山梨学院パブリシティセンター

関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第3節)
〜山学・菊池の先制打も11残塁 上武に1敗〜
〜山本、諸見里、松尾の継投作も実らず1対4〜


2012年関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第3節)は4月21日、山梨県の山梨学院大学川田運動公園野球場で1戦目3試合を行った。第2試合は勝ち点1同士の山梨学院大学と上武大学が対戦。山梨学院が11残塁と上武に1対4で1敗した。高橋一三監督はオープン戦で実績を残した左腕・山本卓哉(2年・済美)を満を持して登板させた。先攻の山梨学院は1回表の一死後に2番・渡辺晶也(3年・山梨学院)の死球と2四球などで二死満塁とし、6番・菊池紳弥(3年・学法石川)の中前適時打で先取点をあげた。しかし、前節に繋ぐ野球で好調だった打線が5安打9四死球と相手投手を攻めたが11残塁と繋げられなかった。守っては3回表、左腕・山本が1対2二三塁とされ、制球派右腕・諸見里尚(2年・糸満)に継投。諸見里が5番を追い込みながら2点適時打されるが、この後は三振と凡打で打ち取る1安打ピッチングの好投。7回裏から代わった公式戦初登板の右腕・松尾勇太(1年・米子西)も1安打ピッチングで零点に抑え好投した。高橋監督は「繋ぐ野球ができずに、相手投手を攻略できなかった。うちが圧倒的に押していたのに。残塁が11では、これが全て」と語った。山梨学院は上武大と4月21日同球場で第1試合目(午前9時00分)に2戦目を行う。


□山梨学院の高橋一三監督は「上武に勝たないことには神宮はない。何としても上武戦に勝たないといけない」と、ホーム球場のマウンドにオープン戦で実績を残した左腕・山本卓哉(2年・済美)を満を持して登板させた。試合は山梨学院大のチアリーダーと山梨学院統一マスコットのアルティとベッキーの応援で盛り上がるなか開始された。

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山梨学院
1
0
0
0
0
0

0
1
上  武
0
0
4
0
0
0
0
×
4

●[山梨学院]
●【投手】
●山本(負け投手)投球回数2回2/3、打者13、打数8、投球数53球、安打4、犠打1、四球4、三振1、失点2、自責点4
●諸見里 投球回数3回1/3、打者11、打数11、投球数31球、安打1、三振2、失点2
●松尾 投球回数2回、打者8、打数8、投球数37球、安打1、三振2
●【捕手】 田中
●〈二塁打〉菊池


◆先攻の山梨学院は、1回表の一死後に2番・渡辺晶也(3年・山梨学院)が相手投手の死球で出塁。内野ゴロで二死二塁とし、4番DH・大沢和久(3年・光星学院)と5番・中村圭輔(2年・熊本国府)が四球を選び二死満塁とした。続く、6番・菊池紳弥(3年・学法石川)の中前適時打で渡辺が生還し先取点をあげた。


◆1回裏、左腕・山本卓哉(2年・済美)が1番打者に四球を与え、2番打者の2ー1で山本が一塁ランナーを一塁牽制で誘い出し二塁アウト(1ー3ー6)とし、3番打者を見逃しの三振に打ち取る。続く、4番打者を四球で出塁させたものの、またも牽制で誘い出し二塁でアウト(1ー3ー6)にし進塁を許さない。


◆2回裏、左腕・山本が4番打者を左飛に、続く5番打者に中前安打されるが、6番打者を二塁ゴロ(4ー6ー3)の併殺に仕留める。

◆3回表、左腕・山本が7番打者に左翼線への安打と犠打で一死二塁とされ、9番打者に四球を与え一死一二塁。続く1番打者に中前適時打され1対1。山本は2番打者を右飛に打ち取り二死一塁としたが、3番打者への2球目を二塁右前適時打で1対2。さらに4番に四球を与え降板。ここで開幕から連続3登板となる制球派右腕・諸見里尚(2年・糸満)がマウンドへ、5番に1ー2と追い込んだ後の4球目を左前2点適時打され1対4とされた。

◆4回表、先頭打者の6番・菊池が一塁手への強襲安打、続く7番・坂田親哉(4年・済美)が初球を左前安打で無死一二塁とするが犠打失敗で一死一二塁。ここで9番・児玉卓也(4年・甲府城西)が四球を選び一死満塁とチャンスをつくるが、後続が併殺に倒れチャンスを潰した。

◆6回表も、5番・中村が内野安打で出塁。この日2打席2安打の6番・菊池が2ー1からの4球目を猛打賞となる右越え二塁打で無死二三塁とした。しかし、4回と同様に後続が倒れ絶好のチャンスを逸した。

◆7回裏、公式戦初登板の右腕・松尾勇太(1年・米子西)がマウンドにあがった。松尾は先頭打者を内野ゴロに打ち取り一死後、8番打者に中越え2塁打されるものの、9番打者を三振に1番打者を内野フライに打ち取る落ち着いたマウンド裁き。

◆8回裏、右腕・松尾は2番打者を右飛、3番打者を二塁ゴロに、4番打者を2ー2から空振りさせるが振り逃げになり二死一塁、しかし5番打者を右飛に仕留め味方の攻撃に繋げた

◆9回表、一死後に9番・児玉が四球で出塁、主将1番・高田千暉(3年・木更津総合)が死球で一死一二塁としたが後続が倒れた。山梨学院は前節に繋ぐ野球で好調だった打線が、5安打9四死球で11残塁と繋ぎを欠き、試合を優位に進めながらも1対4で1敗とした。


主将・高田千暉(3年・木更津総合)は、試合の結果に「もやもやしている」と一言。「負けたと言う感じがしない。相手よりチャンスをつくっていた」。しばらくして「ここという時に、一本打ったか、打てなかったかの差」と唇を噛んだ。「今日、戦って上武というチームが分かったし、今日のようにチャンスをつくれれば、明日は勝てる」と頷いた。「この後、対策を練って、気持ちを切り替えて、明日は戦いたい」と決意をあらたにした。

高橋一三監督は「今日は、打線が繋がらなかった。これに尽きる」と目を落とした。「投手陣は、上武打線を相手に良く投げてくれた」と労った。「菊池は3安打(二塁打1)と良く打ってくれたが、他の選手にバント失敗やタイムリーが出なかった。内が圧倒的に押していたのに」と、一呼吸おいて「残塁が11では、これが全て」と語った。山梨学院は明日、神宮出場への望みをかけて上武戦に挑む。
文(H・K)、カメラ(平川大雪)
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