山梨学院パブリシティセンター
産官学連携・地産地消に協力 第2弾
〜山梨の特産品を使った和菓子・洋菓子コンテスト〜
〜「あけの金時芋」「レインボーレッド」創作菓子〜

山梨学院短大食物栄養科コース2年生が11月14・15の両日、山梨の特産品を食材にした和菓子・洋菓子コンテストに取り組んだ。これは、先週実施された1年生による「山梨のおいしい淡水魚料理コンテスト」に続く産官学連携・地産地消推進活動の第2弾。2年Aクラス・Bクラスの学生が、5人一組で班ごとに自分たちで考えたレシピを基に、創作料理実習に取り組んだ。食材は北杜市の有限会社あけのから提供された北杜市明野特産のさつま芋「あけの金時芋」と山梨県農政部から提供を受けた南アルプス市などで栽培されているキウイフルーツ「レインボーレッド」。この2つの特産品を食材にして、班ごとに和菓子と洋菓子(中華風でも可)3品を作り上げてその見栄えと出来栄えを競った。山 梨学院大・山梨学院短大は、地域とともに生きる大学・短大の役割として、地域の活性化につながる活動や実習に積極的に取り組むことにしている。

食材に使われた「あけの金時芋」は、日照時間日本一の北杜市明野の丘陵地帯で栽培されている甘みが強く、スジが少ないのが特徴のさつま芋。明野地区では、市場認知を得た特産物に育てることを目標に栽培に取り組んでいる。また「レインボーレッド」は、黄緑色の果肉の中央に赤い色素が入るキウイフルーツで、酸味が少なく甘いのが特徴。南アルプス市を中心に甲府盆地一帯で栽培されている。山梨県農政部農政総務課の清水由紀子農政企画担当は「若い感性と発想で、山梨の農家が丹精込めて育てた特産品に、新たな息吹を吹き込んで頂きたい。商品開発につながることを期待しています」と語った。食材を提供した有限会社あけの山田一郎さんは「自分たち生産農家にとっては商品化を考えるのは難しく、県からお話を頂いて短大さんにお願いしました。見ている間に色々な菓子に生まれ変わり、学生さんの斬新な発想に驚きました」と述べた。作品を仕上げた学生たちは、自分たちが作り上げた菓子について、班の代表が工夫点とアピールポイントを発表して審査結果を待った。15日に行われたAクラスのコンテストでは、審査の結果、素材の持ち味を出すことを第1に立体的なお菓子作りに挑んだ2班の作品(いきなり梅ヶ枝餅・明野のマーマー・虹と紅のマーチ)。桃そっくりの芋和菓子と断面を見せることでキウイをより美しく見せた3班の作品(スマイル金時・もも?いいえ、いも・混ぜちゃった、焼いちゃった、キ・ウ・イ!)。芋チョコと2色の芋だんご、それにソースにもキウイを使って色鮮やかに仕上げた8班の作品(おっ!いもちょこ・いもいもだんご・レインボーマドレーヌ)の3作品が優秀賞に選ばれた。指導に当たっている根津美智子教授は「新しい特産物については、学生が細かいことを知らないので、それぞれについての知識を高めてから、菓子作りに取り組みました。実習を通じて特産品を広くアピールすることに貢献していきたい」と話している。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
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