山梨学院パブリシティセンター
平成23年度英語暗唱弁論大会
〜スピーチコンテストで英語の表現力を競う〜
〜山梨学院高校英語科伝統の弁論大会開催〜

山梨学院高校で「平成23年度英語暗唱弁論大会」が1月18日に行なわれた。このレシテーション・スピーチコンテストは、国際化に対応する人材の育成と、英会話力の向上に力を注ぐ山梨学院高校英語科の伝統的行事。会場のルネサンスホールには、受験シーズン中の3年生を除く英語科の1・2年生69人全員が出席、12月に行われた予選を突破した20人が発表を行った。最初に1年生の代表10人が登壇、Grinch(グリンチ)という架空の生き物が登場するアメリカ童話の暗唱発表に挑んだ。次いで、2年生の10人が登壇、海外語学研修での自身の体験について英語弁論発表を行った。外国人と同じように身振り手振りを交えて巧みに表現する生徒もいれば、緊張から途中で言葉に詰まって しまう生徒もいたが、それぞれが今の自分が出来る、精一杯の表現力で発表に取り組んだ。また、この日は、英語科の卒業生で海外留学経験もある慶応大の望月一照さんが講演を行い「失敗が次のステップで役に立つ」と後輩たちを励ました。
最初に1年生によるレシテーション(暗唱)コンテストが行われた。題材はThe Grinchという架空の生き物が、皆からクリスマスを奪ってしまおうと色々ないたずらをするが、翌朝にはクリスマスは意味のある大切なことに気づき、心が大きくなったというアメリカ童話。3人の教師が審査を行い上位者が表彰された。最優秀になった上野菜々さんは「中学時代にスピーチコンテストに出場したことがあり、その経験が役に立って、練習した成果をすべて出すことが出来ました」と振り返った。2年生のスピーチ(弁論)コンテストは、昨年10月に行われたアメリカ・アイオワ州デモイン市での海外語学研修での自身の体験が題材。一人3分間の持ち時間で、それぞれが体験談をスピーチした。最優秀になった中村文音(あやね)さんは「自分が見たアメリカ人の大陸的な心をテーマに話しました。自分たちのクラスは、勉強もお互いに教えあい、皆のおかげで成長していると思います。音楽が好きで、英語の曲を聴いて歌うのが、私の一番の英語勉強法です」と明るく笑った。
 
今年は特別講師として、5年前に英語科を卒業した慶応大卒の望月一照さんが講演を行った。「高校時代にカナダ、大学時代に中国に留学した。日本では、その場の空気を読んで意見を言うのが普通だが、海外では自分の意見をしっかり発言出来ないといけなかった。中国では、中国人同士の国内会議でも英語で話し合っていた、中国人学生が英語が非常にうまいことに衝撃を受けた。このままで日本は大丈夫かと思った。高校時代はインプットばかりになりがちだが、自分をアウトプットするスピーチコンテストのような体験は非常に大切。外国語を使って自分の意見を言った体験は、後になって役立つ。上手くいったことより失敗したことの方が、次のステップで役に立つ」と後輩たちにアドバイスした。
 
審査を担当したイギリス人教師のスティーブン・ジョーンズ教諭は「スピーチする時は、しっかり準備すること・ベストを尽くそうとすること・諦めてはいけないこと」が大切と英語講評した。佐野喜道教諭は「スピーチで人の印象が決まる。印象に残る話は難しいが、皆の熱意が伝わって来た。外国で自分をアピールできるよう、さらに学ぶように」と努力を求めた。勝村寿子教諭は「内容があって、ユーモアもあるスピーチが求められるようになった。スティーブ・ジョブ氏の話しのような、皆が良いと言うスピーチを是非聞いたり読んだりして下さい、何度も聞いて何度も話すことが自信に結びつく」と大会を締めくくった。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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