男子第６２回、女子第２３回全国高校駅伝競走大会の開会式が１２月２４日、京都府の京都市体育館で行われた。入場行進では、先頭に昨年優勝校の女子・興譲館（岡山）が、続いて男子・鹿児島実（鹿児島）が入場。続いて北から南４７都道府県の男女が一緒に行進し、９４チームが整列した。山梨県代表の山梨学院は１５番目に５年ぶり７回目のアベック行進となった。４年ぶり1１回目出場の男子は上田竜平主将を先頭に箱崎孝久監督と９選手が、３年連続１１回目出場の女子は黒岩みさき主将を先頭に萩倉史郎監督と８選手が、男女揃って爽やかに行進を行った。全国高等学校体育連盟の三田清一会長は「『がんばろう! 日本』全国に勇気と感動を発信するとともに、２１世紀を築く若者として逞しく健やかに成長している姿を見せてください」と挨拶。選手を代表して昨年女子優勝校の興譲館・岡�賦�実主将が「全国の皆様に希望と感動を届けられるよう、明るい未来へつながる絆の襷リレーをすることを誓います」と力強く選手宣誓を行った。明日、クリスマスに彩られた師走の都大路で故郷を代表して健脚を競う。

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◇明日、男子は１２時３０分スタート、７区間４２．１９５キロメートル。女子は１０時２０分スタート、５区間２1．０９７５キロメートル。ともに西京極陸上競技場をスタートしフィニッシュするコース。いよいよ男女の高校駅伝日本一が決まる。

◇男子主将の上田竜平主将（３年）は、明日は「チーム全員が、初めての全国駅伝。楽しんで走ることと、そして支えてくれた人たちに恩を返せる走りを全員で披露したい」と落ち着いた口調。「順位はともかく、県最高記録２時間７分５１秒の更新を目指したい」と目を輝かせる。「自分は１区を走る。出場するだけではなくて、一秒でも早く次の選手に渡したい」と頷く。「２区から７区は１年生なので、自分の１区で確り流れをつくり、１年生が積極的に楽しく走れる様にしたい」と微笑む。一転して「走らない選手もサポートを確りして、部員全員で戦いたい」と、戦士の顔付きで述べた。
◇男子監督の箱崎孝久男子監督は開口一番「明日は大変、楽しみにしています」と頬を紅潮させる。「目標は県最高記録２時間７分５１秒を塗り替えること」と気負うことなく述べた。コースも気象条件も違うが、県予選が２時間１１分５７秒、関東大会が２時間１３分１２秒に比べると、選手の調子はかなり良いようだ。区間オーダーは「１区［10�q］は3年生の上田竜平。２区以降は１年生で、２区［3�q］西山令、３区［8.107５�q］河村知樹、４区［8.087５�q］市谷龍太郎、５区［3�q］南嘉紀、６区［5�q］矢ノ倉弘、７区［5�q］上田健太」と、全中で活躍した選手を抜擢。戦いのポイントは「１区。スタートから１０キロと最長距離。主将で３年生、竜平はやってくれると思います。信じています」と全幅の 信頼を寄せる。明日は「若いチームらしく、元気一杯さわやかに戦ってもらいたい」と語った。

◇女子主将の黒岩みさき主将（３年）は「チームとして良い状態に仕上がっている。皆の今、持っている力を出し切ることにより、良い結果が出ると思う」と強調。主将として「『チームがここまで、これたのも沢山の人の支えがあってこそなので、選手はチームを代表して、その感謝を走りに込めたレースをして欲しい』と選手に伝えた」とチームを清々しくまとめる。「私は今回、走らないので、選手を確り部員とともにサポートしたい」と力強く述べ、「明日の試合が楽しみ」とチームに絶大な信頼を寄せていた。
◇女子監督の萩倉史郎監督は「１年生は非常に元気。ただ、黒岩（主将の黒岩は山梨県大会では区間賞区間新記録で優勝に貢献した実力者）が足がもう一つでエントリーしませんでした」と、口を真一文字に結んだ。刹那して「アンカーは青葉、今、１番調子が良い青葉になりました」と言い切った。区間エントリーは「１区［6km］鈴木千晴（３年）、２区［4.097５�q］田中結女（２年）、３区［3�q］塩川結（１年）、4区［3�q］野田友梨花（１年）、５区［5�q］青葉愛（１年）」。明日は「８位絡みで、なんとか８位を狙いたい」と語った。

◆開会式の後、山梨学院の男女が宿泊している『京の宿　洛兆』に、山梨県高等学校体育連盟の市村一司会長、奥田正直副会長・陸上専門部長、松野正士理事長が激励に訪れた。山梨学院の女子は関東（11月）３位、５，０００メートルタイム（1２月）５０位に６人が名前を連ねており、ランクイン人数では１位。タイムでも興譲館（岡山）・筑紫女子学園（福岡）・神村学園（鹿児島）・白鵬女（神奈川）に比べて見劣りしない。山梨県初の入賞以上が十分期待できる。男子は主将以外、全員１年生と若いチーム。溌剌とした走りに期待したい。文（H・K）、カメラ（平川大雪）（今村佳正）
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