山梨学院パブリシティセンター
2011夏特集"猛暑に燃える"
~夏休みを返上して猛練習に励む高校吹奏楽部~
~西関東吹奏楽コンクールに2年連続県代表~

猛暑の中で猛練習に励むそれぞれの汗と努力を紹介する「2011夏特集"猛暑に燃える"」最終回は、高校吹奏楽部を紹介する。第51回山梨県吹奏楽コンクールが8月6日から9日にかけて甲府・コラニー文化ホール(山梨県民文化ホール)で行なわれ、高校A(大編成)部門に出場した山梨学院高校吹奏楽部 が2年連続して金賞を受賞、都留高ら3校とともに、9月に埼玉県で開催される西関東吹奏楽コンクールに山梨県代表として出場することになった。県大会には、小学校から職場・一般までの9部門に117団体、約4000人が参加して練習の成果を発表した。このうち高校の部は7日に行われ、甲子園に出場した野球部の試合日 と重なってしまったため、やむなく念願だった甲子園の応援演奏を断念して、コンクール出場に専念した。演奏したのは課題曲5と自由曲のP・マスカーニ作曲、歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」よりの2曲。見事な演奏披露して金賞と県代表を獲得した。部員たちは、西関東大会の上位3校に与えられる全国大会出場権をめ ざし、「西関東突破」を合言葉に、夏休みを返上して猛練習を重ねている。
西関東吹奏楽コンクールは、9月3日と4日に埼玉県所沢市の所沢市民センターで開催される。3日に行われる高校A部門には、山梨学院高・都留高・吉田高・甲府東高の4校が山梨代表として出場する。コンクール出場メンバーは、一校55人までと決まっているため、部員が90人もいる大所帯の山梨学院高吹 奏楽部は、県大会の段階で部内オーディションを行った。顧問の渡邉正樹教諭が、部員の顔が見えない衝立の向こう側で、音だけで厳正に選んだ53人が県大会に出場した。西関東にはほぼ同じメンバーで臨む。県大会のあと、90人の部員は夏休みを返上、ほとんど毎日登校して練習に励んでいる。しかし、全員が一か所に集まっ て練習するのは難しく、練習時間の多くは、楽器やパートごとに分散して行うパート練習に費やされる。練習場所は、各教室や実験室、それに廊下や階段の踊り場、がらんとした夏休中の学校のどこもが格好の練習場所となっている。
8月23日の練習を取材に伺った。トランペットとトロンボーンのパートは、3階の教室と廊下が練習場所、チューナーを使って音程を確認しながらの練習を繰り返していた。クラリネットパートの練習場所は理科実験室、メトロノームでテンポを確認しながら、2人の3年生が2人の1年生を指導しながら、技巧 練習を繰り返し行っていた。また、低音のため、他の楽器と一緒だと音が判りづらいコントラアルト・クラリネットとバス・クラリネットの2人は、屋外の日陰で2人だけで音を確認しながら練習していた。そして、打楽器の練習場には、2年前の部長中山裕介さんらが駆けつけて後輩たちを励ます姿もあった。芹澤康帆部長は「県大会のあと、休みなく練習に取り組んできました。暑さで体調を崩した人もいましたが、3年生は最後の演奏、西関東突破を目標に、自分たちが練習してきた成果を悔いが残らないように表現してきます」と抱負を語った。

お盆を過ぎてもなお、室内でもむし暑い甲府盆地の夏、だれもが汗を拭くためのタオルを手に練習に取り組んでいた。そして、西関東吹奏楽コンクールは10日後に迫った。頑張れ山梨学院高校吹奏楽部!

文・カメラ(M.Ⅰ)
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