山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球秋季リーグ戦 最終戦
〜最終戦で2位を獲得創部初の関東大会出場を決める〜
〜3連投のエース高梨裕稔136球の魂球完投勝利〜

関甲新学生野球2011秋季リーグ戦は10月17日、群馬県伊勢崎市の上武大学野球場で第7節(最終節)第3戦を行った。第1試合で、上武大が白鴎大に敗れたため、第2試合で山学大が関東学園大に勝利すると、山学大の2位が決まる展開となった。山学大のマウンドに上がったのは第1戦で完投勝利を上げ、第2戦で6回から延長11回まで投げた3連投の2年生エース高梨裕稔。関東学園大のマウンドは、第1戦完投の坂本桂祐が中1日で登板、両エースが気力を振り絞り再び投げ合った。試合は山学大が5番山内恭平の2塁打を足掛かりに2回に先制、3回にも追加点を上げて2−0とリード。7回に1点を奪われ1点差に詰め寄られたが、高梨が球に魂を込めた136球で関東学園打線を5安打に 抑え2−1完投勝利。通算成績8勝3敗1分勝ち点4となり、7勝4敗勝ち点3に止まった上武大を上回り2位となった。上位2校に関東大会出場権が与えられ、山学大は優勝した白鴎大とともに、31日から横浜スタジアムで行われる関東大会に初出場することになった。


関甲新学生野球秋季リーグ第7節第3戦(10/17) 於上武大学野球場

山梨学院大
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1
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2
関東学園大
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1
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1

〈バッテリー〉山学大−高梨―田中、関学大−坂本―小林、
〈二塁打〉山内2

山学打線は2回、一死から5番山内恭平(4年 育英)がセンターオーバーの二塁打を放ち出塁、6番、7番が四球と死球で続き、二死満塁から9番高木夢弥(4年 学法石川)のセカンド内野安打で1点を先制した。続く3回に2番高田千暉(2年 木更津総合)、3番古川裕剛(4年 八王子実践)の連打で1死二、三塁のチャンスを作り、5番山内のセカンドゴロの間に三塁ランナー高田が生還し2点目を上げた。7回に犠牲フライで1点を奪われ一点差に詰め寄られたが、3連投の2年生エース高梨裕稔(千葉・土気高、右投げ、186p・78s)が気力で9回を投げ切った。速球のスピードは、第1戦ほどはなく130キロ後半だったが、最終回にこの日の最速141キロを出すなど、気迫の力投で関学打線を5安打におさえた。チームを平成18年秋季以来2度目の2位に押し上げ、関東大会初出場の原動力として大きく貢献した。
3連投2勝の高梨裕稔投手「3連投だったが、いつでも行けるように準備していた。球のキレ・スピードは落ちていたが、何が何でも勝つんだという気持で投げました。関東でも同じ気持ちで、全力で投げたい」魂を込めた136球だった。3連戦大活躍の山内恭平選手「最後に活躍することが出来た、勝てて良かった。自分なりに歴史を作れた、また野球がやれる」195cmの長身スラッガーは、卒業後は引退して就職する。横浜スタジアムが野球人生最後の舞台となる。選手に対し高橋一三監督は「ゲームに出ている者だけでなく、応援に回った者やマネージャー全員で掴んだ勝利だ。第2代表だけど横浜に行ける、全員でしっかり準備するように」と指示し、取材に対し高橋一三監督は「主将の力石を始め、裏方に回った者全員がチームを引っ張ってくれた。高梨が一本立ちして頑張り、打線が噛み合って、目標にしていた関東に行けることになった。昨日の負けの経験は、プレッシャーのかかる所でプレーした時にプラスになる。2週間しっかり準備して大会に臨みたい」と語った。伊藤彰コーチは選手に対し「ナイスゲーム、横浜で山梨学院の野球を発揮できる権利と歴史を勝ち取った。しかし、これで終わりではない、ここからがスタートだ。しっかり準備して行こう」と選手の気持ちを引き締めた。力石昭仁主将は「皆の支えがあってここまでこれた。だけど、俺たちが目標にしているのは、(関東の上の)明治神宮だ、そこに向かってしっかりやって行こう」ベンチで声を枯らしてナインを鼓舞した主将は、更なる高みを目指そうと声を枯らした。
 
第7回関東地区大学野球選手権大会は10/31(月)〜11/3 (木・祝)に横浜スタジアムで行われる。10/21(金)に抽選会が行われ、そこで組み合わせが決まる。

平成23年関甲新秋季リーグ1部成績
1位 白鴎大、2位 山梨学院大、3位 上武大、4位 関東学園大、5位 平成国際大、6位 常磐大、
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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