山梨学院パブリシティセンター
プロ棋士指導対局と地域将棋交流会
〜将棋の魅力再発見や参加者の友好深め熱気帯びる〜
〜最優秀者 初心の部 早川さん、上級の部 上田さん〜

山梨学院小学校トワイライトスクール(渡邊平太主任)は2月12日、山梨学院大学でプロ棋士指導対局と地域将棋交流会を行った。地域の小学生から高校生までの約50名が1部(初心者)と2部(上級者)に分かれ参加し、会場は親子連れなどで約100名が集った。プロ棋士指導対局では憧れのまなざしで、駒落ち三面指しの真田圭一七段と山田久美女流三段に対戦。交流会では、平手か駒落ちで古屋皓介TS将棋担当(全国大会優勝2回)との真剣な面持ちでの指導対局、参加者同士の気迫のこもった交流対局、次の一手問題を回答する詰将棋が行われ、会場は熱気を帯びた。プロ棋士指導対局と交流会のポイントによる最優秀者には、1部・早川諒さん(小2)、2部・上田裕典さん(高3)が輝 いた。受賞者以外の中から抽選で景品があたるアトラクションでも会場は盛り上がった。企画・運営した杉村聡山梨学院小TSディレクターは「1部・2部ともに、普段は対戦することのないプロや参加者との手合わせや、プリントによる詰将棋の技を競い、また受賞者以外の中から景品が当たる抽選でも楽しんでもらい、今日は将棋の魅力再発見や参加者同士の友好を深めてくれた。この催しで将棋の魅力の輪がさらに広がったと思う」と語った。
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◇山梨学院大学クリスタルタワー8階の会場には、朝早くから関係者や運営スタッフの山梨学院大生らが会場準備に奔走していた。午後1時30分開会式が行われ、午後1時40分から1部が、午後3時10分から2部が開始された。
◇プロ棋士指導対局は、真田先生と山田先生と1部(初心者)は初心者とプロが9枚落ち(20点)で、2部では上級者とプロが8枚(30点)から2枚落ち(170点)、飛車落ち(230点)、角落ち(300点)の何れかで対戦。ポイントは、勝利得点と無意味な手を除き王手・飛成・角成・歩成・囲いができればボーナス点を加点する方式で行われた。
◇プロ棋士の真田圭一七段は「1部は小学校の低学年の子どもの参加が多くて驚いた。子どもたちは、すごく集中力があって、一生懸命に将棋盤に向かって指しているので頼もしかった。これからも、将棋を続けてもらいたい。2部の皆さんは、普段から指導者に良く教わっているというのが分かった。しっかりとした玉の囲い方だとか、攻め方とか、たんにルールを知っているだけでなく、すごくテクニックが身に付いているのが分かった。指導者の方には、子どもたちに教えるのは地道な作業、じっくり育成してもらい将棋文化を広めてもらいたい」と語った。
◇プロ棋士の山田久美女流三段は「1部の小学生の皆さんは、すごく礼儀正しくて、負けるとすごく悔しがったり、勝つとすごく喜んだり、素直に一生懸命指してくれた。2部は、高校生が良く考えて指していた。なかなか考えることは難しくて、3手の読みが基本だが、どうしても手拍子で指してしまう人が多い中で、本当にきちんと考えて良く読んでいるなと感じた。局数を指せば指すほど、どんどん強くなるので頑張ってもらいたい。将棋界も若い人が入ってこないといけないので、これからも若い人が集う機会があればお手伝いしたい」と語った。
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◇交流会は、指導対局で9枚落ち(15点)から2枚落ち(140点)、飛車落ち(190点)、角落ち(250点)の古屋先生と対戦。交流対局では上位クラスに平手勝ち(30点)、同・下位クラスに勝ち(10点)、駒落ち勝ち〈2枚落ち〉(10点)、駒落ち勝ち〈8枚落ち〉(10点)、負け(2点)、反則負け(0点)。詰将棋では1手(1点)、3手(3点)、5手(5点)、7手(10点)が与えられる方式で行われた。また、受賞者以外の参加者による抽選会が行われた。
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◇ポイントによる最優秀者は1部・2部ともに、プロ棋士指導対局と交流会の『指導対局』と『交流戦』『詰将棋』の加算ポイントにより決定された。
◇1部の最優秀賞の早川諒さん(小3)は「1位になり、とにかく嬉しい。そして賞品の本がもらえたのが良かった。詰将棋も解けたし、交流戦では2位になった相手と戦い勝った。プロと戦ってみて、プロは強いということが分かった。将来はプロみたいな選手になりたい」と無邪気に笑顔で喜びを述べた。
◇2部の最優秀者の上田裕典さん(高3)は「過去2回、こうした催しでプロに勝っているので、今日も角落ちでチャレンジした。勝てて良かった。今年度は山梨県アマチュア将棋名人戦で名人位に就き全国大会へ出場し、また山梨学院の代表としても全国大会に出場できた。来年度からは立命館に進学するので、アマチュアで個人と団体で全国優勝を狙いたい」と将棋への情熱を語った。
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◇参加した保護者の佐原孝江さんは「息子は小学校に入って将棋を初めて習いました。息子も私も大会は勿論のこと交流会も初経験で多少不安でしたが、息子が楽しそうに打っていたので、本当に参加して良かったと思います」と述べた。史弥さん(小2)は、母親に近寄り結果用紙を誇らしげに見せて、母親と記念写真に納まり会場を後にした。
文(H・K)、カメラ(小池裕太)

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