山梨学院パブリシティセンター
第93回全国高等学校野球選手権大会(リハ)
〜山梨学院 田口主将先頭に行進リハーサル〜
〜被災地球児6名「がんばろう! 日本」行進〜

日本高等学校野球連盟と朝日新聞社は8月5日、兵庫県の阪神甲子園球場で第93回全国高等学校野球選手権大会の開会式のリハーサルを行った。今年は大震災の復興を支援する大会と位置づけられ、被災地の岩手・宮城・福島の3県から選ばれた6名の球児が「がんばろう! 日本」の横断幕をもって入場。続いて北北海道代表の白樺学園から沖縄県代表の糸満の全国49校の代表校の選手たちが、本番さながらの入場行進を行った。2年ぶり5回出場の山梨県代表・山梨学院は田口蒔人主将(3年・青葉緑東シ)を先頭に、副主将の丸山陵司(3年・調布シ)・中村太星(3年・山梨都留シ)などの登録選手18名が元気よく入場行進のリハーサルを終えた。なお、選手宣誓の練習では、石川県代表の金沢の石田翔太主将が練習を無難に行った。開会式は明日の午前9時から阪神甲子園球場で行われる。
◆リハーサル終了後、田口蒔人主将(3年・青葉緑東シ)の片腕となる2人の副主将に感想を聞いた。
中村太星副主将(3年・山梨都留シ)は2年ぶり2回目の甲子園リハーサル。前回は、将来の山梨学院のエースと囁かれてのリハーサルでの行進だった。「1年の時は投手で来たが、今は肩を痛めてレフトの控えでチームのために備えている。また、副主将としてチームに貢献できるように努めている」と目を輝かせた。「今回は、春に負けてからマネージャーも含めた全員野球(51名)を目指し、練習では上級生も下級生もない、上下の関係をなくし全員で意見を出し合い、互いに切磋琢磨した。その甲斐あって技術面でも精神面でもチーム力を高めることができ、山梨県代表として甲子園に出場できたと思う」と感慨深げ。「明日の開会式は、山梨県を背負って甲子園に来ているので、皆で息を合わせ山梨県代表は確りできているなという行進をしたい。それが甲子園での試合に繋がれば良いと思う」と熱く語った。
丸山陵司副主将(3年・調布シ)は初めての甲子園リハーサル。前回は二塁手でスタンドでの観戦だった。「今回、初めてだったが特に緊張はなかった。むしろ周囲に有名な選手がいて楽しめた」とはにかむ。「体の大きさ、取り分け身長では負けていたが、横幅では自分が勝っていた」と戯けてみせるやいなや、真顔で「そうしたチームに勝利を得るには、一人一人が自分達の出来ることを確りやれば結果は自ずと付いてくる」と捕手らしく分析。さらに「試合ではキャッチャーとして、チームをまとめ、田口(主将)の負担を少しでも軽減させたい」と頷く。明日の開会式では「自分達の対戦してきたチームの思いを胸に、また、大震災に遭われた人々に勇気を持っていただけるような躍動感にあふれる行進にしたい」と語った。チームは日々、結束力を高めている。明日の晴れの舞台に心がときめく。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)
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