山梨学院パブリシティセンター
全日本学生スピードスケート選手権 1日目
〜AR500m松岡優勝・歸山2位・小島3位表彰台独占〜
〜AR3000m歸山麻衣優勝、SP1000m土田愛準優勝〜

平成23年度第31回全日本学生スピードスケート選手権大会が12月8日、群馬県総合スポーツセンター伊香保リンクで開幕した。大会は短距離のスプリント力を競うスプリント競技部門(SP)とオールラウンドの力を競う総合競技部門(AR)の2部門について、それぞれの種目優勝と総合優勝を競う2日間の学生No1決定戦。1日目はSPの男女500mと1000m、ARの男女500mと女子3000m、男子5000mが行われた。このうち女子AR500mは山梨学院大が表彰台を独占した。優勝したのは、最上級生になり主将として女子チームを牽引する松岡三葉、自己ベストを1秒も短縮させる見事な滑りで優勝を勝ち取った。2位と3位にともに長距離が得意な歸山麻衣と小島早織が入り表彰台独占を実現させた。また、AR3000mは、歸山がジャパンカップ札幌大会に続き優勝を飾り、中距離得意の松岡が5位に食い込み、小島8位となった。一方、スプリント競技では、土田愛がSP1000mで準優勝、SP500mで3位を獲得、表彰台に連続して上った。
 
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≪女子AR500m≫松岡・歸山・小島が表彰台を独占
4組目で滑った中距離が得意の主将松岡三葉(まつおか みつは 4年 帝京三)が自己ベストを1秒も短縮させる41秒79で滑り、チームに勢いを与えた。続く5組目の歸山麻衣(きやま まい 3年 駒大苫小牧)は3000mが得意な長距離選手だが、松岡に引張られて42秒26をマークして準優勝した。6組の小島早織(こじま さおり 3年 佐久長聖)も専門は長距離ながら健闘、43秒31で3位に入った。松岡三葉選手「スピード練習の成果が出ました。明日の1500mにいいイメージで臨める」。歸山麻衣選手「500mを滑るのは久し振りだったが、思ったより滑れた」。小島早織選手「スタートが上手く入れて、ベストに近いタイムを出せた」とそれぞれ振り返った。
 
≪女子AR3000m≫歸山麻衣が圧倒的強さで優勝
長距離のAR3000mは、4人の選手が200m間隔で同時に滑るカルテットスタートで実施された。7組目は松岡三葉小島早織が同走、最終8組は歸山麻衣と日体大の阿部真衣が同走、山学大の3人が一緒に滑走した。歸山は力をグンと伸ばし今シーズン絶好調、ジャパンカップ第2戦札幌大会で優勝、第3戦日光大会で第3位と日本長距離界トップレベル選手に成長した。学生だけのこの日のレースでは、他を寄せ付けない圧倒的強さを発揮した。1年生だった2年前に、この伊香保のリンクで3位に入りデビューしたが、その時のタイムは4分45秒01だった。2年後の今回の滑りは4分31秒36、13秒以上も短縮させ、同走して2位となった阿部真衣に7秒以上の大差を付けて圧勝優勝した。松岡三葉5位、小島早織8位だった。歸山麻衣選手「焦りすぎるといいレースが出来ないことが分かって来たので、1周目を楽に入って徐々にスピードを上げ、残り3周を同じラップで滑れるように努めました。インカレ優勝とジャパンカップ常時上位入賞が今シーズンの目標」と語った。
 
≪女子SP1000m≫スプリンター土田愛が2種目連続表彰台
土田 愛(つちだ あい 3年 駒大苫小牧)は、最初の種目午前9時からのSP500mで3位に入り、午前10時半過ぎからのSP1000mに臨んだ。100mを49秒63(全体2位)のスタートダッシュで飛び出し、1分23秒45でゴール、優勝した清水玲香(日体大)の1分22秒52に次ぐ2位となった。3位に入った500mと合わせ、2種目連続して表彰台に上った。土田愛選手は「500mはバタバタして良くなかった。1000mは和田コーチからコーナーの入り方を注意されている、最初は守れるが疲れてくると守れなくなる、インカレまでに完璧にしたい」と話している。

そのほかの山学勢は、梅川風子(うめかわ ふうこ 3年 大検)がSP500mあと一歩で表彰台の4位となり、SP1000mは6位に入った。新人の阿部美沙希(あべ みさき 1年 白樺学園)がSP500m・SP1000mともに7位に食い込む健闘を見せた。男子はAR5000m由井篤樹の9位が最高だった。

大会2日目の9日(最終日)は、SP500m、SP1000m、AR1500m、AR女子5000m、AR男子1万mが行なわれる。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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