山梨学院パブリシティセンター
日本学生選手権水泳競技 2日目
〜加藤 和200m個人メドレー圧倒的強さで優勝〜
〜400mMリレー巽・鈴木・中坊・前原で3位〜

第87回日本学生選手権水泳競技大会(インカレ)競泳競技、大会2日目の3日、個人種目5種目の予選決勝と男女400mメドレーリレーが行われた。午前中に行われた予選で、山梨学院勢は200m個人メドレーの加藤 和・村上優海と100mバタフライの中坊 彩、女子400mメドレーリレーチームが決勝に進出した。このうちユニバーシアード大会で金メダルを獲得した加藤 和は、個人メドレー第一人者の貫禄で他を寄せつけない圧勝、自己ベストを打ち立て優勝に花を添えた。村上も自己ベストで泳ぎ7位に入賞した。また、400mメドレーリレーチームも健闘、弱点の背泳ぎを1年の巽彩華がカバー、惜しくも連覇は逃したが3位の表彰台を獲得、団体得点争いに大きく貢献した。100mバタフライの中坊 彩は5位となり悔し 涙を流した。男子は、200m個人メドレーの青木健紘と福田真大の2人が自己新をマークしてB決勝に進み、青木12位、福田14位と気を吐いた。この他、女子800m自由形予選で野中瑞姫が予選3位で最終日の決勝進出を決めた。2日目を終えた段階の学校得点争いは、女子3位、男子は14位につけた。
加藤 和 圧巻の優勝(女子200m個人メドレー)
福島市出身の>加藤 和(かとう いずみ、3年 桜の聖母短大)は、大震災直後のショックから立ち直り、8月に中国深せんで行われたユニバーシアード200m個人メドレーで金メダルを獲得、海外遠征の疲れも取れて上り調子で決勝レースに臨んだ。後半型の加藤は、バタフライと背泳ぎを終えた段階では3位だったが、得意の平泳ぎで一気にトップに立ち、最後のクロールは2位を体二つ離す独泳、2分12秒29の自己ベストでゴールした。テレビ局の優勝インタビューで「山梨学院の選手として出場できるのは2回だけ…(言葉につまり涙で絶句)…チームのためにこの舞台で結果を出したかった、優勝出来てよかった」やっと言葉をつないだ。表彰式では、プレゼンター役の萩原智子さんから笑顔でブーケを受け取った加藤 和選手は「課題の前半が理想に近づいて来た。まだまだだが、来年に向けてスピードをつけることを意識して練習に取り組んでいる、400も攻めて行きたい」と200mを振り返った。

巽・鈴木・中坊・前原で3位を獲得(女子400mMリレー)
山学チームは巽・鈴木・中坊・前原の4人。昨年はこの種目を制したものの、チーム山梨学院の弱点は背泳ぎの選手層が薄いこと。課題の第1泳者に抜擢されたのは新人の巽 彩華(たつみ あやか 1年 羽衣学園)、大舞台に臆することなく予選では自己ベスト、決勝も懸命に泳ぎ7位でつないだ「先輩の足を引張ってはいけないと必死でした」。引き継いだ平泳ぎの鈴木聡美(すずき さとみ 3年 九産大九州)は順位を一気に2位に押し上げた「気合を入れて、チーム一丸となって戦えた」。圧巻だったのは直前の個人種目では表彰台に上れずに悔し涙を流した3泳のバタフライ中坊 彩(なかぼう あやか 3年 京都外大西)、力強く追い上げ先行する日体大を捉えてトップに躍り出た「個人種目で結 果が出せなかったのに選んでくれたコーチやチームに恩返ししたかった」。最後のクロールは主将の前原優理(まえはら ゆり 4年 山梨学院高)、実力上位の世界水泳・北京五輪代表組の松本弥生(日体大)・山口美咲(近畿大)の2人には抜かれたが表彰台を死守、3位でゴール板にタッチした「2人が来ることは分かっていたので抜かれたのは残念だが、人生最後のリレー、表彰台に上れてよかった」個人種目で泣いた中坊も、4人は皆笑顔でレースを振り返った。

この他の種目では、入学した時には先輩の加藤ゆか(東京SC)に20mも離されていた中坊 彩がコツコツとひたむきに練習を重ねて3年目に100mバタフライ決勝に進出した。予選3位通過だったが決勝では5位「表彰台に上れる位置で決勝に進んだので悔しい」と悔し涙を流した。村上優海(3年 市立船橋)が200m個人メドレー決勝に進出し7位に入った「久し振りに自己ベストが出て嬉しい。今回は400の練習を積んできたので、明日につながる」とベストを喜んだ。

大会は明日4日が最終日、山学勢は、個人メドレー2冠を目指す加藤 和が400mに登場、鈴木聡美も2冠を目指して200mに出場、800m自由形の野中瑞姫が決勝レースに挑む他、全選手が心をひとつにして、自分の心に勝つ。

文(M.T) カメラ(平川大雪) 
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