山梨学院パブリシティセンター
春季関東高校野球大会
〜横浜高校に1−8(8回コールド)で敗れる〜
〜平間凜太郎序盤は好投も5回に一挙6失点〜

第64回春季関東高校野球大会は5月20日、埼玉・県営大宮公園野球場などで2回戦8試合が行なわれた。山梨1位代表の山梨学院高校は、上尾市民球場で神奈川2位代表の横浜高校と対戦した。試合は、山梨学院が1回表に4番小林義弘のタイムリー左前安打で先制した。先発した平間凜太郎は1回から4回まで横浜の強力打線をヒット3本に抑える好投を見せたが、5回裏2死2塁から乱れた。死球から3連打、押し出しを含む連続四球、さらにタイムリー2塁打で一挙に6点を奪われ、6回にも1失点した。打線は、横浜の2人の投手を打ち崩せず、併殺4回で沈黙した。7回裏から廣瀬直紀が登板したが、8回にレフトオーバー2塁打を浴び1−8とされてコールド負けした。山梨2位代表の東海大甲府は、栃木1位の宇都宮工を下し準決勝に進出、明暗を分けた。平間は中盤乱れる課題を克服できなかったが、強力な横浜打線にも十分通用する力があることを立証した。山学ナインは、反省材料とともに、夏に飛躍する手応えを得た。


春季関東高校野球大会2回戦≪山梨学院vs横浜高校≫(5/20)上尾市民球場

 
1
2
3
4
5
6
7
8
9
合計
山梨学院
1
0
0
0
0
0

0

0
×
1
横浜高校
0
0
0
0
6
1
0
×

(8回コールドゲーム)
バッテリー山学平間→廣瀬−矢崎、横浜 田原→柳−佐藤  
2塁打 大下(山学)、長谷川・宍倉(横浜)
安打 山学4・横浜12、失策山学0、横浜0、
 
試合は1回表に山梨学院が先制した。2番青戸角太郎(3年)がセンター前ヒット、3番大下拓馬(2年)が1塁線を抜く2塁打で続き1死2・3塁のチャンス、ここで4番の主将小林義弘(3年)が先制打を放った。しかし、5番福本大賀(2年)がサードゴロ・ダブルプレーに終わり、追加点は奪えなかった。この試合の山学打線は、ダブルプレーが4度もあり併殺でチャンスをつぶした。先発した平間凜太郎(3年)は、立ち上がりから素晴らしいピッチングをした。速球とスライダーを内外角いっぱいに投げ分け、常にストライク先行で打者を追い込み、4回までは強力な横浜打線を散発3安打に抑える好投を見せた。しかし、5回裏2死2塁から制球が乱れた。死球から3連打、押し出しを含む連続四球、さらにタイムリー2塁打で一挙に6点を奪われ、6回にも1失点した。ピンチになるとボールが先行する悪い癖が出てしまい、それまでの好投を無駄にした。打線は、横浜の先発田原督吾と救援の柳裕也の両投手を打ち崩せずわずか4安打に押さえ込まれた。
 
平間凜太郎投手は「ランナーを出してからのピッチングが課題と言われていて、まだ出来ていなかった。いつも捕まるのは中盤以降、そこを反省して夏に備えたい」と反省を口にした。小林義弘主将は「全国レベルの大会になると、ビックイニングを作られてしまっている。そうなる前の守備力をしっかり固め、バンドの成功率を上げる事が課題。全国大会で通用するチームを皆で作り、夏に向かいたい」と話した。須田喜照監督は「夏に向けての課題はバッテリー。廣瀬はまだ本調子でない、平間はいいボールと甘いボールがはっきりした。きわどいボールをボールと言われると次は甘く入ってしまった。いいチームとやる時はバッテリーがしっかりしてくれないと試合にならないので、夏までにしっかり準備させたい」投手力が課題と語った。
 
この夏の山梨学院は、2年連続の甲子園を目指すことになる。4年ぶり7度目の関東大会で得たのは、反省材料の方が多かったが、自信と手応えも同時に得た。山学球児の本当の本番は夏、県大会でも全国大会でも勝てるチームになるために、明日から砂田グラウンドで汗を流す。
 
文(M.T) カメラ(平川大雪)
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