山梨学院パブリシティセンター
春季関東高校野球県大会
〜開幕戦の日大明誠戦は11対7で打撃戦を制す〜
〜先発廣瀬制球甘く5失点、救援平間好投で勝利〜

第64回春季関東高校野球大会山梨県大会は4月22日、小瀬球場で2回戦が行われた。Bシードの山梨学院高は大会初登場、日大明誠高と対戦した。試合は、昨夏甲子園を経験した廣瀬直紀が初回に明誠の4番青木達也に2点本塁打を浴びるなど制球が甘く序盤で5失点の乱調、2回で降板する波乱の展開となった。しかし、3回表から急遽マウンドに上がった平間凜太郎が、マックス145キロの速球と切れのいいスライダーで好投、試合の流れを変えた。打撃陣は3回裏に一挙7点を奪う破壊力を見せて逆転に成功。終盤明誠に2点を与え差を詰められたが、11対7で逃げ切った。ヒット数は山学15安打に対し、明誠13安打だった。打撃戦を制して勝利はしたが、夏の甲子園を考えると課題の残るシ ーズン開幕戦となった。
春季関東高校野球県大会2回戦≪山梨学院vs日大明誠≫(4/22)小瀬球場
 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
日大明誠高
3
2
0
0
0
0

1

1
0
7
山梨学院高
1
3
7
0
0
0
0
0
×
11

バッテリー廣瀬→平間―矢崎  
本塁打青木(明誠)、3塁打福本(山学)、2塁打加藤(山学)・土屋(明誠)、
山学15安打・明誠13安打、エラー山学1・明誠2、

先発した廣瀬直紀(3年)は、いい所がなかった。速球が120キロ台に留まり、コントロールが悪く3四死球を与えて甘いボールを痛打された。4番の青木に二点本塁打を許すなど長短5安打を浴び、2回5失点で降板した。エースとしての期待が高いだけに課題を残したシーズン初先発となった。打線は、明誠の先発内野から4点、3回に2番手のアンダースロー土肥から一挙7点の計11点を奪い試合をひっくり返した。昨年から4番に座り今年は主将を務める小林義弘(3年)と、新人ながら6番に抜擢された渡辺拓夢(1年)の2人が3安打の猛打賞を放ったほか、長打を放った3番の福本大賀(2年)と9番加藤久也(3年)の活躍が光った。ただ、3番手投手を打てずに終盤追加点を奪えなかった ことは反省点。3回表からロングリリーフした平間凛太郎(3年)は好投した。最速145キロの速球と切れのいいスライダーで試合の流れを変え、明誠打線を6回まで零点に抑えた。しかし、7回に見方のエラーから1失点、8回には2死から与えた四球をきっかけに1失点した。試合を決める終盤の投球に課題を残したが、全体的には合格点の投球をした。

平間凛太郎投手は「冬場に9キロの走りこみと100mダッシュ30本を日課にして、スライダーの切れと急速アップにつながった。今まで廣瀬に引っ張ってもらったので、今度は自分が引っ張って行きたい」と飛躍を誓った。小林義弘主将は「リードされたが、慌てずにコツコツ1点ずつ返す自分たちの野球をやれたことが勝利につながった。最後1点取れればコールドで終われたのに取れずにバタバタしてしまったところが課題。守備からリズムを作っていかなければいけない」と反省の弁。須田喜照監督は「2年で甲子園を経験しても3年で勝てる保証はない。廣瀬は自分がやらなければと意識して自分を苦しめた。気持ちの部分だと思う、今日は野手に助けられた。1週間あるので気持ちと体を修正して本来の廣瀬に戻れば、そんなに打たれるピッチャーではない。うちは廣瀬と平間しだいなので、立て直してもらいたい」とエースの立ち直りを期待した。

山梨学院高の次の試合は、30日(祝日)小瀬球場午前11時から、富士北陵vs駿台甲府の勝者とベスト8進出を賭けて対戦する。

文(M.T) カメラ(小池裕太)
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