山梨学院パブリシティセンター
山梨県ケーキショー2011
〜短大フードクリエイトコース学生が創作ケーキ出品〜
〜1年全員でウエディング・2年個人・グループ制作〜

山梨県洋菓子協会主催「第2回山梨県ケーキショー2011」が10月15・16日の両日、ショッピングセンター アピタ田富店1階特設コーナーで開催された。協会に加盟する県内洋菓子店のパティシエの作品に加え、昨年新設された山梨学院短期大学食物栄養科フードクリエイトコース1・2年生の作品10点、合計30点ほどの力作が出品された。1年生は28人全員で制作した「ウエディングケーキ」と「クッキーの城」を出品、2週間から3週間かけて作り上げた大作、会場を訪れた人たちの目を惹きつけていた。一方、2年生は個人及びグループで8作品を出品、ハロウィンなど季節感あふれるテーマで作成した作品も多く、この時季ならではのケーキショーを盛り上げていた。同時に行わ れたケーキコンテストでは、プロのパティシエ以外に学生で唯一2年生の荻野美紗子さんの作品が「奨励賞」を受賞した。休日の開催ということもあり、親子連れの来場者が多く、かわいらしい夢の世界の作品に、つい手を触れてしまう子どもや、繊細な作品に足を止め見入っている来場者もいた。
山梨学院短大のフードクリエイトコースは、「洋菓子」「和菓子」「製パン」の3分野と、レストランサービス分野のプロフェッショナルを目指す人のために昨年新設されたコース。学生の実習を指導する講師陣は、いずれも山梨県内で長年活躍して来たその道の達人、現役プロの指導で学生の実力が飛躍的に伸びている。今回のケーキショーには、1年生は「製菓基礎実習(洋菓子)」で学んだ洋菓子作りの技術を基に、28名全員で大作に挑戦した。一つはシュガークラフトのウエディングケーキ、高さ80cm・直径45cmの大作。シュガーペイストで彩られた4段のデコレーションを2週間かけて全員で作り上げた。もう一つは、クッキーを焼き上げて制作したクッキーのお城、こちらは高さ60cm・幅50cm・奥行40cmの西洋の城をイメージした作品。各パーツの設計図を作り、それに基づいて焼き上げて組み合わせた、こちらは仕上げるのに3週間を要した。2年生は「製菓基礎・応用実習(洋菓子)」で学んだ1年半の集大成として、マジパン仕上げのデコレーションケーキを制作、個人及びグループで8作品を出品した。ハロウィンをイメージした作品にまじって、中には自分たちを2年間指導してくれている製菓・製パン担当の内藤傳二講師、小澤精講師、輿石輝夫講師への感謝の気持ちを込めた3人の講師ケーキを制作したグループもいた。内藤傳二講師は「イベントに参加することで皆熱心に取り組んでいい経験をしてくれた。中には自分たち講師をテーマにした作品もあり、涙が出るほど嬉しかった。楽しむことが大切、楽しみながら覚えて、失敗することが大切、学んだことがいつの間にか自分の技になる」と教え子の成長に目を細めていた。
 
ケーキコンテストで、プロのパティシエ以外に学生で唯一「奨励賞」を受賞した荻野美紗子さんは「2年で最後なので、参加するからには何か取りたいと思い、実習時間だけでなく、家に持ち帰って作りました」と話した、徹夜して仕上げたものだった。山梨県洋菓子協会の大村和雄会長は「技術的にはプロに敵わないが、若い人の感性、感覚は素晴らしいものがある。山梨の洋菓子協会を背負って立つ人材に成長してほしい。将来が楽しみである」と講評した。ケーキショー2011の両日、フードクリエイトコース1・2年生が交代でコーナーを担当し、作品の説明や来場者の質問に丁寧に応えていた。
 
(文・写真提供 山梨学院短大)
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