山梨学院パブリシティセンター

関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第7節)
〜山学・白鴎に先勝「うちらしい、ゲーム」と監督〜
〜主砲・中村 均衡打破る左翼芝生席へ2号2ラン〜


2012年関甲新学生野球春季リーグ戦1部(第7節)は5月19日、群馬県の上武大学野球場で1戦目2試合を行った。第1試合は暫定3位の山梨学院大学と暫定2位の白鴎大学が対戦。山学が白鴎に2対1で勝った。後攻の山学は、マウンドに力投派右腕・山田祐也(3年・山梨学院)が上がった。1回表、山田が一死二三塁とされると「無理に勝負はしなかった」と、4番打者を歩かせ一死満塁に「ストレートが走り、変化球はコントロールが良かった」と、5番打者を空振り三振、6番打者を見逃しの三振に斬って取る。5回表、3番打者の芯を外した球が中前に落ちる適時打で1点献上したものの、その後は無失点と好投。7回からリリーフした技巧派右腕・穴田真太郎(4年・PL学園)も3回を無失点に抑える好投。攻めては4回裏の一死後、4番DH・大沢和久(3年・光星学院)が死球で出塁すると、主砲5番・中村圭輔(2年・熊本国府)が1ー0からの2球目の「外よりの真っ直ぐ」を振り抜き、左翼手の頭上をはるかに越えて芝生席に飛び込む2号2ランで2対0と均衡を打ち破った。高橋一三監督は「うちらしい、ゲームが出来た」と笑顔。「ピッチャーが確り投げて、野手が確り守ってという、今季一番良いゲームだった」と合格点をつけた。先勝した山梨学院は明日、勝ち点を取りに全力で白鴎と戦う。


□山梨学院は秋季リーグを睨み、昨秋優勝の白鴎大学に先勝するため、高橋一三監督がマウンドに送ったのは3勝1敗1セーブの力投派右腕・山田祐也(3年・山梨学院)。球審の手が快晴の空に突き上げられ試合が開始された。


 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
白  鴎
0
0
0
0
1
0

0

0
0
1
山梨学院
0
0
0
2
0
0
0
0
×
2

●[山梨学院]
●【投手】
●山田(勝ち投手〈4勝1敗1セーブ〉)投球回数6回、打者26、打数19、投球数83球、安打5、犠打3、四球2、死球2、三振6、失点1、自責点1
●穴田 投球回数3回、打者9、打数9、投球数30球、安打2、三振1
●【捕手】田中(許盗塁1、盗塁刺1)
●二塁打 中村、本塁打 中村


◆後攻の山梨学院は1回表、山田が先頭打者にフルカウントから死球を与え、内野安打と犠打で一死二三塁とされ「無理に勝負はしなかった」と、4番打者に1ー1から四球で歩かせ一死満塁。「ストレートが走り、変化球はコントロールが良かった」と、5番打者を2ー2からストレートで空振り三振、6番打者を見逃しの三振に斬って取る。

◆2回裏の一死後、主砲5番・中村圭輔(2年・熊本国府)が左前安打で出塁。二死後、7番・渡辺晶也(3年・山梨学院)の内野安打が野手の一塁への悪送球を誘い二死二三塁としたが、後続が倒れ好機を逸した。

◆4回裏の一死後、4番DH・大沢和久(3年・光星学院)が死球で出塁。続く、5番・中村が1ー0からの2球目の「外よりの真っ直ぐ」を振り抜き、左翼手の頭上をはるかに越えて芝生席に飛び込む2ランで2対0と均衡を打ち破った。

◆5回表、山田が先頭の1番打者の右フェンスに当たる二塁打と犠打で一死三塁とされ、3番打者への芯を外した当たりが中前適時打となり2対1とされる。

◆8回裏、先頭の3番・加賀美祐樹(2年・東海大甲府)が1ー1からの3球目を中前安打し出塁。4番DH・大沢の犠打で一死二塁。ここで三塁打がでればサイクルヒットとなる主砲5番・中村、チームバッティングに徹し右狙いの2ー2からの5球目、結果は一塁ゴロで二死三塁としたが、後続が倒れ追加点のチャンスを潰した。

◆9回表、穴田が、6番打者を左飛に、7番代打を投手ゴロに、8番代打を三ゴロに打ち取り3勝1敗3セーブとするとともに、山田に4勝目をプレゼントしチームを先勝に導いた。


□左翼手の頭上をはるかに越えて芝生席に飛び込む2ランで均衡を打ち破った主砲5番・中村圭輔(2年・熊本国府)は「繋ぐことを意識して打席に入ったので、真っ直ぐ真ん中の外を上手く打てた」とチームバッティングに徹した結果と振り返った。「打った瞬間にホームランとわかった」と会心の笑みを浮かべた。主砲・中村は第1打席・左前安打、第2打席・左翼越え本塁打、第3打席・左翼手越え二塁打。迎えた第4打席、三塁打がでればサイクルヒットとなる8回一死、中村は「何時も、繋ぐバッティングを心掛けている」と言うとおり、個人タイトルのかかる場面でも、走者を悪くても進める右を意識したチームバッティングに徹して、結果一塁ゴロとなったが中村の目には一点の曇りもなかった。

□4勝目を手にした力投派右腕・山田祐也(3年・山梨学院)は、1回表の満塁について「慌てることはなかった」とニヒルに答えた。「コントロールが良かったのと、変化球がキレ、真っ直ぐが良く走っていたので、平常心で抑えられた」と、4番を歩かせ満塁にし、5番を空振り三振に、6番を見送り三振に斬って取った投球を振り返った。今日は「無理して(強引に)、勝負に行かなかった」と微笑み、力みなく考え抜いた投球で相手打線と対峙したことを強調した。「明日、チームには勝ってもらい、秋に向けてチームを勢いづけてもらいたい」と大きな瞳を輝かせて述べた。

□7回から山田をリリーフし、無失点に抑え3セーブ目を挙げた技巧派右腕・穴田真太郎(4年・PL学園)は「前回の松本大では納得のいくピッチングが出来なかったので、今回の白鴎戦では山田の後を確り零点に抑えられて良かった」とホット息を吐いた。今日は「ランナーが出ていても、気になることなく、真っ直ぐで押せた」と、伸びのあるストレートを決め球に、打者一人一人に集中して投げ「自分のピッチングが出来た」と甘いマスクから勝負師の顔を覗かせた。

□前節の松本戦を怪我で欠場し、今日の白鴎戦からスタメン復帰した主将・高田千暉(3年・木更津総合)は、「先週の松本戦で1敗し優勝の望みは消えたが、これが秋だったら明日勝って関東大会出場ということになるので、白鴎戦の意義は大きい。明日も勝って秋に繋げたい」と述べた。

高橋一三監督は「うちらしい、ゲームが出来た」と笑顔。「ピッチャーが確り投げて、野手が確り守ってという一番良いゲームだった」と合格点をつけた。「白鴎に、昨年は勝てるゲームを落とし、今年は逆の展開で勝てたことは大きい」と目を細めた。「勝ちパターンとして、山田と穴田のリレーを考えているが、両投手良く投げてくれた」と頷いた。「このところ、白鴎に勝っていないので、何とかして勝って、チームに自信をつけさせたい」と述べ、「秋に向けて、それが一番必要」と結んだ。先勝した山梨学院大は、明日の午後12時30分から、同球場で勝ち点を取りに白鴎大と戦う。
文(H・K)、カメラ(小池裕太)
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