山梨学院パブリシティセンター
教育講演会「夢をかなえる勉強法」
〜伊藤塾塾長 伊藤真氏を講師に開催〜
〜法学科で法律を勉強することの魅力を語る〜

山梨学院大学は、教育講演会「伊藤真が語る『夢をかなえる勉強法』」を5月30に山梨学院メモリアルホールで開催した。講師は弁護士で伊藤塾塾長の伊藤真氏。伊藤氏は東京大学在学中に司法試験に合格し、司法試験、司法書士、公務員講座などの講師を経て「伊藤真の司法試験塾(現伊藤塾)」を開塾した法律系資格試験指導のプロフェッショナル。伊藤氏は、法学科で法律を勉強することの意味や魅力について法学部を中心とした500人の学生を前に講演。伊藤氏は、講演の中で、これからは法律の時代であると説明し、法律を学ぶ意義について「法律を学ぶことで、答えがわからない問題に対して自分の頭で考えて結論を出せるようになる。さらに、その結論を事実と論理と言葉で説得できるようになる」と語り、聴講した学生は伊藤氏の熱い言葉に耳を傾けていた。
教育講演会「伊藤真が語る『夢をかなえる勉強法』」は、山梨学院大学法学部法学科の主催で開催され、法学部を中心に学生500人が聴講した。講師を務めた伊藤 真氏は弁護士で伊藤塾塾長。伊藤氏は、東京大学在学中に司法試験に合格し、以後司法試験受験指導を開始。大学卒業後に司法研修所に入所し、修了と同時に弁護士登録。司法試験、司法書士、公務員講座のほか、企業法務研修などの講師を務めた後、1995年に「伊藤真の司法試験塾(現伊藤塾)」を開塾。現在は、大学での講義・講演、ビジネススクール講師や司法書士会、税理士会などの研修講師を務めている。また、一方で2009年から「一人一票実現国民会議」の発起人として、住所による選挙権の差別を撤廃し、真の民主主義国家実現のため、議員定数不均衡問題に取り組んでいる。
 
伊藤氏は「『夢をかなえる勉強法』〜法学科で法律を勉強することの魅力を語る〜」と題し講演。講演の冒頭で、今、日本がおかれている現状や社会の実態について語り、その中で東日本大震災について触れ、政府や行政の課題について法律問題に則し言及した。伊藤氏は「こういう時代に憲法をはじめとする法律が重要になる。非常時の法律は色々整備されているが、日本の政治家や役人は色々な法律があるのに、十分使いこなせず、運用がしっかりとできなかった。特に自治体の中に法律の専門家がほとんどおらず、各種の法律の使い方がわからず、上からの指示待ちになり対応が遅れた部分もある。憲法にそった方向性と理念の共有が図られ、法律をしっかり学んで使いこなせる人が被災地の自治体、政府、官僚にいれば、がれきの処理の問題など違った結果になったと思う」と述べた。また、法律を学ぶ意義について「これからは法律の時代で"法的思考力"が求められている。法律家の仕事は、集めてきた資料や情報などから答えを見つけるのではなく、自分の考え方、答えを作り出すこと。法律を学ぶことで、答えがわからない問題に対して自分の頭で考えて結論を出せるようになる。さらに、その結論を事実と論理と言葉で説得できるようになる」と語り、「法律は将来の仕事に関係なく重要なこと」と付け加え、法律をより学ぶことで将来の選択肢も広がることを強調した。一方で講義の効果的な受け方については、予習・復習が重要で、予習では勉強する科目の全体像を見渡し、簡単な入門書を参照しイメージを作り、復習では、授業直後に言葉の意味や定義を理解し、これまでの講義で学んだことの関係性を考えてみることが必要であると説明した。
 
伊藤氏は講演の結びで「明日の自分は、今日の自分が創る。みなさんが毎日毎日をどう勉強して自分を成長させられるかで将来が開けてくる。そして感謝の気持ち、人の役に立ちたいという利他な気持ち、これを忘れないこと。人の役に立ちたいというのは法律家の原点です。これを大切にしてください。そしてFestina Lente、ゆっくり急げというラテン語です。慌てず、焦らず、諦めず一歩一歩前に進んでください」と学生に期待を込めてメッセージを送った。
文(Y.Y)、カメラ(平川大雪)
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