平成23年度第90回全国高校サッカー選手権山梨県大会は10月30日、甲府・小瀬スポーツ公園山梨中銀スタジアムで準決勝戦が行なわれた。第1シードの山梨学院高は第4シードの韮崎高と対戦した。前半の山梨学院は動きが硬く、34分に萱沼優聖のゴールでようやく先制し1−0で折り返した。後半に入るとFW陣とMF陣の連係がスムーズになり、7分に白崎凌兵、11分に木下伶那、14分に荒木克仁が3連続シュートを決めて大きくリードした。後半20分に韮崎に1点を返されたが、35分に木下が再びゴールを奪い5−1で古豪に勝利した。準決勝のもう一試合は、第2シードの帝京三高が第3シードの日本航空高を2‐1の僅差で下し決勝に進出した。11月5日に山梨中銀スタジアムで 行われる決勝戦は、"全国選手権"3年連続出場をめざす山梨学院と、5年振りの出場をめざす帝京三の私学頂上決戦となった。
県大会準決勝≪山梨学院高vs韮崎高≫(10/30)於 山梨中銀スタジアム |
○ 山梨学院高 5 |
前半 1−0
後半 4−1 |
1 韮崎高 ● |
得点 萱沼・白崎・木下2・荒木(山学)、草間(韮崎) |
前半の山梨学院は、ここで負けるわけにはいかないという思いからか、イレブンの動きが硬く、パスが正確につながらなかった。韮崎は、清水エスパルス入りする白崎凌兵(3年)にワンマークをつけて守りを固め、山学の攻撃を封じた。ようやく得点を奪ったのは、前半34分だった。ニアサイドに上がったCKのボールにMF萱沼優聖(3年)が頭で合わせ先制、1‐0で前半を折り返した。後半の山学イレブンは、得点を奪ったことで硬さが取れ、本来の自分たちのサッカーを取り戻し、フィールドを縦横に駆け回った。7分に白崎がドリブル突破からゴールを奪い、11分に木下伶那(3年)、14分に荒木克仁(3年)と立て続けに3点を奪い一気に突き放した。20分に韮崎の草間康平にゴールを許 したが、35分に木下がこの日2点目のゴールを決め、最終的には5−1の大差で韮崎に勝利した。
白崎凌兵主将は「失点ゼロで終われなかったのは課題、決勝に向けて練習で連携プレーをしっかり固めたい」と話した。吉永一明監督は「たくさんの応援の後押しがあり、無事に決勝に進むことが出来た。課題が多く残る戦いだったので、しっかり修正して決勝に臨みたい」と振り返った。
"選手権山梨代表決定戦"は11月5日(土)、山梨中銀スタジアム13時05分キックオフで始まる、山梨学院イレブンは、3年連続出場を心に期し、静かに闘志を燃やし、熱く激しく戦う。
文(M.T) カメラ(今村佳正)
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