山梨学院パブリシティセンター
第64回秋季関東高校野球山梨県大会(8日目)
〜エース左腕・廣瀬 都留に頭脳ピッチングで8奪三振の完封勝ち〜
〜1番・加藤(卓)監督の起用に応え二塁打含む3安打と気を吐く〜

第64回秋季関東高校野球山梨県大会(8日目)は9月23日、甲府市の小瀬球場で三回戦4試合を行った。第3試合はともに二回戦をコールドゲームで勝ち上がって来た夏の覇者・山梨学院と都留の試合が行われ、夏秋連覇を狙う山梨学院が5対0で都留を下し準々決勝に進出した。山梨学院はエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)が先発。廣瀬は「久しぶりの先発、打者の特徴を見極めて投げ分けた」と頭脳ピッチングで8奪三振の完封。攻めては3回裏、公式戦初出場の1番・ 加藤卓弥(1年・取手シ)が初球を叩きレフト線を破る二塁打で出塁、2番・青戸角太郎(2年・青葉緑東シ)の犠牲バントが内野安打となり無死一三塁。続く3番・福本大賀(1年・生光学園中)が1ー0から中前適時打を放ち2試合連続となる先制打。山梨学院は3対0とした7回裏の二死一三塁、1番・加藤が監督の起用に応える一人3安打と気を吐く左前適時打で4対0とし試合を決めた。山梨学院は25日午前11時30分から小瀬球場で、甲府東を12対1(5回コールドゲーム)で破った甲府工業と対戦する。

☆第64回秋季関東地区高等学校野球山梨大会(8日目) 於 小瀬球場

都  留
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山梨学院
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[山梨学院]
投手:廣瀬(9回、125球、6安打、1四死球、1犠飛、8三振、0暴投)
捕手:矢崎
二塁打 加藤(卓) 
[都  留]
投手:佐藤(7回、124球、10安打、8四死球、2犠飛、3三振、1暴投)
投手:渡辺(1回、9球、1安打、0四死球、0犠打、0三振、0暴投)捕手:鶴田

□山梨学院は1回表、エース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)が先発。廣瀬は1番打者を2ー2と追い込んでからの5球目を内野ゴロに、2番打者を2ー1から内野ゴロ、3番打者を1ー2から空振りの三振に仕留め上々の立ち上がり。
□3回裏、公式戦初出場の1番・加藤卓弥(1年・取手シ)が初球を叩きレフト線を破る二塁打で出塁すると、2番・青戸角太郎(2年・青葉緑東シ)の犠牲バントが内野安打となり無死一三塁とした。続く3番・福本大賀(1年・生光学園中)が1ー0からの「甘いスライダー」を振り抜き中前適時打を放ち、2試合連続となる先制点を叩きだした。
□4回裏、先頭打者の6番・角田飛夢矢(2年・浦安シ)が四球を選び出塁。7番・矢崎海(2年・甲府南シ)の犠打で一死二塁。続く8番・廣瀬の内野ゴロで二死三塁とし、9番・加藤久也(2年・千葉市シ)の右前適時打で2対0とした。
□5回裏の一死後、5番・坂上泰斗(2年・静岡裾野シ)が左前安打で出塁。6番・角田の左前安打と外野手がゴロをハンブルした隙に坂上が一気に三塁を陥れ一死一三塁に、7番・矢崎が四球を選び一死満塁とした。8番・廣瀬の内野ゴロの間に坂上が生還し3 対0とした。
□7回裏、先頭打者の7番・矢崎がライナーで内野手のグラブを弾く内野安打で出塁。8番・廣瀬の犠打が相手野手の失策を誘い無死一二塁。9番・加藤の内野ゴロで二塁封殺で一三塁とした。今日のラッキーボーイ1番・加藤が「真ん中、低目のスライダー」を左前適時打し4対0。2番・青戸が四球を選び二死満塁。続く、3番・福本が死球され5対0とした。
□9回表、エース左腕・廣瀬は一死後に内野安打と内野手失策で一死二塁とされたが、落ち着いたマウンドさばきで後続を打ち取り完封勝利した。
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◆8奪三振で完封し勝利投手となったエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖)は「相手の投手が左なので打撃陣が苦戦すると想定して、相手を0点に押える事を心掛けてマウンドに上がった。序盤、死球があったものの追い込んでから勝負できていたので上々の滑り出しだった。中盤から、ボールが先行したので反省したい。しかし、打者の特徴を見極めて攻められたのは良かった。次からは、厳しい戦いになるので、さらに気を引き締めて臨みたい」と冷静に述べた。
◆監督の公式戦初起用に3安打1得点1打点と見事に応えた1番・加藤卓弥(1年・取手シ)は「球場のボードに自分の名前があったので驚いた。せっかく貰ったチャンスなので積極的にプレーし結果を残そうと思った。3安打した球は何れもスライダー。次も積極的に行きたい」と目を輝かせた。
◆2試合連続となる先制点を叩きだした3番・福本大賀(1年・生光学園中)は「繋ぐ3番として、打席では無心で集中している。3回、甘いスライダーが来たので迷わず振り抜いた。結果、先制打となりチームに貢献できて嬉しい。7回には死球となったが、押し出しの5点目を奪えたので良かったと思う。次も繋ぐ3番として チームに貢献したい」と気を引き締めて述べた。
主将の主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)は「勝てた事は良かったが、チャンスにもう一本が出なかったので修正したい。次には集中し、好機に繋ぐ野球をしてビッグイニングをつくれる様にしたい」と試合を振り返るとともに準々決勝への抱負を述べた。
須田喜照監督は「廣瀬は、落ち着いた投球で堂々と完封し、エースの風格がにじみ出ていた」。「小林への相手投手の投球は想定内。今は他人が見ると消極的なバッティングに見えると思うが、本人はそう思っていないし、小林はむしろ積極的に行っていると思う。 今後もマークが厳しいと思うが、不動の4番・小林には焦らずにもう一つ上を目指してもらいたい。必ず期待に応えてくれると信じている」。「1年生の加藤も経験させたかったので起用したが、良く結果を出してくれた。レフトとサードはレギュラーが固定されていない。他の選手にも名乗りを上げてもらいたい。そして、チーム内で切磋琢磨して競ってもらいたい。これがチームの底上げになる」。「次の試合は、落ち着いて自分達の野球、『守りからリズムをつくり、少ないチャンスをものにすること』を実践してもらいたい」と語った。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)、(小池裕太)
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