
北海道・苫小牧市で行われている第84回日本学生氷上選手権大会(インカレ)は1月8日、3日目のスピード・フィギュア・アイスホッケー競技が行われた。スピードスケートは、男女の1500m・男子1万mなどが行われた。山梨学院大勢は、女子1500mで地元苫小牧市出身の歸山麻衣が故郷で大活躍した。昨日の3000m優勝に続き1500mでもライバルの日体大勢に競り勝ち優勝、見事2冠に輝いた。また、昨日の1000mで準優勝した主将の松岡三葉が1500mで6位に入賞、最後のインカレでチームの学校対抗得点争いに連続貢献した。男子はこの大会振るわなかったが、最後の個人種目1万mで1年の由井篤樹が6位入賞した。一方、フィギュアはフリーが行われ、那須野 光が9位、男子初出場の中村 智が10位となった。女子の総合優勝争いは 、3日目を終えた段階で、3連覇を目指す山学大がライバルの日体大に4点差リードの展開になった。最終日のリレー、チームパシュートの結果まで予断を許さない激戦を北の大地で繰り広げている。
≪女子1500m 松岡三葉・歸山麻衣・小島早織≫
1500mは、スピードと持久力の両方が求められる非常に難しい種目。山学大女子は、キャプテンの松岡三葉(まつおか・みつは 4年 帝京三)、歸山麻衣(きやま・まい 3年 駒大苫小牧)、小島早織(こじま・さおり 3年 佐久長聖)の3人が出場した。最初に
小島早織選手が2組で滑った。ラスト1周が伸ばせず2分14秒61の平凡なタイムで終わった。4組で地元苫小牧市出身の歸山麻衣が滑り2分10秒56を記録、後続のすべりを待った。6組で昨年優勝の藤村あゆみ(日体大)が滑ったが、タイムは2分10秒86、最後まで歸山の記録を上回るタイムは出なかった。
松岡三葉主将は6位に入賞、準優勝した昨日の1000mに続き、チームの学校得点争いに貢献した。小島早織は9位だった。
歸山麻衣選手「家族や親戚、中学時代・高校時代のコーチが見に来てくれて喜んでもらえた。2年ぶりの2冠を地元で達成できてとても嬉しい。和田コーチの指導でフォーム改造中です。3000mは言われたことが少し出来るようになったが、1500mは焦ってあまり出来なかった。あと2戦あるジャパンカップで上位に入れるよう、しっかりフォームを作って行きたい」とふるさと優勝を喜んだ。
男子スピード陣は、この大会振るわなかったが、最後の個人種目1万mで新人の
由井篤樹(ゆい あつき 1年 佐久長聖)が6位入賞した。
一方、苫小牧市沼ノ端スケートセンターのフィギュアスケートは最終日、Aクラスのフリー演技が行なわれた。昨日のショートプログラムをともに8位で通過した女子シングルスAクラスの那須野 光(なすの・ひかる 2年 東海大三)と男子シングルスAクラスの中村 智(なかむら さとし 1年 長野東)がフリーの演技に挑んだ。
中村智選手は、最初の2回転半は成功させたが次の3回転で転倒、中盤で3回転を2回決めたが、後半にミスが出て力を充分には発揮できずに10位で終わった。那須野光は、蝶を浮かび上がらせた黒のチャイナドレス風衣装で銀盤に立ち、中国音楽に乗って滑り始めた。3回転を予定していた最初のジャンプは、2回転になってしまったが、中盤からはコンビネーションジャンプやディフィカルトポジションのスピンを華麗に決めた。終盤で2回転が1回転になり、そこからリズムが崩れ、順位を一つ下げて9位となった。
那須野光選手は「最初のジャンプをミスしてしまったが、次からはしっかり決められた。後半は体力不足だった、ジャンプのミスが多かったことが残念です。次からは自分の出来ることを出し切る演技をしたい」と2度目のインカレを振り返った。
3日目を終わった段階での山学大女子の得点は49点、2位は日体大で45点、3位が高崎健康福祉大で28点などとなっている。優勝争いは、山学大と日体大に絞られた。その差はわずか4点差、明日の最終日は2000mリレーとチームパシュートが行なわれる。優勝は個人の力ではなく、チームの力をより結束させた方が勝ち取るインカレならではの団結力勝負になって来た。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
|
アルバム女子1500m |
アルバムフィギュア |