第11回関東学生ソフトボール秋季リーグ戦が10月8日から3日間、埼玉県毛呂山町大類ソフトボールパークなどで行なわれた。大学ソフトボールの関東リーグは、東京都の大学を除く7県の大学チームによって争われる。女子1部は、春季リーグ優勝の城西大、山梨学院大、関東学園大、淑徳大、東海大、東京国際大の6チームが3日間に各5試合を行い、勝ち点と得失点差で順位を決める。秋のリーグ戦は、3年生以下の新チームで戦いが行なわれた。山学大は創部から4年間チームの中心だった4年生が抜けたが、4戦全勝で最終日の10日を向かえ、春季リーグ優勝の城西大と最終戦を行った。試合は、山学大の3年生エース畑迫遼子と城西大の1年生エース金澤麻美の投げ合いとなった。山学大は城 西大の堅い守りに苦しんだが、6回裏に1死2・3塁のチャンスを作り、4番知久幸未の犠牲フライと5番小山友香のセンター左へのヒットで2点を奪い、6回裏時間切れで勝利。畑迫遼子は速球と変化球を内外角に投げ分ける安定した投球で、城西打線を1安打に抑えた。山学大の優勝は2季ぶり4度目。
第11回関東学生ソフト秋季リーグ最終戦(10/10)於埼玉県毛呂山町
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[6回時間切れ]
バッテリー 山学大-畑迫―緑川 城西大‐金澤―塚本
試合は、速球と変化球を内外角に正確に投げ分ける山学大のエース畑迫遼子(3年 千葉経大附)と、豪快なフォームから速球とチェンジアップを投げ分ける城西大の1年生エース金澤麻美の投げ合いとなった。山学大は、2回裏に4番知久幸未(3年 静岡城南)のレフト線ヒットを足がかりにノーアウト2・3塁の絶好のチャンスを作ったが、後続が金澤に打ち取られ先制機を逃した。3回以降は、いい当たりはするものの城西外野陣の再三のファインプレーに阻まれた。畑迫は、6回表に先頭打者にライト前に初安打を許し、2死2・3塁とされたが、冷静なピッチングでこの試合唯一のピンチを切り抜けた。ピンチの裏にチャンスあり、打線は6回裏に1死から2番土肥里奈(2年 須磨の浦女子)がレ フトセンター間にヒットを放ち出塁、3番轟優花(3年 高崎健大高崎)の送りバンドがピッチャーの悪送球を誘い、さらにワイルドピッチで1死2・3塁、4番知久幸未がレフトに犠牲フライを放ち先制、続く5番小山友香(3年 淑徳)がセンター左にヒットを放ち2点を奪った。代打に起用された内田星花(1年 太田商)がファオルで粘りフォアボールを得たところで、試合時間が100分を経過、大会規定(攻撃側がリードしている場合は攻撃途中でも100分で終了)により時間切れ試合終了、あっけない幕切れで山学大の全勝優勝が決まった。
畑迫遼子投手「おととい・昨日の2日間は立ち上がりが悪かったが、今日は最初からいいピッチングが出来た。春のリーグ戦で城西大に負けたので、リベンジ出来てホッとしました。自分たちのリズムで良く守れたと思います。このピッチングを次につなげたい」と1安打好投を振り返った。ゲームキャプテンの轟 優花選手「引っ張ってくれた4年生が抜けて、新チームになり不安があったが、3年生を中心に全員で協力し合い、いい結果を出せてよかった。新チームは、内野はほぼ変わったが、外野は変わっていない。足のある選手が多いので、それを活かして、チーム一丸となって頑張って行きたい」練習でしっかりコミュニケーションを取って行きたいと語った。清水正監督「城西大のピッチャーは、タイミングの取りづらいピッチャー、春に城西大に足元をすくわれたので、とにかく勝ちたかった。内野の抜けた穴が課題だったが良く守った」と振り返った。
秋季リーグ順位
1位山梨学院大、2位淑徳大、 3位城西大、 4位関東学園大、 5位東京国際大、 6位東海大
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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