山梨学院パブリシティセンター
レスリング東日本学生リーグ 最終日
〜最終第7戦の中央大戦に勝利、Aグループ3位となる〜
〜チーム内に風邪猛威、メンバーは高熱で出場していた〜

大学日本一を決める学生レスリング界最大のリーグ戦「2012東日本学生レスリングリーグ戦」は5月18日、4日目の戦いが東京駒沢体育館で行われた。山学大は3日目を終えた段階で3勝3敗の成績、Aグループ3位の座を賭けて中央大との最終戦に臨んだ。この試合も前日までの戦いと同様に6人まで戦った段階で3勝3敗となり、勝負の決着は120s級金澤勝利の試合に持ち込まれた。この日の金澤は本来の金澤の力を発揮した。力強いローリングで相手を圧倒しチームに勝利をもたらした。実は、大会期間中の山学チームには風邪が蔓延していた。主将の鈴木・主力の金澤を始め、出場メンバーのほとんどが高熱をおして4日間を戦い抜いた状況だった。その体調でも優勝した日体大、2位となっ た早大と大激戦を演じたが、下位チームに取りこぼしAグループ3位で今年の団体戦を終えた。


第7戦 ≪山学大vs中央大≫ (5/18) 於 東京駒沢体育館

  55kg 60kg 66kg 74kg 84kg 96kg 120kg
山学大 高橋 鴨居 濱本 バヤラー 鈴木 中村 金澤
 
中央大 高田 小林 松本 安田 戸塚 平川


山学大4勝3敗勝利

最終中央大戦の山学大布陣は、55s級高橋侑希(1年 いなべ総合)、60s級鴨居正和(2年 香川中央)、66s級濱本豊(3年、山口鴻城)、74s級レンチン・オチル・バヤラー(3年 モンゴル)、84s級鈴木友希(4年、八戸工大第一)、96s級中村風太(3年 佐倉南)、120s級金澤勝利(4年 種市)の7人。

55s級の高橋(侑)と60s級の鴨居の2人は、この日も熱がありながらチームを牽引し2連勝した。しかし、このあとの66s級から84s級が3連敗、前日の早稲田戦・専修戦とまったく同じ試合展開で追い詰められた。ここで中村風太が前日同様に大活躍した。1Pでは自分より一回り大きい相手を持ち上げて投げ飛ばし、2Pは両足タックル2回からローリングで7−0と大差で圧倒し3勝3敗に戻した。最後の120s級金澤は、主将の鈴木と同様に39,8度の高熱に悩まされてきたが、最後の試合で本来の実力を発揮した。1Pを取ったあとの2Pでバックから相手をローリング、前日は3回目に手が滑り逆転のフォール負けを喫したが、恐れずに3回目のローリングに挑み、今度は完璧に決めてチームに勝利をもたらした。

試合後に選手を集めた高田裕司監督は「最終的には気持ちが弱いから負けたのだ。たった2分しかないんだ、先にポイントを取るということがいかに大事か、前に出る気持ちを失ったら負けるんだ。攻撃力を身につけること、そして、1点取った後の守りの狡さも覚えなければだめだ。狡さというのはうまさということ、うちは狡さがなさすぎる。このあと、インカレも個人戦もある。自分たちが練習して来たことを試合に出せなければ、練習の意味がない、自信を持って練習の成果を試合に出せ」と厳しく指導した。小幡邦彦コーチは「4日間の戦いで一人一人何が足りないのか、どこを頑張らなければいけないかわかったと思う。勝った相手には自分が研究されることを頭に入れてまた勝てるように練習すること。この後のBグループの試合と決勝戦をしっかり見て、自分が対戦しそうな選手をしっかり研究するように」と一人一人に向上を求めた。鈴木友希主将は「1、2、3年生が予想以上に活躍してくれたのに、4年の自分と金澤が良くなかった。二人とも39,8度の熱があっても勝たなければいけなかった、あんなのに負けて悔しい。団体戦はこれで終わりなので、個人戦で頑張るしかない。後輩たちには、今年を反省して体調管理に努め、来年は優勝してもらいたい」と唇を噛み締めた。

リーグ戦最終成績
優勝日体大(5年ぶり26度目)、準優勝拓殖大(3年連続2位)

Aグループ1位日体大、2位早大、3位山学大、4位専大、5位中大、6位神奈川大、7位東洋大、8位法政大。

Bグループ1位拓大、2位日大、3位国士舘大、4位青学大、5位明大、6位大東大、7位東農大、8位群馬大。

文(M.T) カメラ(平川大雪)
アルバムはこちら

Copyright (C) 2012 YGUPC. All Rights Reserved.