山梨学院パブリシティセンター
関東大学女子バスケットボール選手権
〜山学大女子2回戦で敗退、大妻女子大に逆転許す〜
〜悔しさをバネに秋のリーグ戦1部昇格を目指す〜

第46回関東大学女子バスケットボール選手権大会は5月15日、埼玉・戸田市スポーツセンターなどで2回戦が行なわれた。13日の1回戦で桜美林大を下し2回戦に進出した山梨学院大女子バスケットボール部は、戸田市スポーツセンターAコートで、同じ2部の大妻女子大と対戦した。試合前半は、完全に山学大のペースだった。ただ、点差を10点以上つけられなかったことが、後半に大妻女子大の反撃を許す結果になった。後半は当たりがグッと厳しくなった大妻のディフェンスに当たり負けしてミスを連発した。第3クオーターに一気に差を詰め寄られ、第4クオーターの勝負どころで3ポイントシュートを許し逆転負けを喫してしまった。ミスから自滅の65−72、相手ではなく自分の心 に負けた。今年の山学女子は、創部から4年間チームを引っ張った1期生が卒業、柱となる選手がまだ育っていない。秋のリーグ戦で念願の1部昇格を果たすために、チームの全員がこの試合の口惜しさをバネに、自分の心に打ち勝つ練習に取り組んで行く。


第46回関東大学女子バスケットボール選手権 2回戦
≪山梨学院大vs大妻女子大≫(5/15)於戸田市スポーツセンター
● 山梨学院大 65
1P 23−13
2P 15−15
3P 14−18
4P 13−26
72 大妻女子大 ○

山学大のスターティングメンバーは、主将の4番F占部夢乃(4年 福岡・東海大五)、8番F原和寿美 (4年 福岡・精華女子)、11番G野田桃香(2年 静岡・飛龍)、12番G阿部真衣(3年 岡山・就実)、14番F木村有沙(2年 宮城・明成)の5人。これに9番F川名澪(3年 千葉・幕張総合)、15番C張暁芳(1年 岐阜・高山西)、6番F西山喜子(4年 埼玉・松山女子)、10番G多和田妃鞠(4年 沖縄・中部商)らが途中から随時交代出場した。
 
試合の前半は、完全に山学大のペースだった。指令塔の阿部・野田を中心に、原・木村・占部が連携、途中出場した川名・多和田・張らがいいところでシュートを決め、常に10点以上のリードを奪い、前半は38−28と余裕で折り返したかに思えた。しかし、もっと引き離せるところでイージーミスをしたつけが、後半に大妻女子の反撃を許す結果になってしまった。大妻には長身選手はいないが、アグレッシブなディフェンスを持ち味にし、勢いのあるバスケットをするのが特徴のチーム。後半は、その大妻のペースにはまってしまった。後半の山学は当たり負けからパスが乱れ、決めるべきシュートが決まらない。決まらないから相手にボールと勢いを与えてしまった。それでも第3クオーターが 終わった段階では52−46とまだリードしていたのだが、第4クオーターの残り5分に同点から3ポイントシュートを決められ、流れが完全に変わってしまった。同点には追いつくが、ミスからボールを奪われ、またリードされてしまう。残り2分に再び3ポイントを決められ63−68と突き放された。最終的には65−72のスコアで敗退した。第4クオーターのチーム力が勝敗を分けた。
 
試合後、梅嵜英毅監督は選手に対し「10何点もリードしていて、ミスを20回もやってはダメだ。厳しさがないからシュートを落とす、ターンオーバーをあれだけやられたら勝ち目がなくなる。守らなければ勝てないよといってきたのに、ディフェンスも厳しさが足りなかった。こんな情けない試合はない」と全選手に奮起を促した。占部夢乃主将占部夢乃主将は「練習中にミスに対して言い合える厳しさが足りなかったから、こういう試合展開になった時に、ミスしたあとに自分たちの力で立て直せなかったのだと思います。練習にもっと厳しく立ち向かわなければ行けない」。新主将は涙をこらえ唇を噛み締めた。
 
山学女子はミスから自滅する形で勝てる試合を落としてしまった。去年と同様に悪い流れになった後に、自分たちのリズムを取り戻すことが、組み立て直すことが出来なかった。ここを改善しないと秋に1部昇格を果たすことは出来ない。チームの本当の戦いは、秋のリーグ戦。1年から4年のチーム全員が、この試合を教訓にして、もっと自分に厳しく向き合い、自分とチームを向上させる練習に取り組んでほしい、そうすれば必ず展望は開けるはずだ。
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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