
プロ野球のドラフト会議で読売巨人軍から育成枠で指名された山梨学院高・山梨学院大出身で独立リーグ新潟アルビレックスBCの雨宮 敬(あめみや たかし)投手(24)が11月30日、母校の山梨学院大を表敬訪問し古屋忠彦学長に巨人軍への入団を報告した。雨宮敬投手は笛吹市石和町の出身、高校・大学と山梨学院のエースとして活躍した。右投げの本格派でマックス149キロのストレートを武器に今シーズン11勝をマーク、チームのエースとして上信越リーグ初優勝に貢献した。古屋忠彦学長は、同じ育成枠で巨人に入団し新人王を獲得した先輩の松本哲也選手(27)と重ね合わせ「巨人は選手層が厚いが、松本選手のように一生懸命努力すれば必ず目が出るから頑張りなさい」と激 励した。雨宮敬投手は「大勢の人に迎えられて驚きました。育成選手ですので下から這い上がるだけです、まず支配下選手になり、早く1軍で投げれるよう努力します」と子供の時から抱き続けた夢"プロ野球"での活躍を誓った。
雨宮敬投手は、石和南スポーツ少年団で小3から野球を始め、石和中から山梨学院高に進学した。
山梨学院高時代の雨宮投手は1年秋からエースとしてマウンドに立ち、3年の夏は決勝で敗れ甲子園出場はならなかった。
山梨学院大時代の雨宮投手は1年からレギュラー入りしエースとして活躍した。本人は「3年の時の関甲新学生野球春季リーグで、作新学院大を相手にノーヒットノーランを達成させたことが一番の思い出」と語った。卒業時にプロ入りを希望したが、12球団から指名はなかった。新潟での2年間でさらに力を伸ばし、巨人軍への入団を実現させた。
雨宮投手は、新潟アルビレックスの若月友也強化・編成部部長、中山 大投手コーチとともに母校を訪問、大学野球部の高橋一三監督・伊藤彰コーチとともに古屋忠彦学長にジャイアンツへの入団を報告した。
古屋忠彦学長は「巨人は選手層が厚いが、松本選手のように一生懸命努力すれば必ず目が出るから頑張りなさい。アルビレックスさんと母校に恩返しをするように」と激励した。
雨宮敬投手は「まず支配下選手になり、早く1軍で投げれるよう努力します」と活躍を誓った。新潟アルビレックスの
若月友也強化・編成部部長は「球団創設5年目で初めて監督と3人の選手がNPB入りすることになり、チームとしてもとても喜んでいます。昨年の山梨学院大の4番バッター高橋将選手も今年加入し頑張っています。先輩の入団は後輩たちにとっても励みになります」と語った。2年間指導した
中山大投手コーチは「体力アップ・筋力アップを図る厳しい練習を課したが、よくついて来てくれた。巨人2軍とのオープン戦で3度投げたが、彼のストレートを打ち返せなかった、十分やっていける」と太鼓判を押した。
高橋一三監督は「まずは故障しない体を作ることが大切、焦らないで自分の形、自分のペースをしっかり持って取り組むように」とアドバイスした。
伊藤彰コーチは「高校・大学と見て来た。甲子園に行けなかった悔しさを持って大学で頑張り、アルビレックスさんに育てて頂いた。後輩の目標になる選手になってもらいたい」と送り出した。
育成枠の選手が出場できる公式戦は、二軍の試合に限られる。今後は支配下選手登録を目指すことになる。背番号は三桁の021、「育成ですから厳しいことは覚悟しています。これより落ちることはない、下から這い上がるだけです。2軍の選手には同等に投げられた、その上に通用するようにしっかり練習していきたい」と前を見つめ、夢に向かう。12月中旬に川崎市のジャイアンツ寮に入寮し、1月8日からの新人合同自主トレに参加することにしている。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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