
ロンドン五輪日本代表選考会を兼ねた第88回日本選手権水泳競技大会競泳競技は3日、東京・辰己国際水泳場で大会2日目のレースを行なった。山梨学院勢は、男女200m自由形と女子100m平泳ぎに5人が出場した。このうち、五輪最有力の鈴木聡美が得意の100m平泳ぎで予選・準決勝ともに1位で通過した。いよいよ4日の決勝レースでロンドンを決める。この他の山学勢は、200m自由形の金田有加が自己ベストをマークし18位。100m平泳ぎの村上優海24位、男子200m自由形の江原騎士26位、女子200m自由形の山岸奈央30位だった。OGの加藤ゆか(東京SC)は100mバタフライで日本新を出し優勝、大学4年で出場した北京に続く2大会連続のオリンピック出場を内定させた。
≪女子100m平泳ぎ 準決勝 鈴木聡美≫
鈴木聡美(すずき さとみ 4年 九産大九州)は、午前中の予選で1分06秒97の6秒台を出し、トップ通過で夜の準決勝に臨んだ。いつものように、両手を大きく振り、体をパンパンと叩き、最後に右手で胸をポンポンポンポンと叩いてスタート台に上った。スタートは最も良い0,64の反応、25mで早くも頭ひとつ抜け出し、50mは31秒33の日本記録ペースでターン、2位以下を大きく引き離したが、後半の伸びを欠いた。結果的には1分07秒31の平凡なタイムでゴールした。1位通過にはなったが、目標にしていたタイムではなかった。
鈴木聡美選手は「予選よりも前半ペースを上げて入ろうとしたが、後半につながらなかった。最低目標である自己記録を出せなかったので、ちょっと悔しい。ビデオを見てどこが悪かったのか見直し、しっかり調整して決勝に臨みたい」と語った。心と体を研ぎ澄ませて明日の決勝に向かう。
この他の山学勢は、200m自由形の金田有加(2年 磐田農)が自己ベストをマークし18位。100m平泳ぎの村上優海(4年 市立船橋)24位、男子200m自由形の江原騎士(1年 山梨学院高)26位、女子200m自由形の山岸奈央(4年 春日部共栄)30位だった。
OGの加藤ゆか(東京SC)は、100mバタフライで自身の持つ日本記録を塗り替える57秒77の日本新で優勝。大学4年で出場した北京に続く2大会連続のオリンピック出場を確定させた。
加藤ゆか選手は「4年前はギリギリで出場を決めたが、今回は最低でも日本記録を塗り替えるつもりで挑み、余裕を持って派遣標準を超えることが出来た。4年前は悔しい思いしか(予選敗退)しなかったので、今回はリベンジして来ます」と喜びを表現した。
4日の3日目は、200m一本に絞り込んだ加藤和が挑む女子200m個人メドレーと中坊彩が再挑戦する女子200mバタフライなどの予選・準決勝と、鈴木聡美がロンドンを決める女子100m平泳ぎ決勝が行われる。
山梨学院勢 2日目の成績 |
名前 |
学年 |
種目 |
記録 |
備考 |
鈴木聡美 |
4年 |
100m平泳 |
1分07秒31 |
準決勝1位で決勝へ |
金田有加 |
2年 |
200m自由 |
2分02秒88 |
18位
(自己ベスト) |
村上優海 |
4年 |
100m平泳 |
1分10秒73 |
24位 |
江原騎士 |
1年 |
200m自由 |
1分51秒52 |
18位
(自己ベスト) |
山岸奈央 |
4年 |
200m自由 |
2分03秒96 |
30位 |
加藤ゆか |
OG |
100mバタ |
57秒77 |
優勝(日本新)
五輪出場内定 |
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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アルバム鈴木選手 |
アルバム加藤ゆか選手 |