山梨学院パブリシティセンター
和戸富士見サッカー場こけら落とし
〜強豪明治大を招きオープニングゲーム〜
〜大学サッカー部の練習拠点として新設〜

甲府市和戸町の城東通り沿いに「山梨学院和戸富士見サッカー場」が建設され、3月24日にこけら落としとして、関東大学リーグ1部の昨年度準優勝校明治大サッカー部を招いてのオープニングゲームが行われた。和戸富士見サッカー場は、大学サッカー部の練習拠点として、昨年6月28日に地鎮祭を行い、12月に造成工事が終了した。敷地面積は9561平方メートル、フィールド寸法は93,0m×68,0m、ピッチは高校の和戸サッカー場と同様のゴムチップと砂が入ったロングパイル人工芝仕様。ナイター練習用に16灯×4基の夜間照明が完備されている。オープニングゲームの招待チーム明治大は、現在セリエA・インテルで活躍している長友佑都選手など日本代表やJリーガーを数 多く輩出している名門、2010年度全日本大学サッカー選手権優勝チーム。山学大サッカー部は強化指定4年目での関東リーグ入りを目指しており、格上のチームに果敢に勝負を挑んだ。前半に決定的場面を何度も作ったが点を奪えずに先制点を与え、後半は明大に当たり負けして敗れた。
試合開始前にオープニングセレモニーが行なわれ、下田正二郎カレッジスポーツセンター長は「90年の歴史を持つ学生界トップチームにお越し頂き、感謝しています」と謝意を述べた。来賓のヴァンフォーレ甲府佐久間悟GMは「自分たちの学生時代は、土のグランドが当たり前だった。選手はこの素晴らしいピッチで、上を目指し、練習を重ねてもらいたい」と激励した。神川明彦明治大監督・田中直紀主審・塚田雄二山学大監督の3人に、山梨学院高サッカー部の3人のマネージャーから花束が贈られ、オープニングゲームが開始された。

試合は、春とは思えない冷たい風が吹き荒れる中で行なわれた。序盤は風上の山学大が一方的に攻め込んだ。高い位置からプレッシャーを掛けてボールを奪い、ゴール前に持ち込み決定的場面を何度も作ったが、ゴールを外した。明大は防戦一方だったが、前半21分、初めて入り込んだ山学陣深くで、山学DFのボールをカット、いとも簡単にゴールを奪った。この1点で試合の流れがガラッと変わってしまった。後半7分に明大がカウンター攻撃から2点目を奪って以降は、明大の圧力が完全に上回った。山学イレブンは、競り合いで力負けした。結果は0−4、終わってみたら完敗だった。小場石朗主将は「同じパスサッカーだが、球際の厳しさが違った。細かいちょっとした違いが、最後は大きな 違いとなって響いてきた。素晴らしい施設を作ってもらい、ここでワンランク上を目指す」と決意を述べた。塚田雄二監督は「プレーの精度と力強さが違った。連係を高めて、決定力を高めさせたい。全学年が揃った、ここから積み上げて行きたい」と話した。明大神川明彦監督は「前半攻め込まれていた時間帯に1点奪われていたらどうなっていたか分からなかった。関東リーグで勝つためには、球際の強さと決定力を高め、決定的場面で着実に1点を取る力をつける事」と語った。

新年度の山学大メンバーは、1年から4年までの全学年が強化指定選手となる。DF小場石朗主将(東京・成立)、FW橋爪勇樹ゲームキャプテン(創造学園)、DF吉川万里(清水商)らの4年生を中心に、FW牛奥徹(VF甲府)、MF深澤大地(静岡学園)、全国制覇メンバーのDF井上拓臣(山梨学院高)らの3年生、唐澤大夢(2年 VF甲府)らの2年生と、新たに45人の新入生が加わる。昨年の山学大は、東京都大学リーグ1部2位となり、関東リーグ参入戦まで駒を進めたが、最速での関東リーグ入りはならなかった。山学イレブンは、今年こそ関東リーグ参入の「GOALを決める」と決意を固めている。和戸富士見サッカー場で、明大に負けない球際の強さと決定力を高める。
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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