
高円宮杯2012ホッケー日本リーグ男子が、一足早く開幕した女子に続き、6月2日・3日の両日に各チームが第1節の2試合を戦った。今年の山学大男子は、日本代表の北里謙治・塩川直人と大橋哲也らインカレ2連覇を達成させた主力メンバー9人が一気に卒業しチームの弱体化が心配された。しかし、昨年までは控え組だった3・4年生が奮起し若手の1・2年生をリード、急速にチーム力を上げた。ホームで向かえた2日の開幕戦で日本リーグ初参戦の診療印刷を3−1で下し、3日の法政大戦では相手を寄せつけずに5−1で快勝した。今年のホッケー日本リーグは10月までの長丁場。男子は12チームが1回総当たりでリーグ戦を行い、上位6チームによるプレーオフ(順位決定戦)を1 0月19日から行う。女子は8チームによる2回総当たりのリーグ戦で順位を競う。
2012ホッケー日本リーグ男子開幕戦
≪山梨学院大vs診療印刷≫(6/2)於 山梨学院ホッケースタジアム |
○ 山梨学院大 3 |
前半 1−0
後半 2−1 |
1 診療印刷 ● |
得点 細木秀一・大家航輝・村田和麻(山学)、諏訪博昭(診療) |
山学大男子は、第1節の2試合をホームの山梨学院ホッケースタジアムで戦った。開幕戦の対戦相手診療印刷は、埼玉県秩父郡皆野町に本拠地を置く昨年度の東日本社会人リーグ優勝チーム。今春山学大を卒業した佐藤大公と久我祐太が加入し日本リーグに初参戦した。山学大は開始6分に得たペナルティーコーナー(PC)のチャンスで、2番細木秀一(4年 横田)がヒットシュートを決めて先制。後半開始早々に、9番原田拓郎(2年 小国)のセンタリングに20番大家航輝(2年 富来)がタッチで合わせ、後半18分に7番村田和麻(3年 石動)がPCのボールをヒットで入れて3−0とした。23分に与えたPCで1点を失ったがリードを守り切り、日本リーグ初戦を勝利で発進した。
2012ホッケー日本リーグ男子第2戦
≪山梨学院大vs法政大≫(6/3)於 山梨学院ホッケースタジアム |
○ 山梨学院大 5 |
前半 3−0
後半 2−1 |
1 法政大 ● |
得点 細木秀一・松本祐樹。大家航輝・村田和麻・安部竜之介(山学)、佐藤広宣(法政) |
第2戦の対戦相手法政大は、関東学生リーグでも格下の相手、日本リーグで負けるわけにはいかなかった。開始早々から攻撃的守備で相手ボールを奪い、敵陣深くに攻め上がった。前半12分に得たPCで細木秀一が2日連続となる先制ヒットシュートを決めて流れを呼び込んだ。29分のPCでは細木のヒットのリバウンドを17番松本祐樹(2年 八頭)がリバースで押し込んだ。さらに33分には14番佐藤尚紀(4年 巻総合)からのパスを大家航輝がGKをかわして決め3−0で前半を折り返した。後半も法政大を圧倒した。6分に村田和麻がサークルトップからドリブルで駆け上がりシュートを決め、21分に得たPKを6番安部竜之介(2年 横田)がしっかり決めた。24分に与えたPCを決められて失点したが5−1で勝利。開幕2連戦2連勝で勝ち点6を獲得した。
2日の試合で相手のスティックが顎を直撃し脳震とうで倒れたが、3日の法政大戦にはフル出場した4人の主将の一人
草野大介主将は「関東リーグの時と比べると良くなってきている、この調子でやって行きたい。この2試合はサイド攻撃がしっかり出来て、サークル内でトラップとかリバウンドを決めることが出来た。ただ、2試合とも後半の後半に集中力を切らして失点したことは今後の課題です。この調子で勝ち点3を重ねて日本リーグはプレーオフ進出、大学王座は優勝、インカレは3連覇を目指して頑張って行きたい」と目標を掲げた。
寺本祐治監督は「チームの課題は、攻撃的な守備をいかに確立するかにある。この2試合でぶれていたのが戻ったかなという感触は得た。若い選手を育てるために、日本リーグを通じて我慢して使いながら経験値を上げさせたいと思っている。大学王座とインカレに向けて選手の力を伸ばすチーム作りをやって行きたい。去年の日本リーグは6位だった。今年は6位までプレーオフに出られるので少しでも上位を目指して取り組んで行きたい。伸び盛りのチームなので勝ち点6は大きい。いろいろな意味で最高のスタートを切れた」時間をかけながらチーム力を高めて行きたいと語った。
一方、5月19日に一足早く開幕した女子は、6月3日の段階で1勝3分け2敗の勝ち点6となり暫定6位で前期日程を終えた。後期はロンドン五輪後の9月に再開される。女子は当面の目標を6月16日からの大学王座決定戦に切り替え、2年連続4回目の優勝を目指す。
文(M.T) カメラ(藤原 稔)
|
アルバム1 |
アルバム2 |
アルバム3 |