山梨学院パブリシティセンター
関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第2節)
〜8対1平成国際に快勝 開幕戦白星で飾る〜
〜主将・高田4打数4安打1四球チーム牽引〜

2012年関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第2節)は4月15日、埼玉県の平成国際大学野球場で昨日悪天候で順延した2試合を行った。第2試合は昨秋季2位の山梨学院大学と5位の平成国際大学が対戦。山梨学院が投打に上回り平成国際に8対1で快勝し開幕戦を飾った。高橋一三監督は開幕投手に、秋季ベスト9に選ばれたエース・高梨ではなく甲子園経験のある右腕・山田祐也(3年・山梨学院)を起用した。右腕・山田は起用に応える、7回を23打者に対して6奪三振1安打2四球1犠打で無失点の好投。打っては12安打3犠打7四球3三振、二塁打2本、三塁打2本と猛打爆発。主将で1番の高田千暉が4打数4安打、1四球の100%の出塁と大活躍で打線を牽引した。高橋監督は「今日は、投打ともにチームに100点満点を与えたい」と讃えた。山梨学院は胸のロゴをローマ字から山梨学院に変えた、新調したユニホームで開幕戦を白星で飾った。山梨学院は明日、同球場の第1試合で平成国際大学に連勝し勝ち点1を狙う。
□山梨学院は今シーズン、昨秋季2位になり関東地区大学野球選手権大会に初出場し1勝をあげた。そのときに出場したエース右腕・高梨裕稔(3年・土気)を始め8人の選手が残る。この新チームは新戦力を加え、3月27日に行われたプロアマ交流戦で巨人の第2二軍と対戦し4対1で勝ち波に乗り、今日の開幕戦を迎えた。高橋一三監督は開幕投手に、秋季ベスト9に選ばれたエース・高梨ではなく甲子園経験のある右腕・山田祐也(3年・山梨学院)を起用した。
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
平成国際
0
0
0
0
0
0

1
山梨学院
0
3
2
0
3
0
0
×
8

●[山梨学院]
●【投手】
●山田(勝ち投手)投球回数7回、打者23、打数20、投球数91、安打1、犠打1、四球2、三振6
●土屋 投球回数1回、打者5、打数4、投球数19、安打1、四球1
●倉本 投球回数2/3回、打者6、打数4、投球数20、安打2、四球2、失点1、自責点1
●諸見里 投球回数1/3回、打者1、打数1、投球数3、三振1
●【捕手】 田中
●〈二塁打〉大沢、田中〈三塁打〉高田、平井
◆後攻の山梨学院は1回表、右腕・山田が1番打者を空振り三振、続く2番を四球で出塁させたものの、3番を一塁飛に打ち取り二死一塁とした。4番打者に2ー2から3連続ファウルボールで粘られた8球目、一塁ランナーが進塁を試みるも、捕手の田中貴也(2年・八重山商工)が態勢を崩しながらスライダーを捕球し二塁で刺す強肩を披露。バッテリーのコンビネーションで立ち上がりリズムをつくった。

◆2回裏、制球が定まらない相手投手から、先頭打者の5番・中村圭輔(2年・熊本国府)が四球を選び出塁。続く6番・菊池紳弥(3年・学法石川)の犠打で一死二塁とし、7番・児玉卓也(4年・甲府城西)の内野安打で一死一三塁と相手投手にプレッシャーをかける。すると、8番・田中貴也(2年・八重山商工)の1ー1からの3球目がワイルドピッチを誘い、5番・中村が難無く先取点のホームベースを踏んだ。この間に7番・児玉が二塁に進塁、8番・田中は四球を選び一死一二塁とした。さらに、9番・春山亮太(2年・神村学園)の内野ゴロの間に、ぞれぞれが進塁し二死二三塁。ここで初回、左前安打で出塁している主将で1番の高田千暉(3年・木更津総合)が、「1ー1からの3球目真っ直ぐインコース高目」を捕らえ、右越え二塁適時打を放ち7番・児玉と8番・田中を生還させ3対0とした。

◆3回表、右腕・山田が先頭打者の8番を三振に打ち取り、9番打者と1番打者を内野ゴロに仕留める投球術で相手を翻弄する。

◆その3回裏、先頭打者の3番・平井慎也(3年・富士学苑)が初球をたたき右越えの三塁打で出塁、続く4番・大沢和久(3年・光星学院)が0ー1から二塁、左越え適時打を放ち4対0とした。

◆5回表、右腕・山田が6番打者を空振り三振に、7番打者を右飛に打ち取り、さらに8番打者を3球で空振り三振に仕留める快投を披露。

◆その5回裏の一死後、5番・中村が2番手の中継ぎ投手から左前安打で出塁すると、6番・菊池と7番・児玉が連続四球で一死満塁とした。続く8番・田中が2ー2からの5球目「インコース低めをたたき」、右越え二塁適時打とし5番・中村と6番・菊池を生還させ7対0とした。その二死後、主将の1番・高田が、この日3本目となる安打を右前に運び8対0とした。

◆7回裏、大量得点をもらった右腕・山田が3番・4番・5番打者の3人を10球で内野ゴロに仕留め、7回を23打者に対して6奪三振1安打2四球1犠打の好投でマウンドを譲った。

◆8回裏、公式戦初登板の右腕・土屋直之(1年・山梨学院)がマウンドにあがる。6番打者を2ー1から内野ゴロに打ち取るが、7番打者に四球を与え一死一塁。続く、8番打者を上手く内野ゴロに仕留めたが、内野手が併殺を焦り走者を二塁で封殺したものの、一塁に暴投し二死一塁とした。9番打者の1ー2からの3球目を右前安打され二死一二塁とされたが、1番打者を3ー1からの5球目で内野ゴロに仕留め無事に公式戦のデビューを果たした。

◆9回裏、左腕・倉本晃(3年・富士学苑)が3番手で登板。2番打者を1ー0からの2球目で右飛に打ち取る上々の立ち上がり。しかし、3番打者にフルカウントから四球を与えると、続く4番打者に右前安打され一死一二塁。続く5番打者を内野ゴロに仕留め三塁封殺で二死一二塁としたが、6番打者に左前安打され満塁とされると、7番打者に押し出しの四球を与え8対1とされ降板した。二死満塁で託された右腕・諸見里尚(2年・糸満)が、8番打者の代打を3球で空振りの三振に打ち取り見事火消し役を果たし、山梨学院は開幕戦を白星で飾った。
□監督の起用に応え7回を23打者に対して6奪三振1安打2四球1犠打の好投を見せた右腕・山田祐也(3年・山梨学院)は「初めての先発だったので、しっかりやらなければいけないと自分に言い聞かせマウンドにあがった」。「球速がないので、ランナーを出しても、今までどおり粘って後続を切ることだけを考え、スライダーを中心に、カーブ、チェンジアップ、ストレートを織り交ぜて投げた。コントロールが良かった。これからも何時でも登板できるように準備しておきたい。登板した時は、勝つことだけを考えて投げて行きたい」と冷静に振り返り次の登板に意欲をみなぎらせた。
 
□態勢を崩しながらスライダーを捕球し二塁で刺す強肩を披露した捕手の田中貴也(2年・八重山商工)は「祐也さんは開幕戦にも拘わらず、コントロールが良く、ストレートが走り、スライダーなどの変化球のキレも良く、思う以上に球がきていた。終始、大きいのを打たれないように、的を絞らせないリードに心掛けた」。打撃では先取点となるワイルドピッチを誘い、5回裏には2得点を奪う右越え二塁適時打を放つ活躍に「祐也さんのピッチングが打線に火をつけてくれた」とあくまで女房役のコメント。「明日も、打たせないリードを心掛けたい」と捕手としての風格が漂う。
 
□4打数4安打、1三塁打、3打点、1四球の大活躍でチームを牽引した主将・高田千暉(3年・木更津総合)は「新チームになり2番から1番に抜擢され、バッティングチャンスでも四球を選び塁に出なければいけないと悩みバットが振れなくなっていると、昨日、伊藤彰コーチに相談した。コーチから『ケースバイケースで、投手を攻略すれば良い。お前が打てばチームに勢いが出る』とアドバイスされ吹っ切れ、今日の結果に繋がった。目標はあえて高く設定し、首位打者とベストナインを獲得すると決めた。チームのためにも達成したい」。また、主将として「『優勝をして神宮に出る』というチーム目標に向けて、一丸となり達成できるように努めたい」と力強く笑顔で語った。
 
高橋一三監督は「今日は、投打ともにチームに100点満点を与えたい」と讃えた。「初戦は、どうしても勝ちたいと言う気持ちがあった。山田がすごい良いペースで投げてくれたので攻撃にも良いリズムができた。山田はコントロールが良く、ランナーが出ても牽制が上手い。それに加えて捕手の田中も強肩で相手の動きを止められる上手さがある。この2人のバッテリーなので、安心して見ていられた」。4打数4安打1四球の高田について「2番に据えた渡辺の成長もあり、高田を1番に抜擢したが、ここまで打ってくれるとは思わなかった。高田は怪我で戦列を離れていたが、春季に復帰してくれての活躍で本当に良かった」と、また「今日は苦戦する覚悟で臨んだが、ここまで投打が上手く行くとは思わなかった。選手は思った以上の活躍をしてくれた」と手放しで喜んだ。「明日は、打線はどうしても波があるので、計算できる投手陣が粘って抑えて、少ないチャンスを生かし得点する戦いになる。監督の采配が物を言う」と球場を後にした。文(H・K)、カメラ(平川大雪)

| アルバム1 | アルバム2 |
Copyright (C) 2012 YGUPC. All Rights Reserved.