
平成23年度山梨学院大学・同大学院、山梨学院短期大学・同専攻科の合同卒業式、学位授与式、修了証書授与式が3月15日、大学古屋記念堂で行われた。今年度の卒業者及び修了者は、総合計1181名、(内訳、大学院学位記授与者43名、大学法学部440名、現代ビジネス学部204名、経営情報学部196名、短大食物栄養科112名、保育科170名、専攻科修了者16名)。大学と大学院は古屋忠彦学長から、短大と短大専攻科は赤井住郎学長から、それぞれに卒業証書・学位記・修了証書が授与された。在学中に顕著な活躍で大学の名声を高めた学生に贈られる創立者古屋賞に、レスリング部の有薗拓真選手、陸上競技部のオンディバ・コスマス選手 、ホッケー部の北里謙治選手の3人が選ばれ、それぞれに表彰状と記念品が贈られた。千年に一度の大震災から1年、スーツや卒業袴姿などで出席した卒業生は、絆の大切さを胸に、教授と保護者らの拍手に送られ酒折のキャンパスから社会に巣立って行った。
式典は晴天に恵まれ、最初にそれぞれの総代に卒業証書・修了証書・学位記が授与され、教員免許状と資格証明書取得者が紹介された。
古屋忠彦大学長は式辞の中で、理想的な生き方は水に学べと説いた老子の言葉にふれ、「水には相手に逆らわない柔軟性と謙虚さと秘めたるエネルギーがある。流動する情勢に対応して生き残るためにも、柔軟な思考が求められる。自分はまだまだだと感じ、忍耐強く努力することで人は大きくなる。柔軟な対応を心がけながらも、いざとなれば秘めたるエネルギーを爆発させてぶつかっていく強さも身に付けてほしい」とはなむけの言葉を贈り、最後に「現場を見る『虫の目』、大局を見る『鳥の目』、流れを読む『魚の目』を持って、先行き不透明な混沌とした時代に船出してほしい」と贈る言葉を結んだ。
続いて、200インチのスクリーンに活躍の模様が映し出される中、創立者古屋賞の表彰が行なわれた。有薗拓真選手は、全日本大学グレコローマン選手権2連覇を達成させ、世界選手権日本代表に選ばれた。オンディバ・コスマス選手は、箱根駅伝3区2年連続1位、区間新樹立(第88回大会)など、高校から7年間山梨学院の選手として活躍した。北里謙治選手は、全日本学生ホッケー選手権優勝・最優秀選手、日本代表に選出されるなど、エースとしてチームに貢献した。それぞれの活躍と功績を称え、3人に表彰状と記念品が贈られた。卒業生代表の現代ビジネス学部現代ビジネス学科
李 昴(リ アン)さんは「東日本大震災により、人と人との絆の大切さを肌で感じました。私たちは一人ではありません、どこにいようと見て下さっている方々がいます。その好意を胸にし、新しい一歩を踏み出します。これは、終わりではなく、新たな人生のスタートです。社会に貢献し、先生方・家族・友人に恩返しする新たな一ページが始まります。明るい未来を目指して、力強く羽ばたいて行きたいと思います」と旅立ちの挨拶をした。
式を終えた卒業生は、それぞれの学部や学科の学び舎で、演習単位で証書を受け取った。それぞれが恩師や仲間たちと別れの言葉を交わし、想い出に変わった昨日までの学園生活と、明日から始まる新生活への思いを胸に、新たな道に踏み出して行った。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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