山梨学院パブリシティセンター
山梨学院高校 卒業式
〜仲間との絆をその胸に抱き293人が巣立つ〜
〜サッカー部白崎凌兵選手に創立者古屋賞授与〜

平成23年度の山梨学院高校卒業式が、学校の隣にある不老園の梅が咲き始めた3月1日に行われた。今年度の卒業生は、普通科267名、英語科26名の合計293名。担任の教師が、一人ひとりの名前を読み上げ、壇上に上った生徒の代表に卒業証書が贈られた。サッカー部白崎凌兵選手に創立者古屋賞、生徒会長を務めた鶴田真一朗君らに外部団体賞が贈られた。今年度の山梨学院高校は、吹奏楽部が県高校芸文祭3年連続芸術文化祭賞・マーチング部門2年連続県代表、サッカー部と駅伝部女子が3年連続全国大会出場、野球部の甲子園出場など、文武両面で光り輝く実績を残した。古屋忠彦校長は「穏やかな心を常に持て」「身近にあるチャンスを活かせ」と二つの言葉を贈った。在校生を代表して登 川詩音生徒会長が送辞を述べ、卒業生代表の芦澤康帆さんが、言葉を詰まらせながら思いのこもった素晴らしい答辞を述べた。293人は、担任の教師から受け取った花束と、仲間との絆をその胸に抱き、青春時代を過ごした酒折の塔やから巣立って行った。
前日に降ったなごり雪が一夜で溶け、陽光が降り注ぐ中、蕾から花に変わる時を向かえた卒業生が、通い慣れた学び舎に最後の登校をした。式辞の中で古屋忠彦校長は「大震災の時に秩序とマナーを守った日本人の行動が、世界中から称賛されました。ここに和を尊ぶことを美しいとしてきた日本人の心があります、どんな時も『穏やかな心を常に持ってほしい』。仲間を敬い、向上する気持ち持つことが自分の人生を豊かにします。困難や障害に出会うことは、そのこと自体がチャンスです、『身近にあるチャンスを常に活かしてほしい』」と二つの言葉を贈った。在校生代表の登川詩音生徒会長は「自分を信じ、仲間を信じて戦う先輩たちの姿を見て、山梨学院の生徒であることを誇りに思いました。先輩たちが残してくれた全てが私たちの宝物です」と送辞を述べた。卒業生代表の吹奏楽部前部長芦澤康帆さんは「モーツアルトは、夢を見るから人生は輝く、と教えてくれました。夢を実現させる土台を作らせてもらいました。あっという間の、かけがえのない3年間でした。仲間たち、先生、両親への感謝の気持ちを胸に、私たちは、それぞれの道に進んで行きます」途中で言葉を詰まらせながら、その言葉に思いが一杯詰まった答辞を述べた。卒業生は、担任の教師から花束を受け取り、在校生の拍手と「旅立ちの時」が流れる中、あるものは笑いながら、あるものは涙を流しながら、別れの花道を歩いて行った。

卒業式を終えたあとの前庭、そこには花束や色紙を手にした在校生の集団がいくつも出来た。部活の後輩たちが最後のクラス会を終えて出てくる3年生を待っていた。ホッケー部は、6人の卒業生一人一人に寄せ書き入りスティックを贈り、野球部は胴上げで送り出し、吹奏楽部はパートごとに先輩への感謝の気持ちを記した寄せ書き色紙を手渡した。サッカーのJ1清水エスパルスに入団する白崎凌兵選手は次々に差し出される色紙にサインを書き続けた。そして、ソフト部はグランドと同じように円陣を組み「元気出して行こう、声出して行こう、全員で行こう、Go We are Fine!」と叫んで先輩を送り出した。野球部の主将を務めた田口蒔人選手は「県外から来て3年間寮生活を送り、仲間に恵まれて甲子園に行けた。後輩たちは、甲子園に出るだけじゃなく、勝つことを目指してほしい。自分は帝京大でレギュラーを目指します」と話した。山梨学院大に進学する水泳の江原騎士選手は「1年の時は予選、2年は優勝、3年は準優勝、インターハイに3年連続出場したことが最高の思い出。山学大男子はレベルを上げているので、自分もその一員として上を目指して行きたい」と語った。293人の卒業生は、想い出と思いをその胸に詰め込み、酒折のキャンパスから旅立って行った。光は永久に輝かん!
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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