山梨学院パブリシティセンター
スイーツマイスター実技試験
〜フードクリエイトコース一期生ら26人が合格〜
〜山梨学院短大オリジナル認定資格第1号誕生〜

山梨学院短期大学で1月31日、「スイーツマイスター」実技試験が行われた。スイーツマイスターは、2年前の食物栄養科フードクリエイトコース開設時に設けられた山梨学院短大独自の認定資格。スイーツと食品に関する知識と製菓技術を身につけ、必要単位を修得した上で、実技試験に合格したものに認定資格が与えられる。この日制度初の実技試験が行われた。試験の内容は、山梨県産の農畜産物や加工品を活用してオリジナルスイーツを制作するというもの。食物栄養科フードクリエイトコースの一期生23人と食物栄養科栄養士コースの2年生3人が、スイーツスタジオ3階実習室で、調理時間2時間の時間制限内で創作スイーツを完成させた。2年間の勉強の成果を詰め込んだ洋菓子・和菓子26 作品が審査会場に並べられ、赤井住郎学長、三神敬子学事顧問、内藤傳二特任教授ら6人の審査員が、独創性・視覚性・味覚性・安全性・地域素材活用性を基準に審査を行った。審査の結果、26人全員が合格と認定され、山梨学院短大初の認定資格者が誕生した。
山梨学院短大独自の認定資格「スイーツマイスター」は、スイーツの世界を広く知るための資格。安全で美しく美味しい洋菓子・和菓子・製パン技術を身に付けた学生に、実技試験の受験資格が与えられる。フードクリエイトコースが開設される時に、素材の探求やデザインの創造などスイーツの世界をより楽しむために設けられた。
実技試験は5つの視点から評価される。1,安全性、2,地域素材の活用、3,独創性、4,視覚性(美しさ・センス・好感度)、5,味覚性(おいしさ)。それぞれについて、A評価(良い)20点、B評価(普通)10点、C評価(良くない)5点で採点。(20点×5=100点)、5つの視点合計が50点以上ないと合格とならない。学生は、試験時に「製作したスイーツの名前」「材料・分量」「作り方」「製作した菓子の意図や食材に対する思い」をレポート用紙に記入提出して実技試験に臨んだ。調理時間が2時間と限られているので、ある程度の事前準備は許されるが、出来上がったものの持参は許されない。焼く・蒸す・デコレーション作業は設定時間の中で行わなければならない。
 
出来上がったのは「桑の実のレアチーズケーキ」「momoタルト」「ミニシュークリーム2種と苺チーズプリン」など洋菓子が多かったが、中には、武田菱の羊羹と枯露柿を巧みに組み入れた和菓子「信玄羊羹・ころあん」もあった。創作した古屋千沙都さんは「家でも毎日取り組んで、2週間没頭しました。題材が山梨の特産物だったので、柚子・苺・抹茶・白餡で武田菱を作り、餡入り枯露柿を添えました。風林火山の文字プレートを作るのに苦労しました」と振り返った。
 
完成した26作品は、審査会場に並べられ、赤井住郎学長、三神敬子学事顧問、洋菓子担当内藤傳二特認教授、製パン担当輿石輝夫講師、和菓子担当小澤精講師ら6人の審査員が、見た目の美しさや味の美味しさ、安全性、独創性などについて、一つ一つ手に持ち、試食して丁寧に審査を行った。審査結果は、いずれの作品も50点以上の評価を獲得し26人全員が合格と認定された。内藤傳二特任教授は「フルーツ素材が少ない季節の試験だったが、それぞれが独創性に満ち、若い感性に溢れた作品を作ってくれた。見た目がきれいで、味がしっかりしていた。こんなに成長してくれたのかと指導者として非常に嬉しい」と講評した。三神敬子学事顧問は「皆さんおめでとう、2年間の成果が形になったことを嬉しく思います。お菓子は命を守るもの、安全性が必要、独自性を磨くために、良いものをたくさん見てください。ここが出発点です、思いを込めて作った今のひた向きな姿勢を大事に社会に出て下さい」と励ました。スイーツマイスターの資格認定証は、3月の卒業式で授与される。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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