山梨学院パブリシティセンター
第64回秋季関東高校野球山梨県大会(準々決勝)
〜主砲・小林の8回同点2ランも報われず甲府工業に2対4〜
〜廣瀬・平間リレーも甲子園への夏・春連続出場の願い断たれる〜

第64回秋季関東高校野球山梨県大会(準々決勝)は9月25日、甲府市の小瀬球場では三回戦3試合を行った。第2試合は地区大会で対戦し勝利した山梨学院とリベンジに燃える甲府工業の試合が行われ、夏の覇者・山梨学院が古豪・甲府工業に2対4で負け準々決勝で姿を消した。山梨学院は満を持してエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)を先発で起用。廣瀬は3回の3連打1失点と6回のスクイズプレーで1失点をしたものの、粘投で7回を2失点と最少失点に甲府工業打線を押える力投。8回から右の豪腕・平間凜太郎(2年・世田谷シ)がリリーフ。平間は140キロ超えのストレートに変化球を織り交ぜクリーンアップトリオを内野ゴロと空振り三振で打ち取る好投。山梨学院は、その8回裏の一死後、繋ぐ3番・福本大賀(1年・生光学園中)が左前安打で出塁。続く主将で主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が初球「低め真っ直ぐ」を振り抜くと右芝生席に飛び込む同点2ラン。しかし、8回に好投した平間が9回表に、安打と犠打で崩され牽制球の失策を招くと、スクイズプレーと安打で2対4とされ試合を決められた。これで山梨学院の甲子園への夏・春連続出場の願いは断たれた。
☆第64回秋季関東地区高等学校野球山梨大会(準々決勝) 於 小瀬球場
 
甲府工業

山梨学院
0
0

投手:廣瀬(7回、95球、8安打、0四死球、2犠飛、3三振、1暴投) 平間(2回、35球、3安打、1四死球、2犠飛、1三振、0暴投)捕手:矢崎   本塁打 小林 二塁打 大下 [甲府工業]投手:三浦(9回、126球、8安打、3四死球、2犠飛、3三振、0暴投) 捕手:小野

□山梨学院は1回表、マウンドにエース左腕・廣瀬直紀(2年・富士河口湖シ)を先発させた。廣瀬は1番打者を内野ゴロに打ち取ると、2番打者に中前安打され一死一塁。二死後、4番打者を1ー2と追い込みながら中前安打を許し一二塁。続く5番打者の初球をワイルドピッチし二三塁とピンチを迎えるも、廣瀬はエースらしく落ち着いて5番打者を右翼飛に打ち取り窮地を脱した。
□2回裏、先頭打者の主将で主砲4番・小林義弘(2年・千葉市シ)が死球で出塁。5番・坂上泰斗(2年・静岡裾野シ)の内野ゴロで一死二塁。続く6番・大下拓馬(1年・青葉緑東シ)の右前安打で一死二三塁としたが、後続が倒れ好機を逸した。
□先制され0対1とした3回裏、先頭打者の9番・青戸角太郎(2年・青葉緑東シ)が左前安打で出塁、1番・安並大輔(1年・海老名シ)の犠打で一死二塁。2番・加藤久也(2年・千葉市シ)の内野ゴロで二死三塁としたが後続が打ち取られ無得点。
□4回裏、先頭打者の主将で主砲4番・小林が右前安打で出塁し、5番・坂上の犠打で二塁へ、6番・大下の内野ゴロで二死三塁としたが相手投手を攻略できない。
□6回表に追加点され0対2とした7回裏の一死後、6番・大下が右フェンス直撃の二塁打、7番・矢崎海(2年・甲府南シ)の四球で一死一二塁。ここで粘投のエース8番・廣瀬に、代打の切り札・吾卿桂太(2年・八王子シ)を送り勝負に出たが、吾卿は中堅飛に打ち取られ二死一二塁。続く9番・青戸の右前安打で満塁と相手投手を追い詰めたがあと一本が出ず攻略できな い。
□8回表、豪腕・平間凜太郎(2年・世田谷シ)がリリーフとしてマウンドに上がった。平間は140キロ超えのストレートに変化球を織り交ぜクリーンアップトリオを内野ゴロと空振り三振で打ち取る好投。
□8回裏の一死後、繋ぐ3番・福本大賀(1年・生光学園中)が左前安打で出塁。続く主将で主砲4番・小林が初球「低め真っ直ぐ」を振り抜き、右芝生席に飛び込む同点2ランを放った。
□9表、豪腕・平間は6番打者に左前安打され、犠打で一死二塁。平間は8番打者の3ー2から二塁へ牽制球、これが中前に転がる失策となり一死三塁、その後ファウルフライで粘られ四球を与え一死一三塁。続く9番打者の2ー0からスクイズプレーを決められ2対3、さらに二死二塁で1番打者に左前適時打され2対4と 試合を決められた。
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主将の4番・小林義弘(2年・千葉市シ)は「今日はチームに硬さが目立ち、自分達の野球が出来なかった。攻めては、8回のみのチャンスしか生かすことが出来なかった。それでも、この8回の同点で行けると思ったが、9回の守備の乱れから崩れ(負け)た。夏は遠くて目指しにくい目標なだけに、冬場は気持ちを込めてチームを鍛え直したい」と重い口を開いた。◆須田喜照監督は「投手戦は予想していたが5回まで0対1で来るとは思わなかった。(先発)廣瀬はエースとして甲府工業打線に7回2失点と良く粘り力投した。8回には(リリーフ) 平間が甲府工業の上位打線を3人で見事に押え、その裏に小林の同点打、これで流れに乗れると思った。しかし、9回に平間が下位打線に崩され、(チームの信条)『守りからリズムをつくり、少ないチャンスをものにする』ことが出来なかった。負けはしたものの、このチームは期待が持てるので、足りないものを鍛え直して夏(甲子園)を目指したい」と語った。
文(H.K)、カメラ(平川大雪)、(今村佳正)
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