山梨学院パブリシティセンター
第十四回酒折連歌賞
〜問いの片歌発表、4月1日から募集開始〜
〜宇多喜代子さん新たに選考委員に加わる〜

酒折連歌賞実行委員会(川手千興実行委員長)は3月26日、山梨学院広報スタジオで第十四回酒折連歌賞募集発表会見を行い「問いの片歌」を発表した。酒折連歌賞は、山梨学院大学と酒折連歌賞実行委員会が、連歌への関心と創作意欲を多くの人に持ってもらおうと1998年に創設、今回で第十四回目を数える。「古事記」に登場する逸話の問答を踏まえ、5・7・7の問いの片歌に対し、「答えの片歌」を5・7・7で返す問答形式となっている。選考委員に現代俳句協会前会長の宇多喜代子さんが加わることになった。
第十四回酒折連歌賞 問いの片歌
1、いっぴきの蟻がちくたく木の葉を運ぶ
2、山好きも海好きもいてこの島が好き
3、あの橋を自分一人でわたってみよう
4、人生は兎がいいか亀でよいのか

記者発表会は、最初に廣瀬孝嘉副委員長が概要説明を行った。「古事記」に登場する逸話、日本武尊が甲斐国酒折宮で「新治 筑波を過ぎて 幾夜か寝つる」と問いかけ、かがり火を焚いていた翁が「かがなべて 夜には九夜 日には十日を」と歌で返した故事から、酒折宮が連歌発祥の地とされることを解説。酒折連歌賞はこの逸話の問答を踏まえ、5・7・7の問いの片歌に対し、答えの片歌を5・7・7で返す形式となっている(短連歌や長連歌の形式とは異なる独自の形式)ことを説明、昨年までの応募状況についてパワーポイントを使い紹介した。続いて、川手千興実行委員長が問いの片歌発表、選考委員発表、募集要項説明を行った。問いの片歌は昨年と同じく4句。選考委員は新たに加わる俳人・現代俳句協会名誉顧問(前会長)の宇多喜代子さんと、従前からの歌人・三枝昂之さん、歌人・今野寿美さん、歌人・もりまりこさんの4人。応募資格は不問で誰でも何句でも応募可能。賞の内訳は、大賞・文部科学大臣賞/副賞10万円(1名)、山梨県知事賞/副賞3万円(1名)、山梨県教育委員会教育長賞/副賞3万円(1名)、甲府市長賞/副賞3万円(1名)、入選/副賞1万円(10名)、奨励賞/副賞5千円(12名)、百選/副賞オリジナル図書カード。特別賞として高校生以下を対象に将来楽しみな才能を見出すことを目的に設けられているアルテア賞最優秀・山梨県教育委員会教育委員長賞/副賞3万円(1名)、アルテア賞/副賞1万円(9名)となっている。募集期間は4月1日から9月30日、選考結果の発表は来年2月1日一般公表。応募内容の詳細は4月1日以降の「酒折連歌賞ホームページ」に掲載される。
文(M.I) カメラ(平川大雪)
発表会見アルバム  酒折連歌賞ホームページ
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