山梨学院パブリシティセンター
産官学連携・地産地消に協力
〜山梨学院短大で山梨の淡水魚料理コンテスト〜
〜食物栄養科生が「甲斐サーモン」などで新作〜

山梨の清らかな水で育った「甲斐サーモン」と呼ばれる大型のニジマスなどを料理し、そのおいしさを知ってもらおうという産官学連携の「山梨のおいしい淡水魚料理コンテスト」が11月9日に山梨学院短期大学で行われた。食物栄養科栄養士コースの1年生90人が、自分で考えたレシピを基に、創作料理に取り組んだ。山梨県農政部と山梨県養殖漁業協同組合の要請を受けて実施された産官学連携・地産地消推進活動。組合から提供された「甲斐サーモン」(山梨県内の養殖場で1kg以上に育った大型ニジマスのブランド名)やヤマメ・イワナなどの養殖淡水魚が、コンテストの食材として使われた。山梨県は、ニジマスの生産量が全国3位でありながら、あまり知られていないのが現状、県では「県産の淡水魚は、清らかな水で育てられることから刺身でも食べられる、おいしいことをPRして行きたい」としている。今回の料理コンテストに向けて、学生たちが考案した料理のレシピは、山梨学院短大のホームページで近く紹介されることになった。
ニジマスやヤマメは、塩焼き以外の食べ方はあまり知られていない。山梨県養殖組合は今年4月に、味・身の色・飼育の手間などが塩焼きサイズとは異なる大型のニジマスを「甲斐サーモン」と命名し、山梨ブランドとして販売することを打ち出した。大型ニジマスの味は、今はまだ世間にあまり知られていない。組合では、ブランドの定義として1kg以上であること、赤身(サーモンピンク)であることなどの一定の基準を設けて品質を保ち、消費の拡大を図っていく方針。今回の料理コンテストは、山梨学院短大と業界を指導する山梨県農政部が連携して実施したもの。県農政部花き農水産課の三浦正之水産担当は「清らかな水で育てられる県産淡水魚は、そのおいしさがあまり知られていない。学生の発想力で眠っていた食材を再発見してもらい、おいしいことをPRしていきたい」と話している。料理コンテストは、午前中に1年B組の46名が料理作りを行い、午後からは1年A組の44名が同様に実施、クラスごとに優秀作3作品が選ばれた。B組では「甲斐サーモンの和風あんかけ丼」、「チーズin甲斐サーモンきのこソースがけ」、「甲斐サーモンのくるくるミルク巻き」の3作品が選ばれた。和風あんかけ丼の山土井亜希さんは「揚げ焼きにして変化をつけ、栄養面を配慮して十六穀米を使ってみました」と話し、きのこソースがけの水谷佳代さんは「チーズとしそを加えてフライにし、県産品の赤ワインときのこでソースを作り、山梨らしさにこだわりました」と説明、くるくるミルク巻きの古屋美奈さんは「油揚げと白玉子で甲斐サーモンを巻き、しょうゆ・みりん・牛乳・かつおだしで仕上げました」と皆笑顔で振り返った。学生の指導に当たっている山梨学院短大依田萬代教授は「技術的にはプロに及ばないが、学生たちは斬新な発想で新しい料理作りに取り組んでくれた。90人の学生が取り組んだ作品のレシピ集を近くホームページに掲載して広く紹介したい。地域とともに生きる大学・短大の使命として、地域の活性化につながる活動や実習を通じて、地域貢献の役割を果たしていきたい」と話している。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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