
第66回山梨県高等学校総合体育大会春季大会2日目、甲府・小瀬スポーツ公園を中心に、県下各地で高校生アスリートが熱戦を繰り広げた。山梨学院高は2日目も各競技で爽やかに大健闘した。女子ソフトボールは6年連続17回目の優勝。大躍進した陸上競技は、男女そろって学校初の陸上種目優勝を成しとげた。空手道は男子総合優勝、女子総合準優勝、ゴルフ女子団体優勝、新体操優勝、水泳は明日も行なわれるが女子団体優勝・男子団体準優勝の見込み。個人種目では、陸上男子5000mで上田健太・市谷龍太郎・河村知樹がワンツースリー、女子3000mで青葉愛・塩川結がワンツー・フィニッシュ。走り幅跳び剱持早紀2連覇、やり投げ望月愛美初優勝。水泳は七里夏海400m個メ大会新優 勝、黒部蒔子200m平泳ぎ2連覇など男女12人が優勝。ゴルフ個人で堀内明莉が初優勝、各種目で優勝者・入賞者が続出した。2日目が終わった段階で、女子は3年連続6回目の総合優勝が濃厚になってきた。男子は暫定トップだが、最終日に甲府工に1位の座を譲り、駿台・航空と2位・3位・4位を争う展開になってきた。
≪ソフトボール≫
女子ソフトボールは、中巨摩第二グラウンドで準決勝・決勝が行われた。午前9時からの準決勝で塩山商高と対戦。1回表に1番小林亜美(1年)と2番岸本真侑(2年)の連続3塁打が飛び出し先制。2回に1点、5回に3点を追加した。2年生エースの右腕小林咲嬉が緩急を使い分け完封、5−0でライバルを圧倒した。11時半からの決勝では、大月短大付高を下して進出して来た甲斐清和高と対戦した。この試合も1回表に1点を先制、3、4、6、7回に1点ずつ加える理想的な試合展開で7回裏2死を向かえたが、ここで雷により中断、再開後に2点を奪われた。最終的には5−2で勝利。6年連続17回目の優勝となった。
≪陸上≫
前日の走り高跳びを2連覇した
剱持早紀(3年)が専門種目の走り幅跳びに登場した。腰を痛めているためこの日は充分な跳躍が出来なかったが、それでも最終跳躍で5m58を記録して優勝、2年連続2冠獲得となった。また、新人の
近藤祐未(1年)が健闘、5m38を飛び2位に入った。剱持早紀選手は「悪いコンディションだったので満足いかないが優勝はうれしい。南関東には体調を整えて臨みたい」と話した。近藤祐未選手は「向かい風が厳しい中で5m38の記録を出せて嬉しかった。南関東ではベストの5m41を更新できるようにしたい」と語った。
男子5000m決勝は、山学の2年生トリオ(市谷龍太郎・上田健太・河村知樹)が高校駅伝でライバルとなる農林勢や韮崎勢を全く寄せ付けなかった。最初から3人だけでトップ集団を作り、ラスト勝負で
優勝上田健太、
2位市谷龍太郎、
3位河村知樹となった。女子3000m決勝は、韮崎の古屋夏乃(3年)が先行し
塩川結(2年)、
青葉愛(2年)、
田中結女(3年)が追う展開となった。田中は状態が悪いため無理をせずに6位入賞に切り替えた。ラスト1周で青葉が猛然とスパートして優勝、塩川は残り200mで古屋を抜き2位に入った。4×400mリレーは男子2位、女子3位となった。男子174ポイント、女子183ポイントで男女揃って初の総合優勝を獲得した。
≪ゴルフ≫
ゴルフ競技は昇仙峡CCで行なわれ、山梨学院から女子の部に5人が出場した。個人戦はパープレーの72で回った
堀内明莉(2年)が優勝、1打差73の
熊谷かほ(2年)が2位タイ、74の
河野美桜(2年)が4位となった。団体戦の優勝は、昨年に続き2年連続。
≪空手道≫
2日目は団体戦が行われた。形は山梨学院が伝統の力を発揮、
男子団体形優勝、
女子団体形も優勝を飾った。団体組手は男女ともに航空に続く2位となった。形と組手を合わせた学校対抗は、男子が総合優勝、女子が準優勝となった。
≪水泳≫
≪女子・優勝者≫50m自由形小俣麻有里(2)、200m自由形中澤夏純(3年)、800m自由形深澤美南海(1年)、50m背泳ぎ・50mバタフライ鮫田萌(3年)、200m背泳ぎ伊藤理奈(3年)、200m平泳ぎ黒部蒔子(2年)、400m個人メドレー七里夏海(3年 大会新)、400mリレー。
≪男子・優勝者≫50m自由形渡辺潤弥(3年)、200m自由形森本昌典(3年)、50m平泳ぎ中村将也(3年)、400mリレー、800mリレーなど。水泳は最終日の明日も競技が行なわれる。学校対抗は、女子が総合優勝、男子が準優勝の見込み。
その他の競技では、新体操が優勝を飾り、5位決定戦に回ったサッカーが韮崎をPK戦(10−9)で下し学校対抗得点2点を上げた。
2日目が終わった段階で女子は、陸上9点、ソフト5点、テニス5点、空手3点、新体操3点を獲得、3年連続6回目の総合優勝が濃厚になってきた。男子は、陸上9点、空手5点、テニス5点、サッカー2点、ホッケー2点、卓球1点を獲得、暫定トップだが、最終日に甲府工に1位の座を譲り、駿台・航空と2位・3位・4位を争う展開になりそう。
大会最終日の11日は午前中にテニス、サッカーの決勝などが行われ、すべての競技終了後の午後3時から、山梨中銀スタジアムで閉会式が行われる。
文(M.I) カメラ(平川大雪・藤原稔)
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