
アミノバイタルカップ2012第1回関東大学サッカートーナメント大会兼総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント関東予選が6月2日、静岡・時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで開幕した。東京都大学リーグ1部の山梨学院大サッカー部は、4月の東京都サッカートーナメント兼総理大臣杯都学連予選で、都留文大、成城大、帝京大、大東大に勝利、決勝で東農大に敗れたが2位通過、5月27日の関東代表予備予選で松蔭大を6−1の大差で下し関東予選出場を決めた。1回戦の対戦相手は、関東リーグ1部の強豪校国士舘大だった。関東1部校はやはり強かった。ディフェンスの裏にパスを出され、鋭い飛び出しから次々にゴールを割られ、前半は0−3と圧倒された。しかし、後半は自 分たちのサッカーを展開した。最前線でチームを引っ張る牛奥徹と後半から出場した橋爪勇樹の2人が連続して秋のリーグ戦につながる得点を決め、オフェンス面は十分に通用することを立証した。ただ、終わって見たら2−7の大敗だった。ディフェンス面に課題と反省を残した春の戦いとなった。
山学大サッカー部は、2009年に強化育成クラブに指定。東京都大学サッカーリーグに所属。秋のリーグ戦は初年度3部優勝、2年度2部優勝、3年度の昨年は1部2位となった。関東参入決定戦予選リーグに進出したが3位となり、関東リーグ2部への昇格はならなかった。4年目の今年は強化指定選手が1年から4年までの全学年揃った。強化4年目での関東リーグ参入を目指す。前哨戦の春の総理大臣杯関東予選は、昨春に続く2年連続出場だったが、関東1部校の壁は厚かった。
総理大臣杯全日本大学サッカーT関東予選
≪山梨学院大vs国士舘大≫(6/2) 於 静岡・時之栖裾野グラウンド |
● 山梨学院大 2 |
前半 0−3
後半 2−4 |
7 国士舘大 ○
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山学得点 牛奥、橋爪、 |
前半は圧倒された。8分と10分にディフェンスの裏を突くパスプレーから連続してゴールを割られた。15分に牛奥徹(3年 VF甲府U)が相手GKと1対1となったが阻止され、24分に唐澤大夢(2年 VF甲府)が放った豪快なシュートは惜しくも外れた。27分に3点目を許し0−3で折り返した。
ハーフタイムの
塚田雄二監督は「中途半端なプレーはだめだ、このままでは終われない。もっとダイナミックにプレーしろ。お前たちはゴールに向かえば点は取れる。自分たちのサッカーをやろう、自分たちはやったという何かを自分たちでつかむんだ」と選手を鼓舞した。
後半の山学はいい動きをした。8分に牛奥が右からのクロスに反応良くヘディングシュートを決めた。1点を追加されたが、18分に後半から出場の橋爪勇樹(4年 創造学園大付)がこれも右からのクロスにヘッドで合わせ2−4と詰め寄った。しかし、後半の後半はディフェンス網をワンプレーで簡単に崩された。27分、33分、36分に連続失点。終わって見れば2−7の大差で敗れた。
牛奥徹選手「後半は先に点を取って自分たちのペースでやれた。あれを最初から出来ていれば違ったゲームになったと思う。やれる部分もあったがまだまだ課題がある。来年関東に上がるためにも、秋季リーグまでに課題を克服したい」。
小場石朗主将「国士舘大学はやはり強かった。前半はやろうとしたことが出来なかったが、ハーフタイムに監督から自分たちのサッカーをやろうと言われて吹っ切れた。一旦は自分たちのペースを作れたが、点を奪われて相手のペースに戻されてしまった。もっと練習から皆で厳しいことを要求し合ってやっていきたい」。
塚田雄二監督「攻撃面はいいイメージで出来たところもあったが、守備の面では後手に回った。ワンプレーで簡単に崩されたところが関東1部と東京都リーグの差かな、個のスピードの問題もあるし、判断のスピードの問題もある、総合的にプレーのスピードに差があった。本大会で関東の1部と対戦することはここしかない。この試合で学んだことは非常に多かった。この経験を秋に活かして行きたい」。山学大サッカー部は、悔しさをばねにして、秋の陣に備える練習に取り組む。
文・写真(M.T)
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