
第84回日本学生氷上選手権大会(インカレ)が1月6日から9日の日程で開幕した。北海道・苫小牧市に全国77大学、約1000名のスケーターが結集、スピード・フィギュア・アイスホッケー3競技で氷上の熱戦が繰り広げられる。6日の開会式で、前年度男子総合優勝の明治大男子と、女子総合優勝・スピード部門優勝の山梨学院大女子から優勝杯が返還された。山学大女子松岡三葉主将ら3人が「磨いてきた力と技と心で、正々堂々と戦う」と選手宣誓を行い、大会の幕が開いた。スピードスケートは、初日に500mが行われ、山学勢は1000mを得意とする土田愛が500mで大健闘した。1本目の100mは11秒24の自己ベストで通過、1本目41秒32、2本目41秒88、合計83秒20で3位を獲得、山学勢の先陣を 切って表彰台に上った。山学大女子は、インカレ女子総合・スピード部門2連覇中、今年の目標は創部初の3連覇(通算6度目)達成、山学スピード陣は力強く、フィギュア陣は華麗に、北の大地を滑走する。
開会式は、市の中心部にある苫小牧市民会館大ホールで行なわれ、昨年度男子総合優勝の明治大と女子総合優勝の山学大から優勝杯が返還された。前年度男子総合優勝の明治大加藤昇選手、女子総合優勝の山梨学院大松岡三葉主将、フィギュア部門優勝の明大橋本誠也選手の3人が「磨いてきた力と技と心で、正々堂々と戦う」と選手宣誓を行い、4日間にわたる熱戦の火ぶたが切って落とされた。
松岡三葉主将(まつおか・みつは 4年 帝京三)は「選手宣誓は初めてで緊張したが、3人で役割分担して宣誓したので、思ったより上手く出来ました」満点の初宣誓だった。山学大女子は、過去に5度の総合優勝を誇っており、今年は6度目のインカレ優勝と創部初の3連覇を目指すことになる。ライバルの日体大だけでなく、伝統校の大東文化大や新興勢力の高崎健康福祉大などが台頭して来ており、激しい覇権争いが予想される。
≪女子500m 土田 愛≫
スピード部門の試合会場は、中心部から少し抜けた郊外にある苫小牧市ハイランドスポーツセンター屋外リンク。前日の雪で銀世界に変わったリンクで、男子1部・2部と女子の500mが行われた。山学大女子は、土田 愛(つちだ・あい 3年 駒大苫小牧)、梅川風子(3年 大検)、伊藤さゆり(1年 東海大三)の3人が出場した。このうち、1000mが得意な土田愛が専門外の500mで健闘した。1本目は最初の100mを自己ベストの11秒24で通過、41秒32をマーク、2位で2本目に進んだ。2本目は7組で強敵の宮崎麻衣(信州大)と滑り、宮崎に競り勝ち41秒88でゴールした。1本目と2本目の合計タイムは83秒20、優勝した清水玲香(日体大)、2位の小原悠里(高崎健大)に次ぐ3位の座を獲得、山学勢の先陣を切って表彰台に上った。
土田 愛選手は「全日本スプリントの時は調子が悪かったが、だんだん良くなっている。1本目の100mはベスト、2本目のスタートはバタバタしたが、ポイントを取れて良かった。1000mも良くなっているので、明日もタイムを出して貢献したい」と語った。500m得意の
梅川風子は悔しい5位となったが、学校対抗ポイント争いに貢献した。新人の
伊藤さゆりは、あと一歩届かず9位となった。
大会2日目7日のスピード競技は、長距離の女子3000m、男子5000m、中距離の男女1000mが行われる。山学勢は長距離のエース歸山麻衣や中距離得意の主将松岡三葉らが出場する。一方、フィギュア競技は、Aクラスのショートプログラムが始まる。山学大期待の那須野 光(2年 東海大三)と、新人のAクラス選手中村 智(1年 長野東)が登場する。
文(M.T)カメラ(平川大雪)
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アルバム開会式 |
アルバム土田選手 |