から自分の力を出し切ることに チャレンジしていきたい」。選手も、指導者も、明日の戦いが山場と捉えている。
 
正念場の一戦は、明日30日、秋田市矢橋運動公園球技場第2試合12:00キックオフで、両雄が激突する。
 
文(M.Ⅰ) カメラ(平川大雪)
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