山梨学院パブリシティセンター

第88回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会
〜チーム一丸となり総合2位で本戦出場権を獲得〜
〜26年連続26回目の出場へ「襷」をつなぐ〜


第88回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会が10月15日、東京都立川市(陸上自衛隊立川駐屯地〜立川市街地〜国営昭和記念公園)で行われた。山梨学院大学陸上競技部は今年1月に行われた第87回大会で総合12位でシード権を失い4年ぶりとなる予選会。箱根駅伝予選会は、陸自立川駐屯地をスタートし、立川市街地を通り、昭和記念公園内にゴールする20kmのコースを各校10〜12人の選手が走り、上位10人の合計タイムで競われる。山梨学院は、前回箱根路を走ったメンバーを中心に出場し、オンディバ・コスマスがレース序盤に集団を抜け出すと常に先頭集団に位置づけ、全体の1位でフィニッシュテープを切った。上位10人の合計タイムは総合10時間12分43秒で、上武大(10時間12分06秒)に次いで総合2位となり、26年連続26回目の箱根駅伝本戦出場権を獲得した。


第88回箱根駅伝予選会は、東京都立川市の陸上自衛隊立川駐屯地(立川飛行場滑走路)をスタートし、立川市街地を抜け、国営昭和記念公園にゴールする20キロのコースを各校10〜12人の選手が走り、上位10人の合計タイムで競われる。予選会から第88回大会へは9校が出場権を獲得でき、まず各校上位10人の合計タイムで上位6校(1位から6位)を選び、残る3校については関東インカレポイント(アドバンテージタイム)を併用して選出される。

午前9時30分、雨が降りしきる中、ピストルの号砲とともに予選会は始まり、山梨学院は、横一線にならんだ出場校のほぼ中央からオンディバ・コスマス(4年)を先頭にレースを始動。スタート直後にコスマスが集団から抜け出し、他の選手は集団となって、滑走路を駆け抜けた。滑走路を2周、約5キロを走った選手たちは立川市街地へと繰り出し、市街地を8キロほど走り、国営昭和記念公園内のコースに戻り7キロを疾走しフィニッシュ。コスマスは序盤から先頭集団のトップをキープしレースを支配。市街地から昭和記念公園内にもトップで入り、公園内で日本大学の佐藤佑輔に先頭を譲るも残り150mでラストスパートをかけ引き離し、出場466選手の先頭でフィニッシュテープを切った。コスマスに続き、1分30秒後に田口恭輔(4年)が、その8秒後に主将の松枝翔(4年)がフィニッシュした。山学勢の記録は次のとおり。

山梨学院大学 10時間12分43秒  最終総合順位 2位

順位

記録

氏名

学年

前回箱根路

59:26

オンディバ・コスマス

3区(区間賞)

28

1:00:56

田口恭輔

エントリー

36

1:01:04

松枝 翔

1区

45

1:01:10

井上大仁

49

1:01:15

中村悠二

5区

57

1:01:20

尾崎 博

エントリー

61

1:01:28

牧野俊紀

8区

77

1:01:41

篠塚春希

エントリー

93

1:01:52

宮本悠矢

131

1:02:31

森井勇磨

153

1:02:52

松山雄太朗

169

1:03:06

伏島祐介

4区

午前11時過ぎから公園内「みんなの原っぱ」で結果発表が行われ、山梨学院は10時間12分43秒の総合2位で、26年連続26回目の箱根切符を手にした。総合2位の結果がアナウンスされると陸上部員や山梨から応援に駆けつけた教職員らから拍手や歓声が沸き起こり、“チーム山梨学院”が喜びを分かち合った。総合1位は10時間12分08秒で上武大学が4年連続4回目となる出場権を獲得した。

順位

大学名

最終総合タイム

アドバンテージタイム

レース順位

上武大学

10:12:08

 

山梨学院大学

10:12:43

 

国士舘大学

10:13:38

 

東京農業大学

10:13:58

 

神奈川大学

10:14:03

 

帝京大学

10:14:18

 

城西大学

10:13:55

2:45

中央学院大学

10:15:22

0:45

順天堂大学

10:16:14

3:25

10

結果発表後、報告会が行われ全出場選手中1位でフィニッシュしたオンディバ・コスマス選手は「予選会の結果に満足せず、4年生で最後の箱根なので、全力で頑張りたい」と語り、松枝翔主将は「どんなことがあっても応援してくれる全ての人のために、予選は通過しなければいけないと臨み、出場権が獲得でき良かった。個人的には満足いく結果ではないが、本戦ではチームの流れを作れるような走りをし、個人としてもチームとしてもレベルアップしていきたい」と更なる飛躍を誓った。上田誠仁監督は「選手たちは夏合宿で大きく変わることができた。チームが絆を強く持ち、その中で築き上げた独特の強さが結果に表れた。本戦の結果はこれからの日々にかかっている。来年の箱根路は清々しい顔で立ち、笑顔でゴールを迎えたい。我々を支えてくれる数々の手を再確認し、見逃すことなく心の中に植えこんでこれからも頑張っていきたい」と語った。また、飯島理彰コーチは「夏合宿以降チームの状態が非常に良かった。14名のエントリー選手、12名の出場選手を選ぶのには上田監督と本当に悩んだ。きょうは、全選手が集中してレースに臨めたので総合2位という結果をとることができた。本戦でもしっかりと走れる山梨学院をアピールしたいと思います」と述べた。

また、大学を代表して込山芳行学生センター長は「本戦出場決定おめでとうございます。2位という結果に大いに胸を張って本戦に臨んでください。そして2位という結果を誇りに思い、山梨に帰りましょう。山梨学院大学陸上部は山梨県90万人の正月の夢と希望を背負っています。土俵に上がる以上は、シード権獲得と言わず、優勝を目指し、必ず頂点に立てるよう頑張ってください」と選手を激励した。

第88回箱根駅伝は来年1月2日・3日、東京都大手町から神奈川県芦ノ湖までの往路5区間、復路5区間の往復10区間で行われる。26年連続26回目の出場となる山学大陸上部はチームスローガン「一歩の決意」を胸に、チーム一丸となって2ヵ月半後の戦いに臨む。

文(Y.Y)、カメラ(小池裕太、Y.Y)
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