山梨学院パブリシティセンター
2011夏特集"猛暑に燃える"
〜1部昇格に燃える大学女子バスケットボール部〜
〜9月リーグに向け1部の強豪早大を招き対戦〜

お盆を過ぎてもなお連日35度以上の猛暑日が続く2011の甲府盆地、暑さの中で懸命にトレーニングを重ねるスポーツ選手、演奏練習に取り組む高校吹奏楽部員ら、それぞれの汗と努力を「2011夏特集"猛暑に燃える"」として紹介する。第1回は、創部4年目での1部昇格を目指す大学女子バスケットボ ール部。山学大女子バスケットボール部は、2008年4月に強化育成クラブとして誕生、現在の4年生12名が1期生として全国から結集して発足した。関東大学リーグ4部からスタート、1年目4部優勝、2年目3部優勝、3年目2部優勝、4年目の今年の目標は2部連覇と昨年逃した1部2部入れ替え戦勝利、創部4年での1部 昇格を目指す。リーグ戦は9月の1か月間に7試合を戦って決める短期決戦、開幕は9月4日に迫った。主力選手に故障者が相次ぎ、チーム状態は万全ではないが、1部の強豪校早稲田大を古屋記念堂に招いて対戦し対等に戦う力を示した。昇格に燃える部員たちは猛暑の夏と懸命に戦っている。


山梨学院大女子バスケットボール部の部員数は、4年生12人、3年生7人、2年生8人、1年生7人の合計34人、指導に当たるのは女子日本ナショナルチームのコーチに昇格した梅嵜英毅監督。チームが目指しているのは、ディフェンスからゲームを作り、オフェンスはどのチームよりも運動量が多い全員バスケットボー ル。主力となるのはSG(シューティングガード)外村悠貴(4年 静岡商)、SG山田真澄(4年 札幌山の手)、PF(パワーフォワード)佐藤みなみ(4年 札幌創成)、C(センター)村田優(4年 宮城明誠)らの4年生と、195cmの長身センター中国人留学生の陶雪亭(たお しゅえてぃん 3年 宮城明成)、F(フォワード)占部夢乃(3年 福岡東海大五)、PG(ポイントガード)多和田妃鞠(3年 沖縄中部商)らの3年生。これに、PG阿部真衣(2年 岡山就実)、GF木工理恵(1年 福井足羽)らの下級生を加えた布陣だが、このうち、外村悠貴が右足首損傷、山田真澄右手甲骨折、村田優左膝靭帯、木工理恵足首損傷など、主力選手を中心にメンバーに故障者が続出してしまった。春の関東大学選手権優勝校で、日本代表のエースとして長年活躍した日本人初のWNBA選手萩原美樹子コーチがこの春 から指揮を執る1部の強豪校早稲田大を、8月13日にキャンパスに招き、古屋記念堂で練習試合を行った。故障していないメンバーで臨んだ試合は、最悪の0−15の立ち上がりとなった。第1ピリオドは15−28で終了、ハーフタイムは36−44で向かえた。オフェンスもディフェンスも連係が悪く、多和田の3ポイント、 阿倍の個人技に頼る試合運びになった。しかし、後半はセンターの陶を活かしたプレイが出来るようになり、残り3分に陶のポストプレーで77−75と逆転に成功した。一瞬優位に立ったが、追いつくと安心してしまう悪い癖が出て突き放せず、残り30秒に早大に再逆転を許し、最終的には81−84で敗れた。
外村悠貴選手は「立ち上がりに失敗して、悪い流れを変えるのに時間がかかった。リバウンドが遅れるなど、チームとして徹底すべきことが出来ていなかった。自分を含めて、故障している人間はリハビリに励んで間に合わせ、リーグ戦全勝で1部昇格を勝ち取りたい」と語った。林五十美コーチは「出だしの入りが悪く、ミスも多かった。追いつけたのは良かったが、ここという時の入れるべきシュートの精度が低かった。陶を活かすために周りはもっと動かなければいけない。リーグ戦に向けて体力と1対1の強さを身につけさせたい」と分析した。萩原美樹子早大コーチは「長身のセンターが中にいて、外からの3ポイントが正確なバランスの取れたチーム。バスケットは、最後は1対1の個の強さの戦いに勝った方が勝つ。十分1部でやれるチーム、ライバルになると思う」と語った。梅嵜英毅監督は「ここにきて故障者が続出して苦しいが、やれる人間で全力で戦っていく。今日の試合では、守れる状況は出来ているが、オフェンスは、前半噛み合わない場面が多かった。ただがむしゃらでは勝てない。後半は、陶が良くなり、陶を活かすことも出来た。秋のリーグ戦は、 前半で取りこぼさないように注意して戦い、主力が戻ってくる後半を全勝で向かえられるように取り組みたい。今年こそ念願の1部昇格を果たしたい」と決意を述べた。

今年度の関東大学女子バスケットボールリーグ戦は、9月4日に開幕する。山学大のリーグ対戦校は、第1戦(4日)国士舘大、第2戦(10日)法政大、第3戦(11日)医療保健大、第4戦(17日)東女体大、第5戦(18日)江戸川大、第6戦(24日)日体大、第7戦(25日)学芸大と決まった。1年から4年までの全学年が揃った創部4年目のチームは、猛暑の中で体力と走力の強化に取り組み、月末に名古屋に移動して、Wリーグの強豪、三菱電機とアイシンAWの胸を借り、9月4日からの本番に備える。34人の部員全員の力を結集させて、2部優勝と2年越しの1部昇格にチ ャレンジする。 
文(M.I) カメラ(平川大雪)
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