
山梨学院大学の特色ある科目の一つである「地域情報とメディア」のCM企画・制作発表会が1月26日、キャンパス内のシーズシアターで行われた。この科目は、以前山梨県内のマスメディアでドキュメンタリー番組などを手がけた情報発信の専門家である杉山平和講師が担当する実践型授業。学生は、物事の表現方法や企画力、想像(創造)力を学び、地域情報やメディアの役割、意義などを考え、学生自らがアイディアを出し合い、CM作りに取り組んだ。今年度は、「大学を地域に発信する」を企画コンセプトに山学大のプロモーション映像を制作。日々の授業では、学生がアイディアの視点や醸成方法を学び、知識や情報をアウトプットする力を培い、CMの企画や絵コンテ、撮影、編集などを行った。この日の制作発表会では、完成したCM映像を学内の関係者に披露し、CMを制作する上でのコンセプトや視点、苦労した点をプレゼン。15秒という短い時間の中に随所に学生の若者らしい感性が表現され、ユニークなシーンでは笑いも生まれ、CM発表後は会場から学生たちに温かい大きな拍手が送られた。
「地域情報とメディア」は、山梨学院大学の法学部・現代ビジネス学部・経営情報学部で開講している専門教育科目で2年次から受講ができる。番組作りやCM作りを通じ、小中高大学で蓄積・インプットされた知識や体験をアウトプットできるよう想像(創造)力を培う授業。また、実際に学生自身が仲間と協力して一つの作品を作り上げるため、コミュニケーション能力や実践力、プレゼン能力の醸成も図られる。今年度は6グループに分かれ、各グループが若者の視点・感性で発想・熟考し、山学大のプロモーション映像を制作。学生たちは、地域情報やメディアの役割、意義などを考え、9月から制作の準備に入り、企画から絵コンテ、撮影、編集などをグループで取り組んだ。お互い意見が衝突し、まとまらないこともあったが、それぞれの想いを理解し、協調し合いながら約5ヶ月の期間をかけ、1つの作品を作り上げた。作品発表に先立ち、指導にあたった現代ビジネス学部の
杉山平和講師は、「この授業の目的は、今まで体験した様々なものをアウトプットする訓練です。アウトプットするものは、アイディアであり、想いであり、経験であり、これを"形"にして第三者に表現することが重要で、この形が言葉になり、文章になり、それが発展し、映像になり、音声になり、その成果として15秒のCMを制作しました」と語り、授業概要を説明した。6グループはそれぞれCM放映とコンセプトのプレゼンを行い、あるグループは、掛詞を使い、ユニークな作風に仕上げ、あるグループでは、進化した情報化社会を表現するためにスマートフォンやツイッターのシーンを使用するなどそれぞれのグループが様々な多角的な視点から個性的なCMを発表した。CMコンセプトのプレゼンでは、学生らは、実際にCMを制作する中で「自分たちが伝えたいことを伝えることの難しさや表現の仕方を学ぶことができた」と語り、「ことば」の持つ力、考えたことを表現することの難しさなどを感想として発表した。
6グループの作品発表後、
古屋忠彦学長は「全くの素人が15秒というCM作りに挑戦する機会は大変貴重です。各作品からは、若者らしい一生懸命さや努力がひしひしと伝わってきました。今後もこの機会をきっかけとして自分を失わないように大学生ということを再認識し、高い志と強い信念を持って挑戦を続けてください」と講評を述べた。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
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アルバム撮影風景 |
アルバム発表会 |