山梨学院パブリシティセンター

関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第2節)
〜3対0 平成国際に連勝 勝ち点1奪取〜
〜坂田先取打 穴田・諸見里・山田リレー〜


2012年関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第2節)は4月16日、埼玉県の平成国際大学野球場で2戦目2試合を行った。第1試合は山梨学院大学と平成国際大学が対戦。勝ち点に王手をかける山梨学院が堅守で勝り平成国際に3対0で勝ち、勝ち点1を獲得した。高橋一三監督はマウンドに「病み上がりだが経験の多い」技巧派右腕・穴田真太郎(4年・PL学園)を送った。穴田は立ち上がり制球に苦しんだが、ピックオフプレーや三塁手・中村圭輔(2年・熊本国府)のファインプレーにも助けられ、本来の投球に戻り5回を零点に抑えた。残りの回を制球派右腕・諸見里尚(2年・糸満)、力投派右腕・山田祐也(3年・山梨学院)が2イニングずつしっかりと継投し、平成国際打線を零封した。攻めては、2回表の二死三塁で相手投手対策で抜擢された坂田親哉(4年・済美)が中越え適時打で先取点を奪い監督の起用に応えた。3回裏には一死一三塁と相手にプレッシャーをかけ内野手の連続失策を誘い3対0とした。高橋監督は「正直言って、2連勝できるとは思っていなかった。総合力の勝利」と頷いた。第3節は上武戦「上武に勝たないことには神宮はないので、何としても上武戦に勝たないといけない」と語気を強めた。4月21日第2試合(午前11時30分)ホームの川田運動公園野球場で強豪の上武大を迎え撃つ。


□山梨学院は、『優勝をして神宮に出る』ことを目標に掲げて、昨日開幕戦となる平成国際戦に挑み、投打に勝り8対1とし、勝ち点1に王手をかけた。春季リーグ戦は2戦先勝方式で総当たりによる勝率制。既に第1節で、白鴎大と上武大が連勝し勝ち点をあげているだけに、山梨学院は平成国際に連勝し、是が非でも勝ち点1を獲得したい一戦。高橋一三監督はマウンドに「病み上がりだが経験の多い」技巧派右腕・穴田真太郎(4年・PL学園)を送った。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山梨学院
0
1
2
0
0
0

0
3
平成国際
0
0
0
0
0
0
0
0
0

●[山梨学院]
●【投手】
●穴田(勝ち投手)投球回数5回、打者19、打数15、投球数63球、安打4、犠打2、四球2、三振2
●諸見里 投球回数2回、打者7、打数6、投球数27、三振2
●山田 投球回数2回、打者6、打数6、投球数25、安打2、四球2、失点1、自責点
●【捕手】 田中
●〈二塁打〉中村、坂田


◆先攻の山梨学院は1回裏、「初回、すごく緊張した」と技巧派右腕・穴田真太郎(4年・PL学園)が1番打者にストレートの四球を与える。続く、2番打者の1ー0からのバントが内野安打となり無死一二塁、3番打者の犠打で一死二三塁のピンチをいきなり迎えた。4番打者に2ー0といぜん穴田の制球が定まらないが、2ー2から空振りで三振を奪うと、続く5番打者を見逃しの三振に打ち取り自らピンチを脱した。

◆2回表の一死後、相手投手から5番・中村圭輔(2年・熊本国府)が7球目をたたき、中越えとなる二塁打で出塁。続く、6番・菊池紳弥(3年・学法石川)の右飛で二死三塁。ここで「相手投手対策で抜擢された」坂田親哉(4年・済美)が1ー1からの3球目を中越え適時打し、先取点を奪い監督の起用に応えた。

◆その2回裏、穴田が6番打者にストレートの四球で出塁させるが、一塁走者がリードしているのを見て0ー1からピックオフプレーで捕手・田中貴也(2年・八重山商工)が一塁で走者を刺すと、続く8番打者の痛烈なライナーを三塁手・中村が右に抜けるライナーをダイビングキャッチするファインプレーで二死を奪うと、穴田が9番打者を投手ゴロに打ち取る。

◆3回表、主将・高田千暉(3年・木更津総合)が死球で出塁、監督が「2番打者として成長した」と信頼の高い渡辺晶也(3年・山梨学院)がきっちり犠打を決め一死二塁に、3番・平井慎也(3年・富士学苑)が1ー1からの3球目を右前に弾き返し、一死一三塁と相手にプレッシャーをかける。すると、4番・大沢和久(3年・光星学院)の三塁ゴロが失策を誘い、高田が生還し2対0。二死後、6番・菊池の三塁ゴロがまたもや失策を誘い3対0とした。

◆5回裏、穴田が「バックが守ってくれたので安心して投球できた」と8番・9番・1番打者を外野飛に打ち取り、マウンドを後輩の右腕・諸見里尚(2年・糸満)に託した。

◆6回裏、制球派右腕・諸見里が2番打者を1ー0から3球で見逃しの三振に、3番打者にあわや左前に抜けるライナーを三塁手・中村が、この日3本目となるダイビングキャッチのファインプレーで諸見里を盛り上げる。すると、諸見里が4番打者を内野ゴロに仕留めチェンジ。

◆7回裏、諸見里が一死後に6番打者を四球で歩かせ、続く7番打者に内野安打されると、高橋監督がマウンドに歩み寄り「変化球が指先だけで投げている。しっかり手を振れ」とアドバイス。諸見里はしつかり手を振り7番打者を投手ゴロに仕留めて1ー6ー3の併殺に仕留め、右腕・山田祐也(3年・山梨学院)にマウンドを譲った。

◆8回裏、力投派右腕・山田は9番・1番・2番打者を外野飛に簡単に打ち取る。

◆9回裏、山田は3番打者を空振りの三振、4番打者を右飛に、続く5番打者を空振りの三振に打ち取り、継投での零封を締めくくった。山梨学院は平成国際に2連勝し勝ち点1をもぎ取った。


□今季初先発で5回を零点に抑えた技巧派右腕・穴田真太郎(4年・PL学園)は「初回は、緊張しどうなるかと思った。3回から監督さんから『上半身と下半身のバランスが合っていない、クイックで投げるように』とアドバイスを受け、自分の投球ができるようになった」。また「バックが守ってくれたので安心して、打たせて取る自分のピッチングに心掛けられた」と振り返った。次の登板では「三振を取れる投手ではないので、低めに丁寧にストレート、スライダー、シュート、チェンジアップを集めて、打たせて取る自分らしい投球をしたい」と投手の柱としての怪我からの再起を誓った。

□昨日、最終回二死満塁で登板し3球で空振りの三振に打ち取り見事火消し役を果たした制球派右腕・諸見里尚(2年・糸満)は「6回・7回を任されたが、今日は調子が悪く監督さんにマウンドで『しっかり手を振って行けば、打たれないから』と言われ、しっかり手を振り投げ併殺で抑えられた」と投球を振り返った。次回は「コントロールが売りなので球を低めに集めコーナーを突く、自分の投球に心掛け上武打線に対峙したい」と闘志をみなぎらせた。

□昨日、7回91球で6奪三振1安打と好投した力投派右腕・山田祐也(3年・山梨学院)は「今日は3点差あって8回・9回と抑えるだけなので気持ちを落ち着かせしっかり投げることができた」と、「昨日は、変化球を決め球にしていたが、今日はストレートが走っていたので、決め球をストレートにした」と今日も相手選手を翻弄させた。また「何時でも登板できるようにと、冬場に鍛えて備えておいたので連投での疲れはない」ときっぱり、「来週は上武戦、何時でも投げられるように待機したい」と早くも上武戦をにらみ登板意欲に満ち溢れていた。

主将・高田千暉(3年・木更津総合)は「2連勝できたことはとても良かった。次に繋がる勝ちゲームだった」と2連戦を振り返った。「次は上武戦、山だと思うので、ミスなく誰でもできることをしっかりやれば、結果は自ずと付いてくると思うので、全員でしっかりとプレーしたい」と、また「アグレッシブ・ベースボールで『優勝をして神宮に出る』というチーム目標に向けて、一丸となり達成できるように努めたい」と力強く笑顔で語った。

伊藤彰コーチは「2連勝できたことが1番。この2日間で、たしかに攻守ともに成果があった」としながらも笑顔がない。今日の試合で言えば「2回表の二死三塁で、相手投手対策で抜擢した坂田が良く打ってくれ、諸見里・山田が自分の持ち味をしっかり出し好投してくれた」。その反面「攻撃面ではしっかり送らなければならない所で送れなかったり、リハビリから復帰した穴田は5回を無失点に抑えたが、実力が出し切れていないなど、課題も残った」と天を仰いだ。「次の上武戦では、ミスに付け込まれて大きく流れが変わる場合がある。次までに課題を克服するために、(残された期間で)一つ一つ積み重ねることが大切」と選手に苦言を呈した。

高橋一三監督は「正直言って、2連勝できるとは思っていなかった。総合力の勝利」と頷いた。「今日は、攻撃では少ないチャンスを如何に生かし得点するか、守りでは継投で如何に守り切るかの、采配が勝敗を分けると思っていた」。「特に、投手の代えどころに神経を使った。何とか早め早めの投手交代で上手く行った」と胸を撫で下ろした。守備では「中村(三塁手)のダイビングキャッチや、ランナーを一塁においてのピックオフなどの堅守が、投手陣を盛り上げた」。心配していた投手陣「穴田・諸見里・山田が、良く投げてくれた。これで弾みがついた」と笑顔で語った。次は上武戦「上武に勝たないことには神宮はないので、何としても上武戦に勝たないといけない」と語気を強めた。
文(H・K)、カメラ(平川大雪)
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