山梨学院パブリシティセンター
山梨学院小 スポーツフェスティバル
〜今年のテーマは宇宙への旅「太陽系を巡ってみよう」〜
〜課題探求型学習「スポーツプロジェクト」集大成篇〜

山梨学院小学校(山内紀幸校長)で5月26日、「スポーツフェスティバル2012」が行われた。学年の壁を取り払う山梨学院小独特の課題探求型学習「スポーツプロジェクト」の集大成として、大学キャンパス内古屋記念堂を会場にして開催された。春の「スポーツプロジェクト」は、秋の「オクトーバープロジェクト」、冬の「ウインタープロジェクト」とともに、山梨学院小の3大プロジェクト。プロジェクト期間中の2週間は、1年から6年までの全学年の壁が取り払われる。4チームに編成された各チームは、この2週間に学びとった知識を「走る」「投げる」「跳ぶ」などの運動要素と関係づけて競い合った。今年のテーマは、2012年宇宙への旅〜太陽系を巡ってみよう〜。約100人ごとに編成された4チームの名前は、MERCURY(水星)、VENUS(金星)、MARS(火星)、JUPITER(木星)。オープニン グでいきなり金環日食を身体表現、全児童が宇宙に向けて出発した。
会場の古屋記念堂には、各チームがそれぞれ2週間かけて描き上げた巨大な「会場装飾惑星群」が飾られ、児童とお揃いのTシャツなどで駆けつけた保護者らで2階の応援席は埋まった。395人の子どもたちは、99人から98人の4チームに分かれ、教師の助けを借りながら、競技の準備から、得点集計までを自分たちの力で行う自主運営に取り組んだ。競技方法は、チーム対抗団体戦。種目ごとに、優勝・2位・3位・4位の得点がチームに与えられ、その合計得点で総合成績が競われた。
 
オープニングの準備体操でいきなり保護者の度肝を抜く金環日食の身体表現と、組み立て体操の発射台からロケットが立ち上がり宇宙への旅立ちを宣言、会場は一気にヒートアップした。最初の競技種目は5・6年による「銀河鉄道に乗って宇宙へジャンプ(長縄跳び)」、次いで1年の「発見!流星群(玉入れ)」、3年の「駆け巡る惑星(サークル型リレー)」と次々に宇宙をテーマにした競技が繰り広げられていく。圧巻だったのは各チームの代表がタスキをつなぐ「木星探査ボイジャー計画遂行(駅伝)」、各チームの学年代表が記念堂から飛び出して大学キャンパス内を周回し再び記念堂に戻りタスキを上の学年にリレー、激しいデッドヒートの末に、VENUSチームが大逆転で勝利した。これまでの記録を5秒も短縮させる5分12秒27の大会新記録だった。後半には、クイズ形式の「宇宙開発の歴史(早押しクイズ)」など運動能力以上に知識力が求められる競技も行なわれた他、月面決戦と命名された騎馬戦や学年リレーなど運動会らしい団体戦も次々に繰り広げられた。半日かけて太陽系を駆け巡った2012年の優勝チームは、JUPITERチームに輝いた。
 
全ての競技を終えたあと、2週間のプロジェクトを振り返るスライドショーがゆずの名曲「栄光の架橋」の調べに乗せて上映された。映し出されたどの子の表情も光り輝いていた。この日、進行役を務めた児童の一人は、最後に「目標を達成するためには努力が大切なことを学びました。また、一生懸命頑張っても勝利に結びつかない悔しさも経験しました。しかし、この経験は自分の心を強くすることにつながります。ここにいるみんながいたから、このプロジェクトが成功したのだと思います」と閉会の言葉を結んだ。
 
文(M.I) カメラ(藤原 稔)
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