山梨学院パブリシティセンター
ラグビー関東大学リーグ戦 入れ替え戦
〜山学大は中央大に敗れ悲願の1部昇格ならず〜
〜後半猛反撃も26−45で夢に一歩届かず〜

ラグビー関東大学リーグ戦1部・2部入れ替え戦が12月11日、埼玉・熊谷ラグビー場Aグラウンドで行なわれた。2部2位の山梨学院大は、1部7位の中央大と対戦した。試合は開始早々から中大に鋭い出足で攻め込まれ、前半4分に5mスクラムからラックを形成されてトライを奪われゴール成功、0−7と先制された。これに対し山学大は前半12分、中大ゴールライン前でクイックスタートからスクラムハーフの主将岡部勇哉が素早く切れ込みトライ、ゴール成功で7−7の同点に追いついた。前半は風上の中大ペースで試合が進み7−26で折り返した。後半5分と10分にもトライを許し7−38と中大に大差をつけられたが、山学フィフティーンは、ここからfighting poseを取っ た、猛反撃を開始した。15分・21分・29分に3連続トライを奪い26−38と2トライ差に迫った。しかし、夢に一歩届かず、37分に中大にとどめのトライとゴールを決められ26−45で敗退、8年ぶりの1部復帰はならなかった。
平成23年度関東大学リーグ戦 1部2部入れ替え戦
山梨学院大vs中央大 (12/11) 於 熊谷ラグビー場
山梨学院大 ●
26
前半 7−26
後半19−19
45
○ 中央大

冷たい北風が吹く埼玉・熊谷ラグビー場Aグランド、前半の山学大は不利な風下だった。開始4分に先制されてしまったが、12分に小柄なスクラムハーフの主将岡部勇哉(4年 東海大翔洋)がクイックスタートから素早く切れ込みトライ、キャプテンが自らチームを牽引して一旦は同点に追いついた。しかし、21分・26分・42分にトライを許し、後半も2トライを奪われ大差をつけられた。1部校の圧力は強かった。しかし、山学フィフティーンは屈しなかった。ここから不屈の闘志でfighting poseを取った。倒されても倒されても気迫でボールをつないでゴール前に迫り、猛反撃を開始した。15分にティモシー・ラファエル(2年 ニュージーランド)の絶妙なキックパスを近藤翔平(4年 秋田工)が押さえてトライ、21分にマイボールラインアウトのボールをモールで押し込みスクラムトライ、29分に後藤輝也(2年 桂)が中大ボールをインターセプトし60ヤード独走してトライ、3連続トライを奪い26−38と2トライ差に迫った。スタンドから「ヤマガク〜、1部行けるぞ〜」と大きな声援が飛んだ。しかし、夢に届くトライは奪えなかった。37分に中大にとどめのトライとゴールを奪われ26−45で敗れた。後半は1部校と対等以上に戦った、前半の差が勝負の差となった。第2試合の拓殖大(1部8位)対立正大(2部1位)戦は拓大が27−21で立正大を振り切り1部残留を決めた。
岡部勇哉主将「前半は風下だったので苦戦は覚悟していた。後半逆転する作戦だった。悔しいというのが一番だが、自分たちの全力は出した。絶対取るという思いで仲間たちと戦った。ホイッスルを聞いた瞬間に涙が込み上がって来たが、自分たちのタックルが1部に通用することは判った。来年は後輩たちが必ずやってくれる」最初は涙だったが、最後は笑顔でラグビー人生ラストゲームを振り返った。
吉田浩二監督「点数的には1部校に跳ね返されたが、学生たちは諦めないで、仲間を信じて追い上げた。後半21分にラインアウトからモールを形成してそのままスクラムトライを決めたプレーは自信につながる。相手の体は大きかったが、小さくても力は出せた。もう1トライ取り切れなかったことが敗因で残念だが、後半は岡部を中心に山学ラグビーを象徴する来年につながる試合をしてくれた」と振り返った。

文(M.I) カメラ(平川大雪)
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