山梨学院パブリシティセンター

山梨県高校総体 最終日
〜女子3年連続6回目の総合優勝 男子3位入賞〜
〜水泳競技・学校対抗2年ぶり男女アベック優勝〜


第64回山梨県高等学校総合体育大会春季大会は最終日の11日、午前中に水泳、テニス、サッカーなど12競技が行われ、全ての競技が終了した午後3時から山梨中銀スタジアムで閉会式が行われた。前日までの結果で、女子が学校対抗得点・34点で3年連続6回目の総合優勝を決め、男子は1位の甲府工業に1点差の27点で暫定2位。最終日の水泳競技では、山梨学院勢は個人9種目で優勝し、男女とも400mメドレーリレーで優勝するなど活躍し、水泳競技の学校対抗(団体)で山学は2年ぶりの男女アベック優勝を果たした。午後3時からは、山梨中銀スタジアムで閉会式が行われ、学校対抗成績女子は前日の時点で優勝を決めていた山学が得点を41に伸ばし、2位の甲府商業に16点の差をつ け総合優勝、男子は甲工が3年連続24回目の総合優勝を飾った。山学男子は、昨年の5位から2つ順位を上げ3位となり、上位入賞を果たした。この大会の閉会式での音楽演奏は、男女の優勝校に与えられるのが慣例で、3年連続で山学と甲工が担当。両校吹奏楽部が息の合った合同演奏を行い、閉会式に華を添え、山梨県高校スポーツの祭典が閉幕した。


2日目終了時点で、山梨学院女子は、陸上競技、ソフトボール、テニス、空手道などの活躍で学校対抗得点を34に伸ばし、2位の日本航空に13点差をつけて3年連続6回目の総合優勝を決めていた。山学男子は、陸上競技、空手道、テニス、ホッケーなどの活躍で27点とし、1位の甲府工業(28点)に僅差で迫っている。最終日は、水泳、テニス、サッカー、ラグビー、ハンドボールなど12競技が行われ、山梨県内の高校生アスリートが熱戦を繰り広げた。

山梨学院シドニー記念水泳場(短水路)で行われた水泳競技2日目では、山梨学院勢が大健闘。女子200m個人メドレーでは、前日の400mを大会新で制した七里夏海(3年)が大会新記録となる2分16秒24で優勝。女子400m自由形では、前日の200mを制した中澤夏純(3年)が4分24秒54で優勝し、男子400m自由形では、陶山周平(1年)が4分08秒31で優勝した。女子100m背泳ぎでは、前日の200mを制した伊藤理奈(3年)が1分05秒05で優勝。また、女子100m平泳ぎでは、前日の200mを制した黒部蒔子(2年)が大会新記録の1分10秒80で優勝。女子100mバタフライでは 高井佑花(1年)が1分06秒75で優勝し、男子100mバタフラ イでも田澤隆道(2年)が58秒45で優勝した。女子100m自由形では、前日の50mを制した小俣麻有里(2年)が58秒91で優勝し、女子自由形全種目1位を山学勢が独占。男子100m自由型でも前日200mを制した森本昌典(3年)が52秒82で優勝した。また、水泳競技最終種目の400mメドレーリレーは男女がアベック優勝を飾った。女子400mメドレーリレー(伊藤、黒部、七里、中澤)は第1泳者背泳ぎの伊藤が独泳体制をとり、4人が他校に1位を譲らずゴールし、4分15秒62の大会新記録で優勝。男子400mメドレーリレー(矢崎、中丸、田澤、森本)は序盤3位と苦しい展開となったが、徐々に順位を上げ、第4泳者の森本がスタートする時点で1位を泳ぐ駿台甲府とは1秒26差。森本はスタート直後から軽快に飛ばし、25mのターンで追い抜き、50mのターンでは0秒81差に広げ、最後は2位の駿台甲府と3秒21差の3分58秒99で優勝を果たした。水泳競技の学校対抗成績では、山梨学院が2年ぶりとなる男女総合優勝を達成。男女ともに2位は都留、3位は駿台甲府という結果になった。
2日連続で大会新記録を出した七里夏海選手は「大会新記録で優勝できたのは良かったが、ベストタイムは出ていないので満足していない。夏のインターハイや国体などに向けてさらに練習をしていきたい」と語り、メドレーリレーが大会新で優勝できたことについては「チーム全員で大会新を目指していたので、記録が出て良かった。周りを気にせず、メンバー一人一人が自分の力を出せたのが結果に繋がったと思う」と述べた。また、男子メドレーリレーメンバーで最終泳者を務め、逆転劇を演じた森本昌典選手は「1位との差が僅かだったので、勝てると思って飛び込んだ。25mのターンで抜けたのでいつも通りの自分のペースで泳いだ。夏に向けてリレーでも個人でもさらに良い記録が出るように頑張りたい」と笑顔で語った。

この他の競技では、テニスのダブルスで保坂実範・葛西悠生の3年生ペアが決勝に進出し、善戦はしたものの、駿台甲府ペアに8-4で敗れ準優勝。また、女子シングルスでも樋口みなみが1年生ながら奮闘し、準優勝となった。全ての競技が終了した午後3時から山梨中銀スタジアムで閉会式が行われた。今年度の学校対抗得点の結果は以下の通り。

≪男子の部≫
総合優勝・甲府工(37点)、2位・駿台甲府(35点)、3位・山梨学院(34点)、4位・日川(28点)、5位・日本航空(27点)、6位甲府南(21点)

≪女子の部≫
総合優勝・山梨学院(41点)、2位・甲府商(25点)、3位・日本航空(23点)、4位吉田(23点)、5位・巨摩(20点)、6位・甲斐清和(19点)[3位・4位は、優勝種目数差]

学校対抗女子で3年連続6回目の総合優勝を決めた山梨学院高校の登川詩音生徒会長はエフエム甲府の生番組のインタビュー取材に対し「女子1位、男子3位という結果はとても誇らしいです。選手たちが色々な競技で結果を残してくれたので、学校のテントに結果を掲示するのが数が多く大変でした。サッカーで初戦敗退という残念な結果になってしまったので、来年こそはリベンジし、男女で総合優勝が取れるよう頑張って欲しいと思います」と語り、中澤穂菜美生徒会副会長は「3連覇という輝かしい成績を収めてくれて、とても感激しています。選手のみなさんに"ありがとう"という気持ちでいっぱいです」と笑顔で話した。

この閉会式の表彰や国歌吹奏などの式典音楽を担当したのは、男女の優勝校の甲府工業高吹奏楽部と山梨学院高吹奏楽部。開式前に音合わせを行い、3年連続となる合同演奏に備えた。本番前、山学高吹奏楽部の深澤瑞生部長は「3年連続の演奏でとても嬉しいです。選手のみんなが頑張ってくれたおかげだと思います。甲府工業さんとの演奏は3年連続で、音も合ってきているので、良い演奏が出来ると思います。本番では、練習で指導された箇所を注意して上手に演奏したいです」と述べた。

44校、約7400人の高校生アスリートが参加して行われた第64回県高校総体。フィールドに流れた汗や涙は、今後の選手生活や学校生活において永遠の糧になるだろう。数多くの新記録やドラマがあったこの大会は、閉会式後の各校の力強い熱いエール交換により閉幕した。
文(Y.Y)、カメラ(藤原 稔)

アルバム水泳男子400mメドレーリレー
アルバム水泳女子400mメドレーリレー
アルバム閉会式

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